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夏休み終了のおしらせ「ファイナルファンタジー14」プレイ日記65

8月に入ったばかりでこんなことを言うのもアレだが、ククルカくんの夏休みが終わってしまった

絶対に夏休みだけで「黄金のレガシー」が終了するわけがないとは思っていたが、こんなに派手に終了するとはね。

暁月だと4つ目のマップである月の話を終わらせたら終末が始まったので、あれと同じようなペース配分できている。順当といえば順当な流れなのだが、わかりやすく起承転結の「転」まで来た感じだ。

早くトライヨラに戻って続きをやりたいので、今日はサクサクいくぞ!

以下、エスト「大地が鳴いた日」までのネタバレ注意!!!(クエスト名がもう不穏なんだよな……)

 

 

 

めっちゃ迷惑な客になってしまった



連王の継承式

前回ウクラマトがすべての試練をクリアした。ゾラージャは失格、バクージャジャは追放からのなんかうやむやなまま継承レースからは撤退、コーナは辞退ということで、文句なしのウクラマト継承と相成った。

黄金郷を見つけたものの、強制テレポでトライヨラに連れ戻され、あの先が気になりつつも帰って継承式という流れに。

継承式にはこれまでに出会ってきた人たちもたくさん駆けつけていて、ウクラマトを見守った。

ラマチの挨拶は……まあ正直言って生徒会長就任挨拶だったら上出来と言ってあげられるが、為政者としては……大人があれだけ集まってテンション上がるほどの挨拶だったかというと「うーん」な感じだったかな……。

まあでもこれも現代人の感想だからな。民主主義さえ発明されていない文明レベルの為政者としては、割と革新的と言ってもいいだろう。あと、政治的リアリズムを突き詰めることがエンターテイメントとしての面白さにつながるかというと、それもなかなか難しいもんな。FF14は政治シミュレーションゲームじゃないし。

武王ウクラマトと理王コーナの二人立てで連王継続というアイデアはよかったけど、これ絶対後のお家騒動のもとになるだろ。武王派と理王派で派閥争いして戦争になったり次の王が両取りしようとして戦争になったりする未来しか見えない(「ハウスオブザドラゴン」を見ながら)。そもそも最高権力者がふたりいるって、指揮系統にも悪影響が出るだろうし。この一代で民主制に移行するしかないな。

 

この描写を見てつくづく思った。フィクションで「良い為政者」を描くのって難しいことなんだな。

「悪い為政者」を描くのはたぶんそれほど難しくないし、「悪い為政者」を出せばエンタメ的にも盛り上げられる(「ハウスオブザドラゴン」を見ながら)。現代社会には「これをやったらダメ」という共通認識は割とあるし、「これをやった結果戦争になりました」というシナリオにすれば、大体の人には「ダメな為政者だったんだな」と思ってもらえる。

でも「良い為政者」のイメージは千差万別で、「こんな描写を入れればみんなに『良い為政者』だと思ってもらえるもの」ってなかなかない。歴史上でも、現代においても、あんな為政者やこんな為政者も(お嫌いな為政者の名前を思い浮かべてください)民主主義によって選出されている。つまり多くの有権者に「良い為政者」だと思われている。

また同時代の同地域に、まったく異なる方向性の為政者や政党が同時に存在している場合も珍しくない、というかそれが健全な民主主義的状態である。つまり同時代の同地域、同じような価値観を共有している社会においてすら、「良い為政者」のイメージは人によって異なるのである。

だからこれ、テーマ自体が簡単に手を出せるものじゃなかったってことなのだと思う。あんまり物議を醸さない感じでエンタメ的に着地させるためには、生徒会長就任挨拶みたいなふわっとした為政者イメージでいくしかなかったんだな。

 

理王グルージャジャが死んでいたことが判明したり、ケテンラムさんが暗殺されたり(このときは普通にそう思った)いろいろ不穏なことはありつつも、継承式は無事終了した。

ラマチから真剣にスカウトされてしまったククルカくん。そのセリフをナナモ様に言ってほしかったのが本音である。ザナラーン出身のククルカくん、ナナモ様に「これからもそばにいてほしい」と言われたら結構真剣に検討するんじゃないのか。当分は冒険者稼業が優先だろうけど。

いろいろあったが、これでサカ・トラルへの通行証がもらえた。帰郷するエレンヴィルと一緒にサカ・トラルへ向かうことに。

ていうか継承の儀にサカ・トラルが全無視されたのはなんで????

