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目指せナイアガラ「グランドツアー」2-2感想

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遅ればせながら、誕生日おめでとうリチャード! 今年も38歳ライフを楽しんでください!

 

そしてグランドツアー2話にして、久しぶりの「車 vs 公共交通機関」! トップギア時代からのファンにはとても懐かしい企画。また見ることができて嬉しい。日本人的には「GTRと新幹線」回をなんとなく思い出してしまう。

 

今回はフォードGT vs 電車、飛行機、バス乗り継ぎの旅。骨折リチャードの有効活用っぷりが楽しい回だった。以下はネタバレ感想。

 

 

 

急遽書きなおされた台本

今回のエピソードは、リチャードの事故後に一から台本を書きなおして撮影されたものだと思われる。ジェレミーやすにふ(スクリプトエディターのリチャード・ポーターさん)が寝ずに頑張った成果である。

しかし急ごしらえとは思えない面白さに仕上がっていて、さすがの出来栄え。もとはどういう台本だったのかを想像しながら見ると二度楽しい。

 

 

フォードGTのボディのエロさ

今までのフォードに色気を感じたことはあまりなかったのだが、あの曲線はエロい。ドアの形状も、ドアの開き方もかっこいい。それにあの地面への吸いつきときたら、一般走行用の市販車とは思えないくらい。

エンジン音は2-1のアヴェンタドールの方がそりゃいいけど、こっちの音もずっと聞いていたい。

ところで今回の撮影、ジェレミーは相当スピードを出しているように見えるのだが(あの状態から巻き返すって!)、違反切符を切られたりしなかったのだろうか……?

 

メルセデスAMG GTR

ボンネットが長いな……と思って見ていたら、ジェレミーに「ボンネットが15kmある」と言われていて笑った。

(`゚Д゚) <この車を気に入るのは精神年齢8歳の人間だけ

(`゚Д゚) <それは私と……

(`゚Д゚) <世のすべての男たち

相変わらずのジェレミー節で安心である。

しかしフォードGTの吸いつきに驚いていたら、こっちの挙動も目を疑いたくなるものだった。カーブの曲がり方、物理法則を無視しているようにしか見えない。

 

しかしジェームズの言うことにも納得である。

J`・ω・) <ポルシェのような車がほしいならポルシェを買うよ

J`・ω・) <だってポルシェはポルシェをつくるのが得意だもの

こっちはこっちでジェームズ節の健在っぷりを見せつけてくれる。

ジェレミーメルセデスSLS AMGを絶賛していた記憶があるが、メルセデスにはああであってほしいのだなと改めて思わせてくれるレビューだった。

 

Your Name Is Here

本当に広告を出す人がいるとは。しかも歯医者かよ。

 

カンバセーションストリート

アイキャッチに全力で噴いた。わたしバスに乗ってたんだぞ!

ここにきて火が出る(しかも妙にチープな加工)とは思わないだろ!! リチャードのリアクションもあって過去最高に笑った。

しかしあの影絵アイキャッチ、「シルエットだけで判別できる」三人のキャラの立ち方を最大限活かしていて、本当によくできているというか自分たちのことをわかっているというか……。

マーベルヒーローでもない、コスチュームも纏ってない、ジャーナリスト三人組を並べてシルエットだけであれだけキャラが立つことがどれだけすごいか。我々はもっとあのアイキャッチを評価すべきなのだ。

 

ジェレミーによる二人の登録名

ジェームズ→ヴぁじゃいな

リチャード→べるえんど

※ただのメモです

 

The Reassembler

2016年にBBC4でジェームズが司会を務めた番組。

J`・ω・) <私以外の誰がこの番組に興味を持つんだろう?

と言わしめた、最高のスローTVである。まんらぼと同じスタッフが作っているだけあって、あのノリが生きている。

この番組の書籍のオーディオブックが、ジェレミーの車の中で流れた。

 

 このクールな表紙を見よ!

「会社がオーディオブックを用意した」とジェレミーが言いだしたとき、真っ先にまさか……とこの本のことが思い当たった。三人の中で直近でオーディオブックを出したのはジェームズだったので。

ジェームズのオーディオブックは Car Fever のものを持っているが(Amazon UK で買える)、確かに間違いなく最高の睡眠導入剤である。

 

さりげない(?)問題提起

今回の骨折リチャードの有効利用、最高だった。

なんだかんだいって、身障者をめぐる環境に対する問題提起にもなっていたように思う。しかもそれを深刻になりすぎず、エンターテイメントとしてうまくまとめていた。

急ごしらえでこれだけの台本を書いたジェレミーたちに改めて拍手を送りたい。

ジェームズは最悪の介護人役になっていたが、階段での様子を見るに(あとドライブトライブでの様子を見るに)、カメラの回っていないところではまともにリチャードの世話を焼いていたと思われる。車いすを押して走ったせいで「リチャードになった」と言うオチには笑った。

 

 

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