WINTER IS HERE.
展開の熱さに、極寒の地で震える……!!!
前おきなんか書いてられるか、今回はいきなり本題だ!!!!(ネタバレします)
Winter. Is. Here.
— Game Of Thrones (@GameOfThrones) 2017年8月19日
A new episode of #GameofThrones airs tomorrow at 9PM on @HBO. #GoTS7 #WinterIsHere pic.twitter.com/fLGoSqZjNK
こんなかっこいい予告編ってある??
壁の向こうのマグニフィセントセブン
何人死ぬのか、いやむしろ何人生き残るのかと思っていた。
死ぬとしたら本命はドンダリオンだと思っていた。何度も死んできた彼がやっと死ぬ場所を見つけるとか、何度も生き返ってきた彼がゾンビになって生き返ったらどうしようとか、いろいろと想像していた(予告でも目立っていたし)。
さすがにジョンはここで死なないだろう、ジェンドリーがここで死んだら出オチすぎる、炎の中に王を見たハウンドはまだ何か役割がありそう、トアマンドが死んだら野人代表がいなくなってしまう、ジョラーさんはやや危険だがさすがにデナーリスのいないところでは死なないでほしい……というわけで、話の流れ的にもドンダリオンかなと。
そしたら、そっちかよおおお!!!
ミアのソロス……正直最近出ていなかったのであーあの人かという感じだったわけだが、ジェンドリーとのやりとりは笑わせてもらった。そういえばジェンドリー、メリサンドルにひどいめにあわされてたね……。ジェンドリーに酒を分けてあげるシーンが好きだし、その後の "good lad" は二人の表情も含めて好きだ。「死んだクマに噛まれた、人生は楽しい」は墓碑に刻むべき名言だ。
彼が死んだことでドンダリオンの命はあと一つになった。これは今後彼の見せ場が期待できそうだ。あの炎の剣、本当にかっこいいな!
トアマンドとハウンド
6話が始まるやいなやトアマンドがぐいぐい来て、これ死亡フラグだったらどうしよう……と心臓がバクバクしていたわけだが、死ななくてよかった!!!!
ジョンに向かって「マンス・レイダーは誇り高い男だった。決して他者に跪くことはなかった。彼の誇りのために何人が死んだのか」と語る場面はとてもいい。ジョンに、デナーリスに跪いても自分は怒ったりしないと言っている。
それはともかく、ブライエニー一筋だと思われたトアマンドさん、相手は男でもいいんですか!!! さすが自由民、自由っすね!!! ジェンドリーはブライエニーよりだいぶ小さいと思うよ!!!
あとハウンドに「俺を指さすな」と言われたあとのかわいい笑顔は何?? 「本当の悪人じゃない、悲しい目をしてる」とか何??? 急に口説き始めたんだけどどうしたの??? と思っていたら、ハウンドさんと思考がシンクロした。
DICK はわからないけど COCK はわかるトアマンドさんである。"I like it." なトアマンドさんである。何その……何??? どう反応したらいいかな???
