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白銀つむぎとチームダンガンロンパ「ニューダンガンロンパV3」キャラ語り04

すごろくが楽しくて二周目をなかなかプレイできない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。わたしはダンジョンに潜るよりすごろく優先のため、まだSカードがぼちぼち増えてきたくらいです。

 

本日はキャラ語り、白銀つむぎさんについて。

例によって過去作を含むネタバレ注意。

 

ssayu.hatenablog.com

 

 

どこまでが「嘘」か

彼女の発言はどこまでが「嘘」かという問題について、本記事では扱わない。クリア直後の不十分な考察ではあるが、それについてはすでに記事を書いたので興味のある方はどうぞ。

【オチについて追記】不確定性物語「ニューダンガンロンパV3」クリア後ネタバレ感想 - なぜ面白いのか

 

なお「実在の人物のコスプレをすると赤いブツブツが出る」設定については、赤松さんたちのキャラクターがすべて「設定」だとしても、目の前に実在する三次元の人物である以上、白銀さんの体質はそれを「実在の人物」と認識するのだと解釈している。

 

16人の中に黒幕がいる

この展開、実はかなり期待していた。厳密に言えば2も16人の中に黒幕がいる話だったが、さらに厳密に言えば日向くんとカムクラは別人格なので、違うともいえる。

黒幕がそのままの意識と姿で最初からコロシアイに紛れ込み、自分も殺される危険性を持ちながら、次第に減っていく生徒たちを内側から観察している――という展開を見てみたかった。そういう意味で、V3は割と正当な『そして誰もいなくなった』式物語の一種とみることもできる。全体的に非常に丁寧かつフェアな物語ではあった。

ただしその黒幕さん(黒幕の名前に「白」がつくのはベタだが良いと思う)は、ゲーム主催者としてはいささかアンフェアであった。「完璧なコスプレ」を目指す彼女が、実はあまり完璧でないという点がV3のミソであり、白銀つむぎというキャラを面白く、考察好きを喜ばせるものにしてくれている。

 

53作目が「クソゲー」化したのはなぜか

これはあくまで作中での話ではあるが、白銀さんの話を信じるならば、ダンガンロンパは53作目までつくられた人気作品であった。これが53作目にして「クソゲー」化し、「視聴者離れ」を起こしたのは、ほとんど白銀さんのせいである。

なぜ53作目がこんな結末に至ったのかを考えるにあたり、以下はすべて白銀さんの話を前提とし、「チームダンガンロンパ」視点で書いてみる。あくまでダンガンロンパ53」の反省点であり、「ニューダンガンロンパV3」に対するわたしの感想ではないことを改めて強調しておきたい。

 

1. キャラ設定が甘かった

作品はなぜ53作も続くことができたのか。それは過去作において、16人のキャラ設定がきちんと詰められていたからだ。「コロシアイの口火を切るキャラクター」は絶対に必要だ。閉鎖環境に置かれた際に、「外に出たい」という強い動機を持つキャラクターのことだ。1ではそれがきちんと用意されていた。2でも「外に出たい」という動機のあるキャラと、「みんなの踏み台になるよ」なキャラが最初から揃えられていた。

(ついでに添えておくならば、過去作において章ごとに与えられる「動機」は、各キャラを狙い撃ちしていたように思う。誰がどの順番でクロになるかというところまで、盾子ちゃんはある程度コントロールしていたはずだ)

 

53作目には、「動機ビデオ」を与えられるまで強い動機を持つキャラがいなかった。さらに、16人という少なくない人数が互いの監視をしている状況で犯行に及び、成功させられる(重要)だけのキャラクターがいなかった。

スタッフとしては真宮寺が最初のクロになるとみていたのかもしれない(実際、わたしのところの赤松さんは真っ先に真宮寺くんと仲良くなっていたため、殺される一歩手前だったと思われる)。しかし彼は無節操な殺人鬼ではなく、殺す相手をよく吟味するタイプの殺人鬼(として「設定」されていた)。結果として互いの人格について深く知り合っていない段階で殺人を犯すことはなく、タイムリミットぎりぎりまで事件は起こらなかった。

キャラ設定を考えたのは白銀さんではなくスタッフかもしれないが、詰めが甘かったと言えるだろう。

 