領土の半分しか知らないのに王位についちゃっていいの? 王位継承権レースに全無視された地域から猛反発されない?? シナリオの都合でこうなったんだろうけど、リアルにこんなことがあったらものすごい大論争になるはず。最悪の場合、即クーデターで三日天下ってことになるから、気を付けてくれよな。

 

一方ゾラージャお兄ちゃんは、ケテンラムから奪った石板と、継承式で手薄になった宝物庫(ガバガバかよ!)から奪った「鍵」で黄金郷の奥に進んでいた。

「繋げる」という表現を見るに、どうもこの先はやはり物理的に「繋がっている」空間ではなさそう。はたして別世界なのか、別の星なのか。

用済みになったサレージャはサクっと始末されてて笑ってしまった。お前はもうちょっと悪だくみの真髄を見せてくれよ!

 

 

荒野の二人

さてここからはエレンヴィルとの二人旅。

シャーローニ荒野の思い出といえば、ようやく掘れるようになったルテニウムを掘りまくったことである。マジで!!! なんでレベル92の素材がこんなところまでお預けなんだよ1!!! 順番間違ってない!? やっとワチュメキメキのストーリーも進められるし、クラフターのレベリングもできる!!!

そのほかのことは割と些事である。感じの悪い男を袋叩きにしたかったが、ギリギリアウトな形で法にのっとって片づけたくらいか。あのミコッテおじさんもよくあの坊やを見逃してくれたよな。

あの男、同行イベントでどこまでもついてくるものだから、あのプテラノドンみたいなモンスターの巣のところに連れていって始末してしまえば、死体も発見されないだろうしお手軽に一件落着になりそうだったんだけど……という話を友にしたところ、「青燐水の沼に突き落したかった」と言っていたので、似た者同士である。

あとは久しぶりにエスティニアンと会ったり……

待ってわたしその金もらい損なってない!?

エレンヴィルの個人情報が開示されたりした。

本人の同意なく個人情報が開示されている

エレンヴィルは故郷まで鉄道を使おうとしていたが、先日の地震で鉄道は不通ときた。

こっちでは嵐ではなく地震があったのか。いや地震があったのは継承式の直後となると、ククルカくんたちが遭遇したのとは別物か。となると、ゾラージャが黄金郷の扉を開けたときの影響だろうか。

第一世界のトロッコマニアと同じ魂を持っていそうなお兄ちゃんたちと一緒に鉄道再開のためのお手伝いをして、ようやく再開第一便が出せることになった。

地震前から予約していた客たちを一便に乗せ、ククルカくんたちは二便に乗ることに。

このときわたしは友にあてて「一等車に乗せてくれるって!」とwktkで実況メッセージを送っている。かわいそうなものを見る目でメッセージを受けとる友の顔が目に浮かぶ。

一等車ってどんな感じかな~とわっくわくで一便を見送ったククルカくん。

青燐機関車だから煙が青いんだな!

わーー走った走った!! 目指すは大陸横断か! いいね! でもむしろこの世界なら、つまりトラル大陸がひとつの国家に統一されているなら、大陸縦断鉄道を目指してみてもいいんじゃないの?

とか思っていたら。

逃げ出すロネークたち

えっ

あらあらあら

なんか列車の進行方向で爆発? が起こって、そこからずいぶん前衛的な飛空艇が現れた。

あの列車にはククルカくんたちが助けたウクラマトの乳母も乗っていたし、列車の進行方向にはエレンヴィルのご実家もあったのに、もしかして全部消滅した??? あの紫のドーム型の様子はアレキサンダーを思い出す。あれはもう完全停止しているけど。

これはどう見てもあの黄金郷絡みの文明で、つまりゾラージャお兄ちゃんが原因でこうなってるんだな。飛空艇はトライヨラの方へ向かっていったので、とにかくトライヨラへと戻るふたり。

トライヨラの町は破壊され、住人が襲われていた。

カレルアン!!?!? と思ったけど色も装備もちょっと違うか。この人たち、あのドライヤーみたいな装備で何をしてたんだろう。エーテルを吸い上げてる?

