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「オクトパストラベラー」の発売が待ちきれないので体験版の感想を書く

わたしが最初にこのソフトのことを知ったのは、移動中に目に入った巨大な店頭ポスターだった。イラストの雰囲気に一目で魅かれ、帰宅後に即ぐぐった。

そうしたらあなた、スクエニの完全新作RPGだそうで。

ゲーム画面のスクショを見たら、スクエニじゃなくてスクエア時代を彷彿とさせる懐かしい雰囲気で。キャラクターも世界観も魅力的で。あと公式サイトで聞ける音楽! あれもすっごく好みで。これ絶対わたしが好きなやつじゃない!? って。

すぐに1つ目の体験版をプレイして、とりあえずオルベリクの章をクリアして、あ~~もうこれはだめ、だめです、無駄な抵抗はやめよう→予約

この流れ、久しぶりに味わったな……。

発売まであと2週間に迫ったものの、ここにきて待ちきれなくてうずうずしているので、先日出た引き継ぎ可能な体験版の感想を書いてみようと思う。

体験版の内容に関するネタバレがあるよ!

 

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英語版トレイラーの雰囲気も好き。

 

 

学者サイラス・オルブライト Cyrus Albright でスタート

わたしは「フィクションにおける学者像」を眺めるのが好きで、キャラ一覧を見たときから最初のキャラはサイラスでいこうと決めていた。

サイラス Cyrus といえばギリシア語読みすると「キュロス」となり、ペルシア帝国建国の祖の名前である。意味を調べると「太陽」とか「王」とか「先見の明がある」とかが出てくる。

苗字のオルブライト Albright はドイツ語圏からきた名前。要するにアルブレヒト Albrecht を英語化したやつ。バイエルン王家によく見たお名前。「高貴な生まれ」とか「輝かしい」という意味だというから、なんかやっぱり出生の秘密とかあったりしない? 大丈夫?(出生の秘密はむしろオフィーリアにありそうな気がするが)

英語版のつづりを確認しようと思ってぐぐったところ、すでに英語版wikiaがとんでもなく充実していることがわかった。ネタバレの宝庫なのでまだ読めないが、海外での期待の高さがうかがえる。キャラ名の日本語まで書いてくれているところがなんか嬉しい。

 

昼ドラ学院

さてそのサイラスだが、ゲームをスタートすると学者であるだけでなく教師でもあるということがわかる。それも王族に講義をしているくらいだから、国や学院からも信頼されているのだろう。

講義中に「もうこんな時間か」と口にしているところを見ると、この学院はある程度時間割的なものがあり、それに従って講義が行われているようだが、教室ごとに時計が存在しているのか、それともゲーム内で聞こえないだけで鐘でも鳴ったのか(どうでもいいつっこみ)。

彼には「整った容姿」であるという公式設定がある。直球でこんなふうに表現されるキャラは意外と珍しいと思うのだが、わざわざ明言されている理由はすぐにわかった。どうやらこの人は相当モテるらしい。メアリー王女からも慕われ、彼女の学友らしいテレーズからは割と露骨に片思いされている。

メアリー王女に嫉妬したテレーズは、サイラスが王女と男女の仲(これも相当直球な表現である)になっていると、学院側に嘘の密告をする。あ~これはえげつない。アカハラ問題。しかも王族を相手に。学院側が即座に対応するのは正しい。

テレーズは「少し困らせたかった」だけでこんな大ごとになるとは思わなかったようだが、この中世的世界観では王族と噂がたった時点で即クビ案件なのは割と目に見えているわけで、学問を志す身でその短慮はどうかと思う。

まさかの昼ドラ展開に少々驚いたわけだが、本人が大して気にしていないのが救いだろうか。その超巨大な隙が彼の魅力なのかもしれないが、もう少し気にした方がいいと思うぞ! 学会を追放されたら論文発表もままならないわけで。

 

イヴォン学長は書庫の管理責任は問われないのかという問題はおいといて、毒にも薬にもならなそうな学者。自分の肖像画らしきものを部屋に飾っているあたり、割と自分大好きなのか。

それよりもルシアとかいう秘書があやしさ特盛。彼女なら貴重な書の価値もわかりそうだし、ラッセルが本を売りさばくのを裏で手引きしてたりしなかった?

