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前作プレイヤーは手の上で弄ばれるしかない「ニューダンガンロンパV3」第4章感想

週末でクリアできなかった鬱だ。もうクリアしてしまった人もたくさんいるようなのだが、いったいどんなペースでプレイしてるんだ!

なんとか4章までクリアした。クリアした直後の昨夜はアドレナリンがドバドバ出て全然眠れなかった(どうせ眠れないなら続きをやればよかった!)。

以下は4章までのネタバレ感想。過去作のネタバレもあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

盛り上がってまいりました

「この世界」の謎も明かされてきて、ストーリーも中盤という感じ。どの作品でも3章を過ぎると、食堂に集まる人の少なさに寂しくなるのは共通。最初はあんなにいたのにね……。

さて「この世界」だが、やっぱり滅んでないだろうか。隕石が本物のニュースだとしたら、あれだけで普通に人類くらいは滅びそうだ。隕石以外にも「超高校級狩り」とかやっていたし、いろいろ起こっていそう。やはり今回の16人は箱舟計画的なもので集められたのかもしれない。そうすると1のシチュエーションにかなり近くなる。

今作は「コロシアイ」の終了条件が明言されている。2人になった時点で終了なのだそうだ。これまでの作品では、生き残りが5人になったところで黒幕や世界の秘密が判明し、「コロシアイ」自体の結末はそこでうやむやになっていた。もし本当に生き残りが2人になるところまでやったらものすごく驚く自信がある(これまで6章構成だったのを7章にするだけでも驚きそうだ)。

しかし残り3~4人の状態から2人にする話をやろうとすると、相当えげつない。あと、うまく男女が残ればいいが、同性2人が残ったのでは箱舟計画は台無しだ。

ともかく「コロシアイ」の終わらせ方が前作までと変わっていたら面白い。

 

獄原ゴン太

今回のさくらちゃん枠、ゴン太くん。とてもクロにはなりそうになかったし、死体で発見されるのではさくらちゃんとかぶりすぎだし、ならば生き残りに入るのかと思っていたらまさかのクロ。前作プレイヤーは製作者の手の上で弄ばれるばかりである。

虫画像が苦手なわたし、彼の処刑シーンは涙目である。モノファニーも言っていたとおり、彼の能力を見た時点から虫を使ったグロい処刑の予感しかしなかった。実際そのとおりだったしね!! ハチっぽい虫ばかりだったのがせめてもの救いだ(ゴキっぽいのばかりだったら最悪だ)。

 

トリックについて

王馬くん発案の、すのこを使った死体移動トリックは実際に可能なのだろうか。屋根からそりを使って滑り降りた場合、そのままの角度で落ちるのではなく屋根がなくなったところで下向きに落ちていきそうな気がするのだが(リチャード・ハモンドのバ科学こと Science of Stupid でその手の失敗映像をたくさん見た)。

とはいえわたしがダンガンロンパに求めるのはトリックの緻密さやリアリティではなく、ここでしか体験できないレベルの悪意の塊なのだから、多少トリックがおかしかったとしても些事である。

 

クロのチョイス

4章までプレイして、今作はクロのチョイスがつくづくえげつないと感じている。全体的に「1では避けたこと」をことごとく踏み抜きにきている。

1章で舞園さんが桑田くんを殺すのに成功して、裁判を経て処刑されるとか。4章でさくらちゃんが誰かを手にかけて同じく処刑されるとか。もしそうなっていたらショックが大きかっただろうと思っていた部分を、きっちりやってくれている。

特に最原くんにとっての赤松さんは、苗木くんにとっての舞園さんそのものだから(つまりハルマキさんが霧切さんポジション?)。そういう意味で、クロのチョイスに関しては、今のところ1のバージョンアップ版という印象だ。

 

王馬小吉

名前だけ見ると大物だか小物だかわからない感じのキャラだったが、彼はいったい何なのか。4章最後のあの石のメッセージはびっくりしたぞ!

序盤は十神くんポジションのキャラかと思っていた。自信満々な「俺はこのゲームを楽しませてもらう!」からのかませメガネ的な。

その後だんだん本性が見え始め、3章プレイ時は狛枝ポジションかと思った。つまりゲームをひっかきまわすトリックスター的な。

だが4章をやると、狛枝ともまた違うらしいとわかってきた。今のところまだ、わたしの中で王馬くんは狛枝を超えられていない。狛枝のあの「言ってることは自己啓発書にでも載っていそうな素晴らしく前向きなセリフなのに、聞けば聞くほど胸糞」なキャラはわたしの中で唯一無二で、そうそう超えられるとは思えない。あんなキャラを作り出せる強烈な悪意には、平身低頭するしかない。

で、王馬くんの話に戻るのだが、彼はトリックスターというよりもむしろモノクマそのものと言動がかぶっていないだろうか。デスゲームで主催者とキャラがかぶるというのもすごい話ではあるのだが、モノクマと同じ方向の言動をするキャラが二人いても、モノクマを超えられないと思うのだ。

このあたりについては、まだ中盤だと思われるため判断は保留にしておく。中盤でああいうキャラということは終盤でもうひとひねりある可能性もあるし、まださくっと殺される可能性もあると見ている。だってこれで王馬くんが「首謀者」だったらあまりにもそのまますぎる気がして。もうひとひねりあるよね! 頼むよ!

 

ていうかね! こんなに長々とブログなんか書いていられるか! 俺はゲームに戻らせてもらう!(無意味な死亡フラグ

 

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