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「オブラディン号の帰還」に見る猿の手(感想・考察)

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ここ数年、各所で話題の「オブラディン号の帰還」をついにやってみた。

これまたほかでは得難い、「ゲームでなければできない」「体験」を提供してくれる面白い作品だった。

こんなにも「自分で」謎を解かなくては! 俺こそが名探偵だ! こんな手掛かりに気づいちゃう自分すごくね? という気分にさせてくれるゲームは珍しい。

ゲーム側からのガイドがなく、手掛かりを探すのも結論に達するのも自分自身で手順を考え、推理し、決断を下さなければならないからこそである。その分難易度は上がるが、正解にたどり着いたときの爽快感はたまらない。

60人分の名前と死因を解明すると言われると気が遠くなるが、3人分を正解するごとに確定演出が入るおかげで小目標が設定され、少しずつ進めていく「ゲーム」的感覚も味わえる。この確定演出も気持ちいいんだよな。挿入されるジングルもいい。

現在PC版、Switch版、PS4版などが出ているので、遊べる環境がある方はぜひ。

以下、ネタバレ感想・考察。わたしも考察記事を読んでまわったが、日本語サイトではあまり共有されていなさそうな部分を中心に書いてみたい。あとほかの人が何をヒントに人物特定に至ったかを読むと面白かったので、わたしも印象に残った人物については書いてみようかな。

言うまでもなくこのゲームはネタバレを見てしまうといろいろ台無しなので(まあ60人分あるからチラ見したくらいではなかなか覚えられないと思うが)、クリアしてからどうぞ!

 

 

 

多様な死因

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わたしにとっていちばんワクワクしたのはこの画面。こういうカタログ的なのに弱いんだ! 最初にこの画面を開いたときは、この死因が全部登場するの!? と興奮したものである(サイコパス発言)。

どんな感じで感想をまとめようかと迷ったが、名簿の上から順にいこうか。

 

1. ロバート・ウィッテレル船長

冒頭の半裸無双シーンが印象的な船長。人によって評価が大きく分かれるキャラ。

彼をクソ野郎だと言う人は、ラウ・ホクセンの処刑が引っ掛かっているのだろうか。あるいは人魚を殺すシーンからか。

わたしとしては、彼はこの時代におけるごく一般的な良心を持った責任感ある船長なのだろうと評価している。

つまりキリスト教徒でない者は同じ価値観を共有できる「同じ人間」だとは見なさないし、船とその乗員を守るためにあらゆる害なすものは自らの責任で排除しなければならないし、「未知の世界」である海で見つけた珍しい生物は女王陛下に献上しなければならないし、乗組員も乗客もすべて失ってしまった(しかも一部は自身の手で殺してしまった)以上、今後「名誉」ある立場にはいられないことが明らかで、しかも妻と友まで失ってしまった状況では自死を選ぶしかない、というような人物だ。

作中で「クラーケン」という言葉を使うのは彼だけらしい。

「クラーケン」は北欧における海の怪物の総称で、海蛇や甲殻類のことも指すようなので(Wikipedia 調べ)、作中に登場した「怪物」はすべて本来の意味での「クラーケン」ということになる。

教養ある海の男である船長はこの「クラーケン」という言葉は知っていたが、それにまつわる「呪い」の類いについては知らなかったか、あるいは「無知蒙昧なる野蛮人の迷信」であると片づけていたのだろう。だから人魚がイカを招いたということに気づいても、単純に原因となった人魚を暴力的に排除するという方向でしか思考が働かない。

しかしその途中で妻の死を知らされ、三等航海士たちからより「柔軟な」解決法を提示されると、もはやその迷信に頼るほかないと考えたのかもしれない。いや、もうこの時点で彼にはほぼ「輝かしい未来」は残っていないので、すでに自死を決めていた可能性の方が高い。だからこそやぶれかぶれで三等航海士たちに解決を丸投げし、自分とは異なる世界・価値観で生きようとする者たちがボートで脱出するのを見送った。

そういうことではないだろうか。

 

