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「ファイアーエムブレム風花雪月」黒鷲ルートをクリアしたのでキャラ語り・1

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キラキラに撮れたハンネマン先生

赤組さんルートクリアした!!

いろいろつらい! でもペアエンドの組み合わせ的には大団円かな!

青→赤と見てきた感想と、あとはいつものようにペアエンドをふまえたキャラ語りで振り返ろう。

青ルートと赤ルートのネタバレ全開につき注意!!

最初の記事はこちら。

ssayu.hatenablog.com

 

 

最終決戦

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こんなメンバーで出陣した

このゲームやってていちばんつらかったところかもしれない。なんなの……もう……なんなの……。

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フェリクスもイングリットもシルヴァンも倒してここまで来たプレイヤーの心を折る仕様。ドゥドゥー……どうして……。

あの魔晶石って、レア様が渡して使い方を教えたんだろうなあ。手段を選ばないよなあ。結局魔晶石って何だったんだろう。レア様が「白きもの」になるのと同じなのだろうけど、レア様と違って不可逆っぽいし。

今のところ人間が魔獣化するのは「紋章持ちでない人が英雄の遺産を使ったとき」と「紋章石を使ったとき」。やはり紋章石も紋章持ちでない人が使うと魔獣化してしまうのだろうか。うーん。

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この言い回しも謎。いやベレト先生の心臓に何かしたのはレア様やろ? 「奪い」ってどういうことだ。ここ以外にも散々泥棒よばわりされてしまったが、どうして盗まれたことになってんだ。

エンディングを見ると、ベレト先生の心臓は紋章の力で止められていて(血は紋章の力で流れていた?)その紋章が消えたおかげで普通に動き出したということか。それに伴って髪のブリーチも元に戻ったと。

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これをサムネにしたかったけどさすがにネタバレ

この世界ではベレト先生は神祖の力をなくしたということは、長寿も拍動も失って、普通の人間として生きるということなのだろう。そう思うと、わたしはソティスちゃんに指輪を渡さざるをえなかった。

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きっと先生が亡くなるときにソティスちゃんも消えるのだ。それでこの世界から本当の意味で女神が消える。

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なんか先生だけ「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドみたいだな。

たぶんこれでよかったのだ。

しかしキツい話だったな……。青ルートでフレンちゃんやセテスさんと仲良くなっていただけに、彼らと戦うのもつらかった。それからカトリーヌ。前世ではアッシュくんと和解し、結婚までした彼女が、レア様の指示に従ってフェルディアに火を放ち、敵として戦争に参加。あそこにシャミアさんを連れていかなかったのが悔やまれる。

しかしカトリーヌ、強敵だったな……。攻撃も魔法もかわしすぎ。あそこで何をどうやっても誰かが死んでしまって、何度拍動を使ったことか(配置もひどい)。結局、運よくカトリーヌの攻撃が1回ミスって、2回目は計略の祝福のおかげでHP1で耐えた(回避の指輪つけてたカスパルえらい!)おかげで全員生存で勝利できた。

ここまで教団とレア様の恐ろしさを見せつけられてしまうと、教会ルートを選ぶ気にならないんだけど……。とりあえず次は金組さんルートだな!

ただレア様は先生がいなくなってから人が変わったようになったというし、エーデルガルトも青組さんルートのときのような非情さはなかったし、やはり先生の不在によってみんな心を狂わせられるんだな。狂わないのはクロードくんだけということだろうか。あの子、謎なんだよなあ。金組ルート楽しみ。

 

それから赤組ルートでのディミトリはどんな悲惨な末路をたどるのかとヒヤヒヤしていたが、少なくともこの五年間については青組ルートの方が悲惨だったような気がする。だってあれを見る限り、まず右目を失っていないし、ドゥドゥーはずっと一緒だったみたいだし、元クラスメイトたちも一緒に戦ってきたみたいだし(ただしアッシュとアネットとメルセデスは赤組さんに引き抜かれた)。

コルネリアが王国を牛耳っていないのが大きいのかもしれない。青組ルートのときに比べて彼女の権力が弱かったのは、もしかしたらエーデルガルトが非情に徹しきれなかったから?

