なぜ面白いのか

見たもの触れたものを保存しておく場所

リトルフィンガーの目的は??「ゲームオブスローンズ」S7E4感想

7-4が衝撃すぎて(毎週言ってる)考えるのをやめられない。

現状を整理しつつ、感想というよりは妄想をぶちまけることにしよう。またしても北部中心。ネタバレ全開。あまりにもリトルフィンガーがわからなくて、妄想も迷走しがち。

 

 

 

 

ロード・スターク

7-4で引っ掛かったピーター・ベイリッシュのせりふはここ。ブランのことを「ロード・スターク」と呼んだ。

確かに現状、「スターク家」の嫡男はブランだ。ロブは死んだし、ジョンは「スターク」ではなく「スノウ」なわけで。ピーターはブランに取り入るために彼を「ロード・スターク」と呼んだ、ように見える。

あるいは、ジョンのことを「ロード・スターク」とは認めていないという意志表明かもしれない。ピーターはそれとなく、ジョンとサンサ(というかスターク勢)の仲を裂こうとしているようにも見える。ここでは「もしジョン・スノウとスターク家の皆さんが対立することになったら、私はあなたをロード・スタークとして擁立し、お味方しますよ」と伝えているような。

 

一方のブランは「僕はロード・スタークじゃない」と答える。ピーターはこの言葉を「自分はスターク家を継ぐべき者ではないし、継ぐ気もない」と理解したかもしれない。

しかしブランが言いたかったのは、「もう自分にはブラン・スタークとしての自我がほとんど残っていない」ということだったと思われる。彼は既にほとんど三つ目の鴉になってしまっていて、ブラン・スタークとしての意思で発言することはないのでは。その後のミーラとのやりとりからもそれが窺える。

もし彼がブラン・スタークとしてウィンターフェルにいるのなら、何を差し置いてもピーターのしたことを暴いて、スターク家がばらばらになった元凶に復讐するはず。すべてが見える彼がスタークとしての自我を持つのなら、その気になればカースルブラックから鴉を飛ばして「ベイリッシュ公を拘束しろ」と伝えることもできたはず。でも彼はそうしない。「まだそこまでは見えていない」可能性もあるが、それは薄い気がしている。

やっぱりブランには見えているのではないか。リトルフィンガーがこれから何をなそうとしているのか。あるいはリトルフィンガーが本当は何を目的としているのか。

リトルフィンガーの目的は、ブランと一致するところがあるのではないか。つまり、ホワイトウォーカーを倒して世界に永遠の夏(あるいは四季)をもたらす、とか。だからピーターはこのタイミングで(ホワイトウォーカーを倒すための)ヴァリリア鋼の短剣をブランに渡し、ブランはピーターを生かすことを選んだ。

 

……という妄想が、先週から爆発しまくっている。

もしピーター・ベイリッシュがただの悪役なら、今週ブランに糾弾されて死ぬのではないかと思っていた。ブランが話すか、黙っているか、そこがピーターの運命の分岐点だと。結局ブランは黙っていた。それどころかピーターと二人きりで会話を交わした。これが何を意味するのか。

ピーター・ベイリッシュは確かに物語上の「悪役」なのだが、ひょっとしてメリサンドルやジョジェンに近い立ち位置だったのではないかという可能性がむくむく沸くのを抑えられない。

以下、もしそういう設定だったらという妄想。

 

 

駒の再配置を促すプレイヤーキャラクター?

思い切ってピーターの目的を「ホワイトウォーカーを倒して世界に夏をもたらす」ことだと仮定してみる。どうしてそうなったのかは知らん! 少年期に決闘で瀕死になったのをきっかけに鴉でも見えるようになったんじゃないですかね! ブランの能力を知らなかったのは、ピーターの「目」は不完全だからとかじゃないですかね! それこそメリサンドルみたいに。

さらに思い切って、その目的のために自分が何をすればいいかもある程度見えている、もしくはメリサンドルやハウンドのように、神託的なものを受け取っているものと仮定する。

ホワイトウォーカ―が南下するときまでに、ウィンターフェルにできるだけ多くのヴァリリア武器を集め、ジョンには武力と覚悟を、サンサには政治力を、アリアには戦闘力を、ブランには鴉の目を与える――ジョン・アリン殺人事件を発端とした一連の事件や戦争は、世界中の「駒」の再配置を促して、最終的にこの状況に収束した。

ジョン・アリン殺人事件の動機そのものが、最初からこれだったら??? もし本当にそうだったら、わたしピーター・ベイリッシュに土下座して謝ります。

 

キャトリンを死なせたのは、自分を裏切った女性への復讐ではなく「世界のためにそうする必要があったから」、彼女を刺した短剣をずっと持っていたのは「世界を守るためとはいえ愛した女性を死なせた自分を忘れないため」、スタークの子供たちを守りたいという言葉はキャトリンへのせめてもの償い+ホワイトウォーカ―を倒すのに必要な駒だから、とか。

この場合、ピーターは自分自身も駒の一つとして考えていて、ジョジェンやメリサンドルのように自身の死ぬところも見えているのかもしれない。

S7に入ってからたびたび出てくる彼のアップがあまりにも意味深で(あとあまりにも美しくて)、どうしてもあれこれ想像したくなってしまう。リトルフィンガーには稀代の悪役であってほしい気持ち(これはある、大いにある。下手にいい奴にされて安っぽくなってほしくない)と、まだ全然明らかになってない目的を抱えてあそこにいてほしい気持ちとが混ざってシェイクされている感じ。

ももし本当にピーターの目的がホワイトウォーカ―から世界を守ることだったとしても、今までやってきたことがアレなので、その報いを受けて死ぬことになるはず。それはそれで美しい話で、そっちルートも見てみたいと思ったりもする。

 

……なんというか、書いてはみたものの自分でもそんなわけないって思うし、 もしそうだったらつらすぎるし、どうしてこんなことを思いついてしまったのか。

 

ちなみに現状、スタークの兄弟で最強なのはサンサだと思っている。

諸侯をまとめる武力も、個人的な戦闘力も、政治力の前ではかなわない。結局、武力も戦闘力も持っていたはずのネッドやロブは、政治力の欠如により死んだのだから。サンサは誰よりもそれをよくわかっている。長年北部にいなかった政治力を備えたサンサの台頭は、物語の最終局面でものを言いそう。

(ブランはもうこの世の人ではないも同然なので、ちょっと別枠)

 

(170809)自分で反論を書きました↓

ssayu.hatenablog.com

ssayu.hatenablog.com