2. ウィリアム・ホスカット一等航海士

チュートリアル死した人。

士官候補生ランケくんの死に際に彼を励まそうとしていた様子から、いい人だったのだろうなと思わせる。

船長とも長年の友情で結ばれていたのだろうな……。

 

3. エドワード・ニコルズ二等航海士

人によって評価がほとんど分かれないキャラ。クリア済みの人たちから満場一致でクソ野郎扱いされている。

乗客の持ち込んだお宝を盗もうとする

→現場を見られて別の乗客を殺害

→その罪をさらに別の乗客になすりつける

→お宝ごと乗客を誘拐、ボートで逃亡

→怪物に襲われるも応戦せずひとり隠れている

→オブラ・ディン号に戻り、助けを求める

という、元凶+胸糞+ヘタレの合わせ技である。クソ野郎扱いもやむなし。

ラウ・ホクセンは槍を持って番人のようなことをしていたから、「ヌーツィオ・パスクアがあやしいことをしていたので殺ってしまいました!」という筋書きにしたのかな。

 

4. マーティン・ペロット三等航海士

まさにオブラ・ディン号の良心。彼の「取引」のおかげでオブラ・ディン号は「帰還」できたのだ。

貝殻を人魚たちに返し、船がイングランドに帰るのを助けてほしいというのが彼の「取引」だったに違いない。そうでなければ無人の船が大西洋からイングランドに自然に帰り着くとは思えない。また船から見える海上の光は、彼が返した貝殻だろう。

しかし彼の望んだとおりオブラ・ディン号の帰還はかなったが、乗員乗客はすべて死に絶えてしまった。彼の「取引」は「オブラディン号の帰還」であり、そこに乗る者の無事は取引に含まれておらず、人魚たちの考慮にも入っていない。なんという皮肉だろうか。まさに猿の手である。「取引」の章が猿の手で始まるのも、偶然ではないだろう。

とはいえ、船がイングランドに帰ったからこそ調査も始められるのだ。多くの者の無念や埋もれた真実が後世に伝えられることで、彼も少しは浮かばれるのではないだろうか。

 

5. ジョン・デービーズ四等航海士

帽子の形から航海士だと判断して、あとは消去法。

 

6. アルフレッド・クレスティル甲板長

フランス野郎 Frenchman を部下に持つことで特定できる彼。イングランド人に囲まれながら、オーストリア人とフランス人の二人はそれなりに仲良くやっていたのではないだろうか。

死亡シーンだけ見ても死因がわからずかなり長い間特定できなかった分(死亡シーンが9章の冒頭だったため、8章で何かあったのか? と勘違いしていた)、気づいたときは興奮した。フランス野郎は助けようとしてくれていたんだな。

 

7. チャールズ・マイナー甲板手

フランス野郎なんだから Charles は「シャルル」表記にしてやれよ! と思ったが、このゲームの人名ローカライズは全部英語読み表記なんだよな。オーストリア人のヴォルフもウォルフ表記だったし。

死体が残っていないのでこのゲームでは数少ないナレ死である。イカに八つ裂きにされるとか、劇的だったのに……。

フランス野郎だからということで特定できるのだが、マリンボーダーがフランス発祥とは知らなかった。

 

8. ヘンリー・エバンズ船医

めっちゃ仕事してるのに、その甲斐なくみんな死んでしまう。つらい仕事だ。

脱出時に猿がいなかったのでどうなったんだと思っていたら、解決編に使うために殺したとは。よく見たらドアに紐がついているから、あれで「猿の手」を回収したのだな。

で、この人はいったいどうやってあの懐中時計を手に入れたんだ? この設定を使っていくらでもスピンオフが作れそうだし、ファンはスピンオフが出たらいくらでも買いそうだが、この作者さんの作風からしてそれはないのだろうな。ぐぬぬ

 

9. ジェームズ・ウォレス船医助手

態度のでかさばかりが印象に残るキャラ。

いやちゃんと仕事もやっているのだが、初登場シーンの態度のでかさが気になって、この人は本当に助手か? いやもっと身分の高い人だったりするのでは? と疑心暗鬼に。スケッチの中でもやたら楽しそうにしているし。

最期は首を切られてしまったので、いくらエバンズが名医だったとしてもどうしようもできなかった。

 

