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タロットカードの謎「サイバーパンク2077」感想・3

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バイクとVくん

サイバーパンク2077」、メインシナリオも気になるけど膨大なサブクエストも楽しい!!

ちょっとそのへんを歩き回ってるだけでどんどんサブクエストが発生する!! なんでナイトシティのフィクサーたちはみんなVくんの連絡先を知ってるの? 連絡網で回ってきてるの??

とりあえず「危険度:極」とかいうヤバそうなクエストは後回しにして、あまりドンパチやらなくてもよさそうなクエストをこなして経験値を稼いでいる。もやしVくんを多少なりとも鍛えないとそのうちメインで詰みそうなので。

しかし「危険度:中」のクエストでも現地に行ってみたら撃たれまくった。話が違うやんけ! 「危険度」ってもしかして、推奨レベルと現在のレベルの差のことなのか?

そんなわけであまり話は進んでいないものの、あれこれ見聞きした面白いものへの感想。ネタバレありにつき注意!

たぶんこのへんからプレイヤーごとに全然違う順番でクエストをこなしていくことになるから、まだやってないクエストは本当に注意で!!

 

(20201228追記)

クリア後に謎解きしました。

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ジャッキーのオフレンダ

タケムラさんと別れ、デラマンに車を壊されたVくんが次に向かったのは、ママ・ウェルズの酒場であった。ジャッキーの葬式(オフレンダ)に出席するためである。どうやらVくんは一時期そこでジャッキーと一緒に暮らしていたらしい。母親とも打ち解けている。

ジャッキーのガレージで彼のガールフレンドのミスティとともに遺品を探し、それを遺影に供えるセレモニーだ。わたしは本を選んだ。あの本はジャッキーの言動の背景にあった哲学の源流のように思えたから。

誰もがジャッキーの死を悼み、優しい言葉をかけている。プレイヤーとの付き合いは決して長いキャラではなかったけれど、いいやつだったんだろうなということは十分にわかる。彼の運転は(Vくんとは比較にならないほど)丁寧だったし。彼がお箸を持つとやたら短く見えたのも忘れられない。

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オフレンダでは、Vくんも心温まるスピーチをした。そこでVくんはジャッキーとの過去について言及する。

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前後の文脈からして、これがふたりの出会いなのかもしれない。もっと詳しく聞きたいな。というかVくんはアラサカをクビになってからウェルズ家に身を寄せてしばらく一緒に暮らしていたっぽいけど、そこをもう少し詳しく……。

一通りオフレンダが終わると、ママ・ウェルズからジャッキーのバイクの鍵をもらった。ガレージにあったバイクを譲ってくれるとのこと。これは嬉しい(車が壊れててずっと徒歩だったし)。相棒の形見だし、大事に乗らなきゃな……と思った早々、盛大に事故って大ダメージをくらった。バイクはピカピカのままだったからセーフ。車もあれくらい頑丈ならいいのに。

このイベント、ジャッキーの遺体を「家族のもとに送る」選択をしないとできないのかな。大抵の人がこの展開を選びそうではあるけど、ジャッキー好きな人にはみんな見てほしいな。

 

もうひとつ、ここではミスティとママ・ウェルズの和解も後押しした。どうやらミスティとママ・ウェルズは不仲だったらしい。交際を認めてもらえてなかったのか、ジャッキー。

「自分はオフレンダにも顔を出さない方がいいと思う」と言うミスティに、「来てくれたらジャッキーも喜ぶ」からと参列を強く勧めるVくん。ジャッキーはVくんの前でもミスティの話をしてたしなあ。たぶん大事に思う気持ちは本当だったんだよ。

最初は渋い顔をしていたママだったが、双方に和解を勧めるように言い続けると、どうやらオフレンダ後に話をしたらしい。後日ミスティに話を聞いたところによると、ママから長電話がかかってくるくらい仲良くなれたようだ。息子を失って寂しいママにとって、ミスティは心の支えになってくれそうな気がする。よかったなと思いつつ、ジャッキーが生きている間にそんな関係になれていたらとも思う。

ともかくこれでプレイヤーとしてもジャッキーへの気持ちが一区切りついた。そして便利な交通手段を手に入れた! さあ散策だ!

 

タロットカード

戦闘をせずにクリアできそうなクエストをということで、まずは町中にあるというタロットカードのストリートアートを探すことにした。

このタロットカードがとにかくどの絵柄も「サイバーパンク」なデザインでかっこいい。一枚ずつじっくり鑑賞できるので、普通に集めたくなってしまう。グッズ化されないかな、紙でほしい。

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こんな感じ

カードを集めるためにかなり広範囲にわたって走り回ったのだが、行く先々でクエストが発生したり、ギャングのたまり場を見つけたり(今は基本的にスルーである)、あとデラマンの暴走車を見つけたりする。全部にかまっていたら全然話が進まないなこれ。

愚者のカードがVくんの自宅すぐそばにあったり(愚者って確かいちばん最初のカードだよね)、塔のカードがアラサカタワー跡地(ジョニーが吹っ飛ばしたあの塔は記念碑的な観光地になっているみたい)にあったり、カードの配置にも意味がありそうだ。

ともかくマップ上にあるタロットカードはすべて発見することができた。一か所、絵のある建物の入り口に鍵がかかっており技術値が足りず開けられなかったのだが、扉の横の荷物に飛び乗って塀をよじ登れるというガバガバセキュリティだったので問題なく侵入できた。

全部集めるとどんないいことがあるんだろうとわくわくしていたのだが、もしかしてトロフィー獲得以外に特になし……?

