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過去 vs 未来「グランドツアー」1-13感想

シーズンファイナルエピソード「過去 vs 未来」公開!

バイブルジュ・ハリファをバックに、初めての夜撮影である。今回は派手な海外ロケはなかったものの、今まででいちばん「トップギア」っぽいエピソードだったように思う。

バイロケのときの記事はこちらから。

ssayu.hatenablog.com

以下はネタバレ感想。

 

 

 

バイびっくりエピソード

(`゚Д゚) <テントにいる人の中で我々が最も貧しい

ジェレミーがこう言いだすくらい、ドバイはリッチな町である。

黄金を引き出せるATMがあるって本当!? と思って調べてみたところ、黄金の自販機は実在するようだった。ブルジュ・ハリファ内にもあるらしい。

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アヴェンタドールのポリスカーとか、かっこよすぎるだろう。救急車は実用的でない気がするが。

あの「ハイパーループ」は興味がある。Gがすごそうなのだが、人が乗っても大丈夫なのだろうか?

 

過去 vs 未来

トップギア17-6で電気自動車レビューをしたジェレミーとジェームズが、今度はガソリン車と電気自動車を比較した。あれから5年以上がたち、電気自動車も多少は実用化が進んでいることがわかったのだが…。

番組中でも言っていたが、ジェレミーはゴルフGTIを、ジェームズはi3を、それぞれ自分で持っている。ナンバーが映っていたのだが、あれは二人の本当の自家用車なのかも?

それぞれの車のレビューは「海外自動車試乗レポート」さんのところに翻訳と元記事へのリンクがある(いつも拝読しています)。

海外自動車試乗レポート : フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 試乗レポート By Jeremy Clarkson

海外自動車試乗レポート : BMW i3 購入記 By James May

 

3ドアのゴルフがほしかったのに5ドアを買ってしまったジェレミーとか、色を間違えてしまったジェレミーとか、ジェームズにいろいろ暴露されているのが面白い。一方勲章なら断っても、5000ポンドの補助金は断らないジェームズも本当に好きだ。

そしてジェレミーが歌を披露するのって珍しくないだろうか?(ジェームズの鼻歌ならよくあるが)ジェレミーによる「ジェームズ・メイの補助金ソング」はそのうち公式が動画を作って公開してくれると思っている。

(170209 やはり来た)

 

そしてこのシーン、

君ら本当に仲いいな。

 

充電ポイントの不調や故障は、ジェレミーの反応からして仕込みではないように思うのだが、あれを見ていると不安になる。急ぎの用事のときに立ち往生してしまいそうだ。

J`・ω・) <普段はこんなことない

と言っているのも本当だとは思う。しかしジェームズの場合、近場へのおでかけや通勤(ハマースミスの自宅からパワーロードのオフィスまではほんの数キロだ)にはi3を使うかもしれないが、遠出やドライブを楽しみたいときは愛するフェラーリ458スペチアーレだろうから、普段はi3でこんな距離を走らないと思うのだ。

まだまだ電気自動車は、遠出用の車を持っている人が「2台目」として所有するものなのかもしれない。そして実用化がより進んだとしても、現在ガソリン車に乗っている人がみんな電気自動車に乗り換えた場合、ジェレミーも指摘しているように今度は発電所を増やす必要があるわけで、エコとは何だったのかという話になる。ジェームズはi3を新しいガジェットの一つとして楽しんでいるようで、それはそれでいいと思うのだが。ところで充電中にぬりえに励むジェームズください。

 

アップルの音声入力には笑わせてもらった。

J´・ω・) <兄には会ってないのにどうして

理不尽な罵倒にあうジェームズ(の兄)。あのくだり、ジェレミーもジェームズも反応が素っぽくてかわいい。

「メイ」という単純な名前すら認識しないというのはどうしたことか。わたしはときどきiPadの音声入力モードを英語やドイツ語に設定して発音練習をしているのだが、ジェレミーの発音すら認識できないのであれば、わたしの発音が少々認識されなくても残念がる必要はない気がしてきた(ジェレミーの発音ほどわかりやすい英語はないと思うのだ。TOEICのアナウンサーとかも全部ジェレミーがやればいいと思う。リスニング問題の7割が車ネタで、残りの3割が下ネタになりそうだが)。

そういえば字幕にひとつ言わせてもらいたい。X Sex Sex Sex とかいう字幕はどう考えてもわざわざ横に出す必要はないはずだ。字幕屋さん、寝ながら仕事をしていたのか。

X Sex Sex Sex といえば、

(゚∀゚) <娘さんは何て言ってたの?