10. ウィンストン・スミス船匠

船匠作業室から顔を出していたので特定。

負傷したことで自らの死を悟り、捨て身の戦法に出たのだろうか。助手の仇をとったんだな。

 

11. マーカス・ギブズ船匠助手

船匠作業室で仕事をしており、スミスのことを「親方」と呼んでいるためこちらが助手だと特定。

 

12. トーマス・セフトン料理人

いつも持っている大きなフォークは肉を解体するときに使うのか? と考えて家畜番と迷ってしまった。

晩メシはフライだとか言っていることから、やはり料理人と判断。

まわりの殺気だった空気に気づいていれば、もうちょっと生きられたかもしれないのに。

料理人を失った後のオブラ・ディン号はさらに空気が重くなっていそう。

 

13. エーミル・オファレル家畜番

家畜の屠殺を主導しているので特定できるのだが、この場面を見たときはまだ料理人も士官候補生トリオも認識していなかったので、どれが家畜番だかわからなかった。最初はエプロンをしているからこの人が料理人か? と考えていたが、家畜番の方が血を浴びるからエプロンすべきなんだよな。

 

14. クリスチャン・ウォルフ掌砲長

スケッチを見てこの人が処刑の号令を出しているのだろうと予想したが、その後まさにこの場面が出てきて、あれはいい演出だった。

最初に目にするスケッチにあの処刑シーンがあることで「この船でいったい何があったのか?」と身構えさせられるのだが、実はあの処刑は惨劇のプロローグに過ぎなかったのだ……と後でわかる構成もいい。

彼については死因の方が問題。大砲で射殺だな! ということはすぐわかるのだが、誰が撃ったかが本当にわからなかった。ターゲット絶対殺すマンのヘンリー・ブレナンか? と思ったのだが違ったようだし。クリア後にやったのは怪物ということでOKだと知ってぐぬぬである。

 

15. オーラス・ヴィアテル掌砲手

なかなか特定できなかったが、帽子をかぶっていることから身分の高めな人だろうとあたりをつけ、最終的に掌砲長用倉庫にいるのを見つけて特定。

 

16. ダンカン・マッケイ事務長

事務長室内にいるのを見つけられず、そのせいでかなり後まで特定できなかった。

 

17. フィンリー・ドルトン操舵手

スケッチで舵輪を握っていたのですぐに特定。

 

18. エドワード・スプラット画家

彼についてはいろいろ誤解されているように思う。

まず彼は現代人の考える「芸術家」としての画家ではない。1803年のイギリスには、まだ「芸術家」は存在していなかった。

芸術のための芸術、いわゆる l’art pour l’art の概念が広まりだしたのはこれより少し後のこと。それ以前の「画家」とは、絵を描く「職人」のことだった。つまり貴族や教会からの注文を受けて、その注文を満たすために絵を描く人たちだ。

識字率が現代よりはるかに低かった当時、絵は出来事を記録し伝達するための重要な媒体だった。今でいうところの写真の役割である。

エドワード・スプラットはオブラ・ディン号というそこそこ大きな船の記録を残すために雇われた職人である。だから給料も支払われている彼は趣味ではなく仕事でこの船に乗っていたのだ

だから船上裁判などという一大事件では筆をとるし、怪物の襲来も記録しようとしたはずだ。ちなみに彼の給料は幹部に次いで高い。船旅における「記録」の重要性をうかがわせる。

 

19. アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル

チュートリアル死。

船長が夫人同伴ってどれくらい一般的だったんだろ?