ブライエニーを覚えているハウンドさんの言葉もいい。さすがに殺されかかったのだから覚えているか。この二人の再会もあると嬉しいのだが、ブライエニーが南下するとまた難しくなってしまう。そしてブライエニーがキングスランディングに行くと、ジェイミーと再会してしまうぞトアマンドよ。浮気している場合なのかね君は。
ハウンドさんは、燃えるクマのシーンでトラウマを抉られているのが心にくる。彼はあんなに強いのに、今もまだ炎が怖いのだ。そしてそれに気づくジョラーさんである。
最初に彼が登場したときは、まさかその設定がゾンビと戦うときに生きてくるとは思っていなかった。改めてキャラの配置が上手いと思わされる。
ジョラー・モーモント
今回ジョラーさんの美しいカットが多くて見入ってしまった。ほかのみんなに比べて雪山に慣れていないせいか(今までナローシーの向こう側にいてつい最近までシタデルだったんだから仕方ない)、あのもこもこの靴が歩きにくそうでかわいい。
短剣を両手に持って戦うのもかっこいい。燃えるクマを刺した後、服に火が燃え移ってパタパタしてるのがかわいい(今思うと、あのゾンビクマはゾンビドラゴンのための伏線だったんだな……)。
前回の感想でハーツベインの行方について考えた際、わたしはこう書いた。
あのマグニフィセントセブンの生き残り(もう来週何人か死ぬの前提)が本命だろうか。ハウンドさんとかどうですかね。あるいはモーモントつながりでジョラーさんにロングクロウを渡して、ジョンがハーツベインをもらうとか。いややっぱりジョンはもう長年ロングクロウを使って慣れているはずだから、簡単には渡さないか。
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しかしジョンはロングクロウをジョラーに譲ろうとした。ジョラーは一度は受け取ったものの、「家名を汚し父の期待を裏切った私には権利がない」と言ってジョンに返した。そうきたか……。
そしてさらに彼は「剣はあなたを守るだろう、子々孫々まで」と続けた。ここで泣いた。
ジョラーさん……彼は自分が子供をもうけることはもうないのだと知っている。彼はデナーリスを愛しており、その愛が報われることはないと知っている。万一報われるようなことがあったとしても、デナーリスは子供を産めない。
一方ジョンにはまだ可能性がある。というか、子供を残せそうな数少ないキャラである。イグリットを失った傷心からどの程度回復しているのかわからないが、デナーリスといい雰囲気のようにも見える。だがジョンよ、彼女はやめておけ、親戚だぞ。
リトルフィンガーとサンサとアリア
今回も絶好調なリトルフィンガー大先生。サンサとのシーンは緊張感があった。
落ち着かない様子で手を動かしながら喋るサンサに対して、鴉のようなシルエットを崩さないベイリッシュ(いつも思うのだがあの切り絵のような立ち姿、雪景色に映えすぎだろう!)。
今回やっと気づいた。北に来てあのコートを纏うようになってから、彼はほとんど手を見せなくなった。「手を見せない」はおそらくそのままの意味。そしてたぶん、よく上着の中に手を隠すヴァリスと対になっている。
いよいよサンサとアリアの対立が明確になってきたように見える。アリアとのことをよりによってリトルフィンガーに相談するサンサ。
「ブライエニーに仲裁を頼んでは?」という彼の提案はもっともなように思えたが、ひょっとするとこの言葉がブライエニーに対するサンサの疑惑を生んだのかもしれない。ブライエニーとリトルフィンガーが通じていたら、的な。それでブライエニーをキングスランディングに送ってしまったのかも。それ、今いちばんやっちゃダメなことのような気がするが。
そしてもしブライエニーを遠ざけるところまでがリトルフィンガーの計画なら、お見事である。自分のキャラをよくわかっていらっしゃる。
ところでキングスランディングからの召喚は何を意味するのだろうか? サーセイが国をあげてホワイトウォーカ―と戦うことにしたからみんなよろしく、の挨拶でもするのだろうか。先週リトルフィンガーが女性とこそこそ話していたことが何か影響していたりして。
しかし嘘を見抜けると豪語するアリアが、リトルフィンガーの嘘にはころっと騙されているのは何なのか。嘘にかけてはリトルフィンガーに一日の長がある? それとも騙されたふりをしているだけだったりする? リトルフィンガーの尻尾を掴むためにサンサと対立するふりをしているとか?
わたしの目にはサンサとアリアの対立は本物のように思えるのだが、これは楽観的すぎるだろうか(完全にリトルフィンガー視点で見ている)。
「あの手紙をどこから手に入れたのか」というサンサの問いに、リトルフィンガーは「わかりません」と答えた。これは、サンサがその気になってちょっとアリアかメイスターに確認すれば簡単にばれる嘘だ。今までも割と薄氷を踏むような綱渡りを繰り返してきたリトルフィンガーだが(特に月の扉事件のときとかね!)、今回の嘘はどう出るか。サンサとアリアが腹を割って話す機会はもうないのだろうか?
そして次回、サンサはどう出るつもりだろうか。「世界一安全」なはずの故郷ウィンターフェルでここまで追い詰められて、このままでいるだろうか?
以前にも書いたが、スターク勢で最も成長し、最も強いのはサンサだと思っている。クイーン・サーセイ、クイーン・デナーリスに続いて「北の女王」サンサになったりしない? わたしは見たい。
ここまで書いて力尽きたので続きはまた今度。