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そこに道のある喜び「デスストランディング」感想・4

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やけに粘性の高い温泉

ここのところ忙しくてあまりがっつりゲーム時間がとれないのだが、デスストは荷物1つだけ運んで寝るか! みたいな遊び方ができるのでちまちま進めている(1つだけのはずだったのに気づいたら1時間たっているのは、この部屋のカイラル濃度が高く時間が歪んだためだと思われる)。

さて前回ボートに乗ってアメリカ中部に旅立ったサム。今日は中部での旅を振り返って、サムのQoLが徐々に向上していく様子を確かめたい。

3章までのネタバレ注意。

 

 

国道開通

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あれはエルダーのところに配達に行った帰りだっただろうか。ふと気づくと、レイク・ノットシティの手前に大きな建造物ができていた。出発したときはあんなものはなかったはずだと思って近づいてみると、それは道だった。

国道復旧のためにわたしもちまちま素材を投入していたが、誰かが最後のいくらかを投入して完成させてくれたらしい。これには感動した。みんなで作った道なんだ! という感動と同時に、安全な道ってなんて素晴らしいんだ! という感動があった。しかもほかのプレイヤーが我々の復旧した国道を使ってくれたらしく、今までに見たこともない数のいいねが入って、ポーターランクが一気に数十上がった。

道なんて普段何も考えずに使っているけれど、デススト世界においては道なき道を行くのが当たり前。凹凸のない、岩がごろごろしてない、平坦な道なんて初めてのことだった。このゲームで屋外にいて「安全」を感じるのも初めてのことだった。これこそ文明。これこそ技術による人間の意識の改革。

いや、安全だと思って油断してたらミュールに襲われて泣きながら逃げ帰ったわけだが。

 

打倒ミュール

まあね、ミュールの側にも言い分はあると思うんだ。何しろサムは何度かミュールポストを勝手に開けて、素材を分捕って道路の開通に勤しんでいたからね。あの道路の何割かはミュールの素材でできています。

あとブクマコメントで教えてもらい、ミュールの荷物を分捕ってそれで殴る荷物パンチという非道な攻略法を覚えたおかげで、ミュールの撃退にも慣れてきたしね。

どっちが悪者なんだよ……という若干の罪悪感に苛まれながらも配達を続けていたある日。サムは、ミュールのトラックに轢かれた。

あれは車かな!? と、初めて見る動くものに目を奪われていたわたしは、逃げるのも間に合わず思い切り正面衝突して地面に荷物をばらまいてしまった。持っていたワインは割れた。出血もひどい。

おのれ絶対ゆるさんぞ。

その日から罪悪感は消えた。荷物パンチに荷物キックで全員を返り討ちにし、無事な荷物を奪って帰るサム。

そして彼はエンジニアからボーラガンの作り方を教わる。これで旅はだいぶ安全になった気がする。ミュールが近づいてくる前に仕留めれば大丈夫! しかしエイムスキルがダメダメなわたしは、狙いを定めている間に背後に回り込まれ、荷物を奪われてしまうのであった。お前ら覚えてろよ。

ミュールのトラックを奪って乗れるという話を聞いたわたしは、喜び勇んでミュールをしばき倒し(今度はうまくかわして轢かれなかった)、トラックに乗って配達に向かった。なにこれはやーい! たのしー

しかし意外と操作が難しい。あと乗ったままではカイラル結晶を拾えない。そしてやってきた時雨農場では柵を倒し、作物をなぎ倒し、散々な被害を出してしまった。ごめん……ごめん……。

しかもそのトラックだが、帰り道にまたミュールに襲われ、彼らの投げてきた槍? のせいで壊れて使えなくなり、あっというまに乗り捨てる羽目になった。残念。

ミュールの写真が一枚もないのは、毎回必死だからである。そのうち撮ろう。

 

国道とセーフハウス

その日の晩、わたしはレイク・ノットシティのプライベートルームでゲームを終え、翌日起きてすぐに再び立ち上げた。するとなんということでしょう、レイク・ノットシティの前の数百メートルだけ開通していた国道が、何キロも離れたところまで開通しているではありませんか。見知らぬ誰かが一晩でやってくれましたということなのか。ありがとう世界のみんな!

わたしはバイクに乗り、意気揚々と国道を走り、安全な旅を楽しんだ。バイクで安全な道を行く限り、ミュールに追いつかれることもない。何て快適なんだ!

しかもさらに感動したのは、国道の途切れる直前にセーフハウスまで用意されていたことだ。こんな屋外で休憩できるなんて! 誰だか知らないけどありがとう!! このゲーム、本当にひとの助けが身に染みる。「いいね」しまくってありがたく使わせてもらった。

その先も雨宿りポイントやら乗り捨てバイクやら、次々と見知らぬ誰かの厚意に助けられてばかりだ。わたしも土建屋デビューして人助けプレイに勤しむのもいいかもしれない。まずは国道の開通だな! さっき自分のトラックが作れるようになったから、話を進める前にこの地方のインフラをもっと整えておこうかな。

 

シュールなマシンを生み出してしまった

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これ最初に見たとき笑っちゃったからね

なんとブリッジズが自動配達botを作れるようになったという。すごい! 技術の進歩! これでサムも楽できるようになる? と期待をこめて見守っていたら、こんなシュールなデザインのロボットが自律歩行で荷物の配達を始めた。なんだこれ……こんなのが自宅玄関前にいたら腰抜かすぞ。

しかもこのbotちゃんはとにかく物を壊す。機材の破損率80%って、それほとんど部品バラバラになってるよね!? どんな運び方したの?

いや……ミュールに襲われたり崖から落ちたりしながら、健気に荷物を運び続ける(あの音楽つきで)botちゃんを想像するとちょっとキュンとくる……ような気も……(目の錯覚かもしれない)。

 

ビール!!!

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よいながめ

このゲームをやっていて最も悦びを感じた瞬間かもしれない。

時雨農場へ小麦を届けて以降、モンスターエナジーがビールに変わった! 効果はモンスターエナジーと変わらないのだが、こっちの気分は全然違う。

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サムが飲むときのアクションも違う。

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カメラさんにビールをかけるサム。

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残ったビールを飲み干すサム。このあと缶を蹴ってどこかに飛ばしてしまう。

このはしゃぎっぷり。わかるよサム……労働の後の一杯は最高だよね。サムが嬉しそうでわたしも嬉しい。

前から気になっていたのだが、サムはプレイヤーの視線を理解しているのか。むしろあの部屋にいくつもある監視カメラ=プレイヤーの視点ということなのか。サムは自分が監視状態にあることはしぶしぶ了承しているようだし(シャワーの中まで見られているのは知っているのだろうか)、ときどきプレイヤーに対してウインクしてくれるのもこちらの視線をわかってやっているのかも。

プライバシーがなくてごめんねという気持ちと、もっとかわいいノーマン・リーダスを見せろという気持ちで揺れるプレイヤーである。

 

マッツ・ミケルセンへの道は遠い

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ゲーム開始後数時間のうちにマッツ・ミケルセンを拝むことができて早々に目標達成したわたしだが、数十時間遊んだ現在、まだ彼本人との面会はかなっていない。ずっとBBのフラッシュバックで一方的に顔を見ているだけだ。
彼が物語中でどういう役割なのか、サムのBBはどんないわくつきの子なのか、気になって気になって……土建屋やってる場合じゃねえ! いや待って国道の開通はやりたい!

そんな悩ましくも楽しいデスストライフ。まだ3章。これから先ものんびり楽しむ予定。

 

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