 

20. ヌーツィオ・バスク

思い切りイタリア語訛りなのだが、この場で死んだ人の名前は先に出ているのでそんなヒントはどうでもよくなってしまった。

 

21. 22. エミリー・ジャクソン&ジェーン・バード嬢

二択問題。

「嬢」とは Miss の訳だろうと考えると、既婚者か未婚者で見分ける問題に違いない。とすれば二人を見分けるポイントは指輪の有無

と想定して二人のいる場面をあれこれ見て回った。エミリーの手に指輪を見つけたときは興奮に震えたなあ。

こういうのこそ、作り手との信頼関係だよね。ここまでこういう形でヒントを示してきた作り手なら、こういうヒントを示しているはずだ! という信頼感というか。

 

23-26. フォルモサ

フォルモサとは台湾のことらしい。

ラウ・ホクセンがなぜ殺人を「自白」したのかについては、可能性が複数考えられる。

①自白しなければリム様に危害を加えると脅された

②自白してないのに通訳が適当に言って自白したことにされた

どちらもありえると思う。いずれにしても通訳のホン・リが一枚かんでいるしニコルズはクソ野郎である。

フォルモサ組は早々に全員特定できた。シア・イトベンの死は何が起こっているのかわからず、わたしは「毒殺」で正解になった。

しかし結局、フォルモサのチェストの秘密は最後までわからず。不思議ぱわーで人魚を鎮める力があったようだが……。

 

27. ズンギ・サーティ司厨手

服装から司厨手だとわかったので、あとは消去法で。

射殺だということは音でわかったのだが、誰に撃たれたのかがなかなかわからず最終盤まで残ることに。

 

28. フィリップ・ダール船長付き司厨手

船長に「20年間私の司厨手として……」と言われていたため特定。

スウェーデン出身の彼は、クラーケン伝説について特別に詳しかったのだろう。だから海の怪物を目にしてパニックになってしまった。

スウェーデン出身の彼が若くして(現在いくつなのか正確にはわからないが、20年前に司厨手になるまでの下積みも考えるとかなり若いうちから)遠いイングランドに渡ったこと、そこで船乗りという仕事を選んだことの背景には、どんなドラマがあったのだろうか。

危険だとわかっていながらも貝殻の魔力に抗えない最期に至るドラマは想像するしかないのだが、きっとひとつの物語を作れるくらいのものがあるに違いない。

 

29. ポール・モス一等航海士付き司厨手

名前を呼ばれてから死ぬ親切設定。

序盤で特定できたため存在を忘れていたが、最後の最後に鍵を閉めてそれをなくすという大役を担っていたことが判明。本当なら生存組に入れるはずだったのに……。

 

30. サミュエル・ギャリガン二等航海士付き司厨手

実はこの人が黒幕だったら面白いと思っている。

ニコルズがなかなかの小物っぷりだったので、王族から宝を奪って逃亡とかいう大胆なことを自分で計画できるか? という疑問があった。で、ギャリガンがそそのかしたのだとしたら面白いなと。

処刑シーンではニコルズに何事か耳打ちしているようにも見える。大事になってしまったので宝はあきらめようとしているニコルズに、フォルモサ組をさらって船を出ちゃえばいいんすよ! とか言ってない?

しかし彼が「サー・ニコルズ」に助けを求めたとき、あのヘタレは隠れていた。彼がこの計画にどこまで関与していたのかは不明だが、いずれにしてもつく相手を間違えたようだな!

 

31. 32. その他司厨手

司厨手はみんな最初のスケッチで航海士の次に特定していった気がする。衣装もおそろいだし。

 

33-35. 士官候補生トリオ

この三人の仲良しっぷりは、オブラ・ディン号の癒し。船がこんなことにならなければこれからも切磋琢磨する関係でいられただろうに。

チャールズ以外は田舎の出身のようだが、それで士官候補生にまでなるのだから、時代を考えるとかなり優秀だったのだと思われる。田舎だと文字を読める人がそもそも多くなかっただろうし、努力したのだろう。オブラ・ディン号に乗る前の士官候補生トリオスピンオフ作品ください……。

仲間たちの勇敢な行動で怪物たちの攻撃から守られたトーマスが、船員に殺されてしまうのが悲しい。「ピーターを助けようとした」と伝えてくれという最期の言葉も悲しい。

 

36-45. 檣楼員組

基本的に高いところにいるのが檣楼員。

オミッド・グールはターバンから近東系かな? と推測。

マバはあの特徴的な入れ墨から。あの時代に体のあの部分にあんな入れ墨を入れるのは、暑い気候で日常的に上半身をはだける地域の人だろうと推測。死に方のインパクトが強い。