2. タイムリミットを設定してしまった

いくら事件が起こらないからといって、タイムリミットを設定したのは短絡的にすぎた。盾子ちゃんなら絶対にこんなやり方はしないはずだ(2のカウントダウンはこんな短絡的な行動ではないし、そもそも「特に意味はない」というオチだった)。これで事件が起こらなければ視聴者はがっかりし、1章にしてクソゲー決定である

そもそもコロシアイが起こらないからといって、タイムリミットを設定するという選択が間違いである。1章でモノパッドを配布していれば違った展開になったのではないだろうか(1とかぶる展開だが)。やはり盾子ちゃんは偉大だということがわかる。

 

3. 黒幕が手を下してしまった

コロシアイのタイムリミットを設定した結果、赤松さんが行動を起こし、それに便乗して白銀さんが「コロシアイ」を始めたわけだが、最初の事件から不正横行&隠蔽だなんて、クソ運営呼ばわりされても仕方のない所業だ。実際、視聴者離れの原因の一つはこの点だろう。

「運営はコロシアイに関与しない」というのは、ゲームの大前提のはずだ。

 

4. 事件現場の片づけが適当だった

「学級裁判の間に事件現場がきれいに片付いている」というのは過去作のお約束だったが、V3では現場に残された証拠品が王馬くんに持ち帰られている。捜査中に持ち帰ったにせよ、裁判後に持ち帰ったにせよ、スタッフのチェックが甘いと言われても仕方ない。これらの証拠のすべてが、5章での王馬くんの犯行計画(=首謀者にも真相がわからない犯行)につながったものと思われる。

また自らの不正の証拠を黒幕ルームに放置しておくとは何事だろうか。スタッフもゴミ出しを徹底すべきだった。

 

5. ○○はそんなこと言わない

(○○には任意の過去作キャラ名をお入れください)

白銀さんの「超高校級のコスプレイヤー」としての才能は、かなりのレベルである。わたしは5章の感想で白銀さんが盾子ちゃんのコスプレをしている疑惑について書き、

ただ白銀さんと盾子ちゃんではスタイルがだいぶ違うような気もする。両者の身長・体重を比較してみたが、割と差がある(ていうか白銀さん174cmって高いな!)。やはり妄想乙かもしれない。

このようにしめていたのだが、彼女のコスプレは身長・体重がどうとかいうレベルではなかった(一般論として、体型が同じでなければコスプレしてはいけないというものではないのだろうが)。質量保存の法則すら超越しているように見える。外見に関しては、瞳に「V3」のマークが入っていること以外は、ほぼ完全再現と言っていい。

しかし彼女の言動についてはどうだろうか。およそ「完全再現」とは言いがたいと言わざるを得ない。白銀さんの言動は、表層的な解釈というのもアレな、エアプレイ乙と言われても仕方ないものである……と、ひふみんなら突っ込んでくれるのではないか。

同じくあの世界の過去作のファンも、エアプレイ乙と言いたくなるはずだ。だいたい初期の二作しかコスプレしないのではファンサービスとしてもやや不十分だ。「ダンガンロンパ40」のファンだっているんですよ!(たぶん)

これも視聴者離れの要因となったのは間違いない。(本当によく練られたシナリオだ)

 

結局、白銀さん自身もまた、彼女が嫌っていた「愛のないコスプレイヤー」の一種だったのかもしれない。いや愛はあったが、自己解釈が行き過ぎていただけの可能性もある。あるいは「公式」のお仕事をもらえて舞い上がってしまったのかもしれない。コスプレを売名行為に使うのは許せないのではなかったのか。

このあたりについてはコスプレ経験のある方の見解を聞いてみたいが、あいにくそういう知り合いがいない。

いずれにしても、彼女の働きのおかげで53作続いた人気作品は終焉を迎えた。あの世界のファンコミュニティは大荒れだろう。白銀さんはめちゃくちゃ叩かれているに違いない。ある意味あそこで死んでいてよかったのかもしれない。

 

細部までみればいくらでもボロが出てきそうな白銀さんの行動だが、細かいことは二周目で確認したい。わたしとしてはやはり、53作目のキャラ設定が甘かった(=ニューダンガンロンパV3」のキャラとしては最高だった)点と、白銀さんがキャラを「完全再現」できていなかった点が、53作目がクソゲー化した(=ニューダンガンロンパV3」が傑作になった)最大の要因だと思っている。

 

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