もともとあまり居心地のいい学園ではなさそうだし(仲のいい同僚が一人くらい出てきたってよさそうなのに!)、余計な疑いをかけられたサイラスは見聞を広めるいい機会だと言ってさくっと出奔してしまう。テレーズは嘘のつき損である。第一章完。

 

迷子の学者

そういうわけでアトラスダムを旅立ったサイラス、地図を見るとオフィーリアのいるフレイムグースという町が近い。「ゲームオブスローンズ」ファンとしてテリオンという名前が気になってはいるのだが、彼の住まいはずいぶん遠い。プレイ時間に制限もあるし、ここを目指してみるかとフィールドを歩き始める。

途中、危険度レベル15のエリアに足を踏み入れて一瞬で殺されたりもしたが、なんとか山道に入り、すぐに迷子に。ごめんよ……プレイヤーに土地勘がないばかりに学者先生がどじっこになってしまって……。

気づいたら雪山を越え、シ・ワルキの集落にたどり着いていた。なんか予定と違うが、ともかくここでハンイットと出会うことができた。

 

ハンイットのストーリー

ハンイットに話しかけると、どうやらちょうど彼女も旅立とうとしているところだったらしい。ここで過去のストーリーを見ますか? と選択肢が出て、彼女の現在に至るまでの物語を体験することができる。なるほど、そういうシステムなのね。

仲間にするときに特にイベントがなかったのはちょっと残念。そこは脳内補完してねということか。2章以降は仲間同士の会話イベントもあるっぽいのでそれを楽しみにしよう。せっかくだから一緒に旅してる感を味わいたい

彼女の第一章は、帰ってこない師匠にかわって森に出たモンスターを討伐するというもの。森に生きる彼女の死生観がうかがえるシナリオだった。

今回はプレイヤーキャラが二人だからボス戦も楽勝だぜ! と思ったら、これもなかなかの歯ごたえ。プレイヤーキャラの数に応じて敵の強さも調整されている?

ハンイットの捕獲が結構楽しい。パーティ内にいない属性の攻撃はストックしておきたくなる。一匹捕まえると何回か使えるのもいい感じ。

師匠がなかなかいいキャラっぽいので生きていてほしい。けどハンイットが駆けつけたところで赤目に殺されそうだなあ。

 

ハンイットを仲間にしたところで、今度は二人で雪山越え。オフィーリアの待つフレイムグレースを目指す!

 

オフィーリアのストーリー

この時点で体験版の残り時間が迫っていたため駆け足でプレイ。

サイラスの「探る」が成功しまくったため(シ・ワルキでは失敗しまくってあっという間に住人と険悪になったくせに!)、教会内でなんだかよさげな剣を拾うことができた。

オフィーリアのシナリオは、なんというか百合属性持ちにはたまらないのではないかなという……。詳しいことはプレイして確認してほしいわけだが、サイラスの昼ドラ感に比べてなんかいい話になりそう。これであの子が黒幕(何の?)だったりしたら立ち直れんぞ!

あとあの直球であやしい商人? は何なのか。あいつ司教様に一服盛ったりしてない?

オフィーリアを仲間にしたところで時間切れになってしまい、彼女のダンジョンはおあずけ。

 

ハンイットと一緒にアトラスダムに戻り、発生したクエストのチェックもしてみたが、そこそこの数があった。いろいろな解決法がありそうだ。こいつを「けしかける」でぶっとばせばええんやな! と思ったところで町での評判が悪くなってしまい、コマンドを受け付けられなくなり、酒場でお金を払おうとしたら金欠で、こちらもおあずけ。残念。早く続きをプレイしたいよ!

 

めちゃくちゃ雑な感想になったが、2週間後がとても楽しみである。

残りの5人とも早く出会いたい。

「ゲームオブスローンズ」ファンとしては、ティリオンよりむしろシオンに近い発音だったテリオン Therion くんが不幸にならないかが心配でならないが、杞憂に終わることを祈ろう。ここはウェスタロスではないのだ。

ゲーム性についてはほかのサイトでもいろいろ語られているとおり、気を抜くとすぐ死んでしまうやりがいのあるバランス。うまくブーストを使えると爽快感がある。

わたしはどちらかというとシナリオ重視なので、できればこのブログでぐだぐだと感想を語ったり考察したりできたりするシナリオだったら嬉しいなあと思っている。

ここまでの印象だと、割とどろっとしたシナリオをドット絵でふんわり表現している感じ。これが実写さながらのCGだとドロドロしすぎな印象になってしまうかも。ある意味で、ひょっとしてスクエア世代を狙い撃ちしているのではないかとまで思えるゲームデザイン

 

あ~あと2週間! 待ちきれない!

でもこんなふうに新作ゲームを楽しみに待つのは本当に久しぶりなので、この時間もしっかり味わっておきたい。

期待してるからな! 頼むよ!!

 

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