ティモシー・ブーテメントはハンモックから見える手に入れ墨を発見できて大興奮。それからしばらく入れ墨を探し回った。ノートの中の死の場面サムネにも微妙に入れ墨が見えていて親切なのだが、その親切の恩恵に預かれたプレイヤーはいかほどか。

レオニード・ボルコフは唯一のロシア人檣楼員なので特定。

中国人の靴には気づかず、ここはあてずっぽうで答えてしまった。

ルイス・ウォーカーは最序盤で登場したのに、檣楼員だと気づくのに時間がかかってしまった。

 

46-60. 甲板員組

初見時はすくなっ! と思った。これだけの規模の船を動かすのにはもっとたくさんの甲板員が必要なはず(檣楼員も同じく)。

とはいえここをリアルにしようとすると、ゲームの難易度がとんでもないことになってしまう。このくらいの人数が落としどころだろうか。

ゲームを始めてすぐにノートをすみずみまで読んだ際、乗組員の番号もヒントになっていると書かれていたため、船のどこかに数字が書かれているだろうと考えながら進めていた。で、かなり序盤にハンモックに書かれた数字を見つけて歓喜。なるほどこうやって解いていくものなんだな、とこのゲームのルールを改めて認識した。

後にまたハンモックが出てくる場面と見比べることで、さらに数人が特定できた。そのせいで画家氏の苦悶の声を何度も聞くはめになったが。あれが排泄中の死だということはクリア後に知った。骨が折れる音にしては鈍いなあと考えていたのだが……。

ピーターズ兄弟はわたしも例に漏れずどちらが兄かわからず、しかもネイサンが海に落ちたことにもなかなか気づかなかったため、特定できたのは後半だった。

デンマーク野郎については純粋に事故だったとわたしも思うよ……。

インド人組も仲がよさそうで、病気で一人ずつ死んでいくのを見るのは悲しかった。1章では元気そうにしていたのに。

アブラハム・アクバルについては、わたしが大砲着火マンを特定してしまったせいで殺人犯扱い。ほんとごめん。

パトリック・オヘーガンは「生きてるか?(死んでる)」と名前を呼ばれるものの、それがどの人物なのかわからず苦労した。ギャリガンと同じボートに乗っているのがオヘーガンだと思ったんだよな。アイルランド人なら名前はパトリックで苗字にはオがつくよな! という潔いネーミング。

 

56. ヘンリー・ブレナン

多くのプレイヤーに強いインパクトを残したキャラ。実際のキル数はそんなに突出しているわけではないのだが、やはり冒頭で船長に向けた殺意と、問答無用の撲殺が印象深い。

ラウ・ホクセンの処刑時にも彼の銃弾だけが命中していた。やはり揺れる船の上のこと、あの距離でも命中させるのは難しいのだろう。そんな中でもきっちり仕事するブレナン。あそこで誰の弾が当たったのか特定する方法があっただろうか? と何度目かのタイムジャンプを試みたのだが、死の瞬間の場面に切り替わったときの視点がブレナンだった。それがヒントかー! よく見たらそこから弾道が追えるようになっていて、それで特定できた。

名前を呼ばれているからすぐに特定できるかと思いきや、最初にあの場面を見たときは誰が「ブレナン」なのかわからず、ある程度ほかの人物が特定できてから「こいつか!」と特定できた。これまたよく見ればあのシーンで耳をすましているので、自分が呼ばれたことに気づいているのだとわかる。

 

 

という感じで各登場人物について語ってみたが、長いよ!!

60人もいるから仕方ないね!

最初はおじさんばかりで服装も似た感じで、誰が誰だかなんてわからないと思っていたのだが、次第によく見る顔から覚えていき(ヘンリー・ブレナンとかな!)、船員みんなに愛着を感じるようになっていくのは不思議な感覚だった。すぐに覚えられるやつもいれば影の薄いやつもいるというのもむしろリアルだ。まあどんなに愛着を持っても、全員もう死んでるどころか白骨化してるんだけど。

クリア後に、このゲームは Papers, please と同じ作者さんが作っていることを知った。ずっと気になっていたのにまだやってなかったやつ!! これはこの機会にやってしまうか?

 

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