ハモンドが聞いたのに、ジェレミーが観客の方を向いていて聞いてないシーンをカットしてないのがレアである。

(゚∀゚;) ちょっと気まずい顔

しかしそこですかさず

J`・ω・) <娘さんはパパからそんなメールもらってどんな顔してた?

台本の流れを取り戻すジェームズ、有能である。

 

監獄行き

今回のカンバセーションストリートの監獄ネタは、ジェームズが以前からときどきコラムなどで話題にしていたものの一つだ。ジェームズは食事の提供の仕方には一家言あるらしく、「一本のスプーンやフォークで食べられるもの以外をボウルによそって出した店は監獄行き」など厳しい基準を持っている。

ちなみにヘストン・ブルメンタールについてぐぐってみたところ、本当に木の板に料理を載せていた。

ミシュラン3つ星のシェフがプロデュースしたレストラン「ディナー」!|ロンドン(イギリス)の海外現地ガイド記事|海外旅行情報 エイビーロード

 

ちなみに木の板に料理をのせるといえばジェイミー・オリバーのイメージだ。昨今の流行なのかもしれない。しかし個人的には食べにくいのではないかと思う。

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どろんこメイ

今週の見どころ。

その転びっぷり、不平ぶりに萌える。"Making James May Do Things He Doesn't Want To Do" の企画を出した人は天才か。このコーナーはぜひS2以降も続いてほしい。S1でいちばん体を張ったのってジェームズなのでは(骨折もしてたし)。

J`>ω<) <くさい! この臭いは何だ!?

シェイマス「イングランドだ」

シェイマスも天才か。

 

鮮血の結末

毎回ゲストをさまざまな方法で殺してきたグランドツアーだが、最終回にしてあのテントのつくりを最大限に活かした殺し方を見せてきた。いやあ、片づけが大変でしたね(棒)。

J`・ω・)っ― キレイキレイ

「Man Lab」のスイスアーミーバイクで窓掃除をしていたシーンが思い出される。

www.youtube.com

 

ハモンドのドリフト修行

(゚∀゚) <実はドリフトができない

(`゚Д゚) <スタントを使うこともあった

最終回にして告白するリチャードである。新番組に移るにあたり、ドリフトをマスターしたい! ということで向かった先は、面白い英語を話すジェローム師匠のところ。

(゚∀゚) <女性が男性に求めるものって知ってる?

(゚∀゚) <正直さ、マジメさ、誠実さ、献身、あとドリフトね

モチベーションの高い生徒はのびる、の法則通り、リチャードは一日でかなり上達したようだ。師匠もよかったのだろう。

このツイートのときは何をやっているのかさっぱりわからなかったが、ネタバレではないか!!www

 

(゚∀゚) <I become, for the first time, a driving god.

お前はトップギアでも "I am a driving god!!" って言ってただろ!

今回はジェームズの "Oh, cock!" も聞くことができたし、トップギアネタが豊富だった。

 

日本語吹替版

ところで今更なのだが、日本語吹替版グランドツアーの面白さに気づいた。

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「グランドツアー」好きの友達とのやりとりである。

正直なところ、三人の声に慣れすぎてしまったせいで吹替には違和感しかないのだが、そういう先入観のないアメリカンの吹替は面白い。特に11話のフィアット124アバルトスパイダーのエボラコーステストは一度吹き替えで見るべき。実際、イギリス人にはアメリカ英語の発音がこんな感じに聞こえているのだろうと実感できる。

 

シリーズ1の終わり

そんなわけでS1は今回でおしまい。ジェレミーが「今年中にまた会いましょう」と言っていたから、S2もS1と同じく11月頃には始まるかもしれない。

この2か月半、毎週本当に楽しませてもらった。まだまだ改善点はあると思うが、三人のサービス精神とチャレンジする意欲には驚かされるばかりだった。旅は始まったばかり。立ち止まることなく楽しい旅を続けてほしい。

1月後半は三人も少し休みをとっていたようだが(というかしっかり休みをとってほしい)また撮影も再会されたようだし、S2の撮影風景がツイートされるのを楽しみに待ちたい。

S1でつくづく理解した。グランドツアーはストリーミング配信を前提としているだけあって、SNSと連動した番組作りになっている。番組だけ見てもじゅうぶん面白いが、Twitter などで小出しにされる情報を追いつつ番組本編であれはどんなシーンだったのかと「答え合わせ」するのもまた楽しい。このブログでもときどき公式情報をまとめながら、S2の公開を待ちたい。

 

最後に、ここまでグランドツアー記事にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。たくさんの人に読んでいただけてわたしも楽しかったです。日本でもグランドツアーがもっと盛り上がりますように!

 

ssayu.hatenablog.com