いや、話を聞いたミスティは何やら意味ありげなことを言っていた。集めたタロットカードには、審判と悪魔のカードが足りないと。で、この二枚はVくんのターニングポイントにかかわってくるらしい。

「審判」はひとつの時代の終わりと再生、「悪魔」は欲望とか生き延びようとする意思とか、なんかそういうことを言われたような。この先にある選択肢を示唆するものなのかもしれないが、まだ具体的にはわからない。

それから「愚者」とはVくんとジョニーのこと。「愚者」は「世界」(最後のアルカナ)を目指して旅をする。旅の終わりには「太陽」または「星」、「節制」、「悪魔」のどれかが待っているらしい。これはもしかしてエンディング分岐の示唆だろうか。そうだとしても今の段階では全然わからん。もっとわかりやすく言ってくれ! いやエンディング分岐ネタバレとかダメ絶対。

そういえばこのゲーム、トロフィーのタイトルがタロットカードのアルカナからとられている。作品のモチーフのひとつになっているのは間違いないのだろうが、シナリオにどれくらい絡んでくるのかな。

 

デラマンの暴走車

行く先々で暴走しているデラマン車。高級サービスのイメージがた落ちである。これ以上評判を落とす前に回収してあげたいところだが、いつもほかの用事の途中で出会うので後回しにされがち。

とりあえず一台だけ回収してみたところ、AI面白いこと言うな。もうお外を走るのは怖くて限界らしい。うん、まあね、ナイトシティってかなり危ないところだし。でもそういう人たちを守って安全に送り届けるために(しばしば死体を持ち帰っているようだが)デラマンのサービスがあるんじゃないの? 存在理由を自ら全否定か。自我って難しい。

VくんはAIをなだめすかし、「俺が運転して帰るから」と車に乗り込んだ。「絶対ぶつけたりしないでくださいね」と言われたのだが、そんなことがわたしに可能なわけもなく、植木やガードレールにガンガンぶつけた。人身事故を起こさなかっただけほめてほしい。

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散々ぶつけたのにお礼を言ってくれるAI車。すまぬ……すまぬ……。

しかしこの車、これからはガレージで安全に余生を過ごせるのだろうか。車はあくまで会社の商売道具なのだから、外を走れなくなったら廃車にされるのではないかと心配である。これも車を全部回収できたら何か進展があったりするのかな。

 

ジョニーとタケムラさん

さてジャッキーにかわって「相棒」の座に収まったジョニー。最初、ジャーナルの解説文を読んでジャッキーがあの世から書いてるの!? それとも復活フラグなの? と思ったが、あれはジョニーが書いてたんだな。

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こんな感じでちょくちょくVくんの視界に現れては、ふざけた助言をして消える。これも「バディもの」のジャンルに入るのだろうか。最初はVくんに対して殺る気満々だったが、今は協力体制である。結構頼もしい。

ジョニーのライブ音源を探すクエストもよかったな。いきなりジョニーに話しかけられて焦ったけど、あれで少しふたりの距離が縮まった気がする。

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エストはここからスタート

60年以上ずっとジョニーのファンをやっていて、音源を大切にとっていたおじいさん。しかしジョニーは彼に対して冷淡だ。

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古いものにずっとしがみつく生き方は、ジョニーの思想に反するのだ。ジョニーの生き方は自ら道を切り開いて求める世界を手にすべし、というものだったから。「ロックな生き方」って難しいな。常に自己矛盾を孕んでいる気がする。

 

ジョニーとはまた違う形で協力体制を結んだタケムラさんだが、彼はなかなかチャーミングだ。メールで古典的な暗号文を送ってくるが、Vくんにはそれが意味不明である。

そのやりとりの後の「ファックユー」でめちゃくちゃ笑ったし、さらにその後送ってきた謝罪メッセージでまた笑った。

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「お前の国のことわざ」=「ファックユー」なところがまずツボでゲラゲラ笑ってしまったが、「ファックユー」と「許してくれ」の間に、リアル時間で1時間以上はあったはず。かわいいなタケムラさん。仲良くやろう。

 

Vくんの命は相変わらず危険に晒されているはずだが、割とのんびり人助けをしたり人殺しをしたりしながらナイトシティライフを満喫している。

ただレベルが全然上がらないので、もうちょっと経験値を稼ぎたいところだ。弱いギャングが都合よく現れてくれないかな。

 

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