決戦前、エーデルガルトが先生に「エルと呼んで」という話をしてからの「地獄に落ちろ、エル」もきつかった。これ、赤組ルートから始めたら意味がわかんないよなあ。

 

エーデルガルトとハンネマン先生

さて、以下はペアエンドをふまえたキャラ語り。

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正直、赤組さんルートの内容をふまえるとこのふたりの結婚がベストだと思ってねらいにいった。

かつては帝国のために紋章の研究をしていたというハンネマン先生が、貴族の身分も帝国での研究も捨てた理由は、妹の死にあった。

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だからこそ彼はエーデルガルトの思想に共感し、彼女のために戦おうと決めたのだ。

こんなの見てしまったら、その結末を見届けたくなるでしょ。赤組さんルートはある意味でハンネマン先生の物語でもある。彼が苦い過去を克服し、その先にある新しい世界で研究を成功させ、ふたりで理想とする社会を作るべく手を取り合う。ハンネマン先生視点でこの物語を思い返すと、その真摯で情熱的で、同時に必死でもある研究者としての生き方に涙せずにいられない。

前世ではリシテアちゃんのために紋章を消す研究を成功させたハンネマン先生。今生ではリシテアちゃんはソロエンドを迎えてしまったが、ハンネマン先生がこの研究を実らせたということは、きっと彼女も救われているだろう。

 

エーデルガルトの思想自体についてはわからなくもない。だが紋章とそれを司る神を消そう! という目的に対して、各国に戦争をしかけて回るという手段は本当にベストだった?

たとえば教団の暗部や神話に隠された真実を公開して、世論が傾くのを待つのではだめだったのかな。庶民の教育水準が上がれば、教団に疑問を持つ人も増えたはず。他国に対しても侵略ではなく対教会で意見の一致ができれば手を結べた気がするのだが。彼女、時間がかかる方法は犠牲者を増すばかり、という考えだからなあ。

しかしここで最大の難点がダスカーの悲劇。あれを主導したのが「闇に蠢くものたち」である以上、ディミトリは帝国と手を結ばない気がする。

やはり全員生存ルートは難しいか……。

1年目のうちに先生がすべての級長さんと支援Bにした上で、エーデルガルトの計画を打ち明けてもらっていれば……。で、エーデルガルトが闇に蠢くものたちと手を切ることを決めてくれれば……。それでも結局レア様、セテス先生、フレンちゃん、カトリーヌ、ツィリルとの対決は避けられないか。

 

アッシュとペトラ

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アッシュとカスパル支援会話がいいと聞いて赤組さんに引き抜いてみたわけだが、ペトラとの支援会話もよかった! 支援Aまで上げてみて、これは絶対結婚してほしいと思った。

あまりにも素晴らしい結末では??? アッシュくんも騎士になるという夢をこんな形でかなえられるなんて。ていうか最終的に彼はブリギットの女王の夫ということになるのか。すごいシンデレラストーリーだな! カトリーヌとの対話の末の結婚もよかったが、この結末も大好きだ。

初めて南国の青い海を見たアッシュくんがどんなふうに顔を輝かせたかとか、ペトラとふたりで泳ぐ幸せな姿とか、見たい!!

カスパルとふたりでネコを飼うエピソードもよかったなあ。名前をつけてかわいがったりしたんでしょ……。たぶんこの結末だとネコはカスパルくん(ドロテアと結婚した)の方が引き取ったのだと思われる。

 

ペトラもただの「留学生」じゃないだろというのは青組さんルートをしているときから感じていたが、やはりそのものズバリ「人質」だった。

カスパルとの支援会話で見せた父の仇に対するわだかまりとか、幼い頃に珍獣扱いを受けたこととか、拙い言葉ではあるけれど、今作屈指の重い過去を持ったキャラだということが察せられるエピソードが多かった。

それでも彼女は前向きで、フォドラの文化、フォドラのいいところを知ろうと一生懸命だった。それが結局は未来のフォドラとブリギットとの関係をよくすることにつながるのだろう。

そういう彼女のそばに、いつだって天使なアッシュくんがついていてくれてよかった。これからブリギットの女王となる彼女を、きっと最高の形で支えてくれるはず。

 

長くなってきたので残りのみなさんについてはまた今度!

 

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