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なぜ面白いのか

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赤松楓と連弾曲「ニューダンガンロンパV3」キャラ語り02

ダンガンロンパ ゲーム

本編をクリアし、現在絶賛紅鮭団プレイ中。デート楽しいです。でも早くすごろくもやりたい。1や2のキャラと3キャラが絡んでいるところが見たい!

本日はキャラ語り二人目、赤松楓さん。本編と過去作と紅鮭団のネタバレあり。未クリアの方は閲覧非推奨。アガサ・クリスティの某作品とヒッチコックの某作品にも言及あり。

 

ssayu.hatenablog.com

 

 

アクロイド+サイコ=1章

赤松さんについては1章感想でも述べたとおり、まったく予想していなかった。何しろ公式情報すら「発売日」について以外はほとんど遮断していたもので。おかげで腰が抜けるほど驚いたし、本気で正解がわからなくてゲームオーバーになりかけた。

お前はア…ガサ・クリスティか!「ニューダンガンロンパV3」第1章感想 - なぜ面白いのか

 

考えてみれば、叙述トリックも主役交代も、単独で見ればそう珍しいものではない。しかしまさかそれを組み合わせてくるなんて。ダンガンロンパはもともと、既存のものを組み合わせて新しいものを生み出してきたシリーズだ(1は逆転裁判ニコニコ動画だったのだと思う)。そういう意味で、この組み合わせの妙により新しい衝撃を生み出す1章は実にダンガンロンパらしいエピソードだった。

「サイコ」についてはクリア時の感想に書いたのであわせてどうぞ。

【オチについて追記】不確定性物語「ニューダンガンロンパV3」クリア後ネタバレ感想 - なぜ面白いのか

 

砲丸アタック

1章は叙述トリックと主人公交代の衝撃が大きくて、ほかのことは全部些事になってしまった感はあるが、赤松さんの砲丸アタックは正直無理があるだろうとは思った。人を殺せるスピードで落ちてきた砲丸なら、本のバリケードくらい崩せるのでは? とか(ニュー○ローヴ世界音楽大辞典級の本ならあるいは…)、いくらカメラのフラッシュで誘導するといっても一発で命中させるのは難しいだろうとか、あの高さから落として本当に人が死ぬほどの速度になるか? とか。あれを一発で成功させるなんて、赤松さんは実は超高校級の幸運(あるいは不運)だったのでは? というところまで想像した。

 ↑ニューグ○ーヴ世界音楽大辞典。赤松さんなら参照していたのではないか。

 

しかしそれすらも伏線だったとは。うん、やっぱり一発命中は無理だよね。そんなことができるのは狛枝くらいだよ。

6章で赤松さん冤罪説が浮かんだときは愕然とした。そして納得した。その後憤った。赤松さんは自分のしたことをあんなに後悔して、悲しんで、苦しんで死んでいったのに。彼女の殺意は本物だったし、彼女の行動が天海くんの死を引き起こしたのは確かだが、それでも彼女は誰も殺していなかったのに。首謀者さん、不正はいけませんぞ!!

あの世界の「視聴者」も、割と同じ気持ちだったのではないだろうか。少なくともコメントは大荒れだったはずである。結局はそれも「視聴者離れ」の一因になったのなら、最原くんたちの結末に赤松さんも多少なりとも貢献できたことになる。

 

1章でタイムリミットが言い渡されたときの正解が「待ち」だったなんて、あのときは外の世界や視聴者のことは何もわからない状況だったとはいえ、皮肉だし残酷だ。なんで真宮寺くんはあのとき行動しなかったんだよ!(姉さんのもとに送るのにふさわしいのはどの子か、まだ見定められてなかったからか。わたしの赤松さんは1章の時点で真宮寺くんと仲良くなって「そのうち姉さんに紹介する」と言われていたから、実は危なかったかもしれない)

 

最原くんとの連弾曲は?

シリーズの例に漏れず、最原くんは自由時間のたびにキャラと仲良くなり、女性キャラの大半とフラグを立てている。しかしそうは言っても、最原くんがひかれているのはやはり赤松さんのように見える。本編でも何度も赤松さんの言葉を思い出していたし。

赤松さんとの通信簿イベントで、最原くんは彼女と連弾する。甘酸っぱい青春という感じで、実にいいイベントだ。なぜ正史ではこれが実現しないのか。

 

以下は少々妄想が入る。

赤松さんが最原くんと連弾するために選んだ曲だが、モーリス・ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の1楽章「眠れる森の美女のパヴァーヌ」ではないかと思っている。こんな曲だ。

www.youtube.com最初の1曲目(~1:50)が「眠れる森の美女のパヴァーヌ」。男女の連弾で下パートを男性が弾いているものを探してみた。

 

根拠は以下のとおり。

1. 赤松さんはフランス印象派の作品が好き

 (ラヴェルドビュッシー、サティなどに言及)

2. 最原くんはピアノ初心者(あまり難しく長いものは弾けない)

3. 研究教室には初心者向けの連弾譜のレパートリーは多くないはず

 

初心者向けにアレンジされた連弾用の楽譜はいくらでもある。だからはっきり言って曲の特定は不可能だ。だが「超高校級のピアニストの研究教室」には初心者向けの楽譜はあまり存在しないのではないだろうか(超高校級のピアノ教師ならともかく)。

この仮定にもとづいて想像すると、真っ先に思いついたのが「マ・メール・ロワ」だった。「マ・メール・ロワ Ma Mère l'Oye」とはフランス語で、意味はマザーグース。おとぎ話を題材にした5曲からなる連弾作品だ。霧の向こうにうっすらと見えるおとぎ話の世界をゆっくりとした足取りで歩いていくような、優しくてちょっと不思議な曲である。

実はこれ、ラヴェルが友人の子供(姉弟だったとか)のために書いた作品。つまり子供が弾くことを想定した曲だ(とはいえ1楽章以外は結構難しいし、プロのコンサートでもよく演奏されるから、赤松さんの研究教室にあってもおかしくない)。1楽章に限っていえば、右手と左手を別々に動かすのがやっとの初心者でも、1週間くらい集中的に練習すれば弾けるようになる(この目で見た)。つまり最原くんも赤松さんの指導のもとで熱心に練習していれば、1楽章だけならなんとかなるのではないか。

 

この話の妄想が膨らむのはここからだ。最原くんは下パートを弾いていたという。1楽章に限っていえば、どちらかというと上パートの方が簡単なのだ(あまり大した差ではないが)。しかし2楽章以降は下パートの方がやや簡単で、上パートは割と難しくなる。

つまり赤松さんは最原くんを本気で特訓して、いつか2楽章以降も一緒にやりたいと思っていたのではないだろうか。だってこの曲、2楽章で完全に上パートと下パートの手が重なり合う場面があるからね! 男女の連弾の醍醐味ってやっぱりそれでしょ?(良家の子女がお近づきになるきっかけを与えるために書かれた連弾作品もあるというし…にしし)あと4楽章「美女と野獣の対話」では上パートが美女役で、下パートが野獣役だもんね!

ここまでくると二次創作レベルの妄想だが、ともかく二人が仲良く「マ・メール・ロワ」を弾く世界があったらいいなあとわたしは思っている。

わたしもピアノ曲にそんなに詳しいわけではないから、「あの連弾曲はこれだったと思う!」という異論も見てみたい。

マ・メール・ロワ」のほかの楽章については、ぜひウィキペディア先生をどうぞ。

マ・メール・ロワ - Wikipedia

 

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