あっ!!! パッケージイラストの人!!!!?

ゾラージャお兄ちゃんがソラーテ装備っぽいの着てる!! ククルカくんも一部ソラーテ装備に着替えてるんだけど、グルだと思われない? 大丈夫?

ていうか「人々に戦の愚かさを知らしめ、平和を願う心を育む」ってレベルじゃねーぞ!! 平和を願う心を育むために国が壊滅してもOKとか、いよいよもって頭大丈夫か。 

まあ、そうね……。息子さんは割と大っぴらに危険思想を口にしていたと思うんだけど、それにツッコミを入れるでもなく、適切な教育をほどこすわけでもなく放置していたのはこの父親だし。

そういうわけでグルージャジャは息子を斬った。こうなる前になんとかすべきだったよなと思って見ていたら、ゾラージャくん復活! えっ、何これ、超える力??

一度戦闘不能になったのに復活してパワーアップとか、プレイヤーから見てると超える力でリトライしているとしか思えないんだけど。

ゾラージャはグルージャジャを倒し、ウクラマトに「決闘」を申し込んだ。この人、荒野の掟を知ってるのか。

自分のところまで攻めてこいという話。

こんな明らかに借り物の力でよくここまでイキり散らせるなというくらいイキり倒して、ゾラージャは去っていった。まあわたしも超える力が実装されてから極周回を始めたり、解除で零式マウント周回したりするしな……。

 

 

夏休み終了のお知らせ

さっきまで列車での旅にわくわくしていたのに、こんなに急転直下で夏休みが終わることとかある!?

もうね、わたしは前回、

グルージャジャ、継承式で死んだりしない?

「後ですべてを話す」と言ったキャラは話す前に死ぬというのは、「この戦争が終わったら結婚するんだ」と同じくらいのお約束では!? 推理小説とゲームオブスローンズの見過ぎ!?

樹海で生命倫理について考える「ファイナルファンタジー14」プレイ日記64 - なぜ面白いのか


と思いっきり不安がっていたわけ。無事に継承式が終わったから、あ~杞憂だったかよかった~と思っていたのに、やっぱり死ぬんかい!!!

これ、ラマチは黄金郷についてもう全部聞いてる? まだ聞いてない?

思い返すと、初対面のときにクルルがグルージャジャに対してガラフのことを質問して、「継承の儀を勝ち抜いたら全部教えてやる」と言われたときにもう、「あ~この人継承の儀が終わる前に死ぬかも」とか思ってたんだよね。それが継承の儀を無事終え、継承式も無事終えたものだから、これだけフラグを積んでたのは逆に生存フラグだったか……とか思いなおしてたんだよ。なのにこれ。やっぱり情報は得られないんだ……。

あ、いやケテンラムさんなら何か知ってるかも?

グルージャジャが最期にケテンラムに呼びかけるシーンにはちょっとうるっときたな。ケテンラムが生きていたことにめちゃくちゃ驚いたけど。

以前、グルージャジャが光の戦士っぽいという話を書いたけれど、これを見てやっぱりそうだったんじゃないかなという気がしている。

このセリフにすごく既視感があって、どこで見たんだっけ?? とずっと考えていたのだけど、思い出した。

これ、フレイくんのセリフだわ

これこれ!!(過去記事から画像を引っ張ってきた)「英雄の影身」と戦って打ち負かし、再びひとつになろうというときの言葉。わたしはこのときの感想にこう書いている。

結局なー、そういうことだったのかも。

気ままな旅が好きだという冒険者本来の性質をほんの少し取り戻したかったのかも。

だからフレイくんは儀式と称してエオルゼアのあちこちに彼を連れまわし、世界の美しさとそこをただ歩く喜びを思い出させたかったのかも。

暗黒騎士のジョブクエストがとてもよかった「FF14」プレイ日記15 - なぜ面白いのか


そういうことだったのか? そういうことだったのかも。

グルージャジャも気ままな旅が好きで、継承の儀と称してトラル大陸のあちこちに大事な子供たちを連れまわし、世界の美しさとそこをただ歩く喜びを感じさせたかったのか

4年前の自分(えっ、もう4年前!!?!?)が書いた言葉があまりにもグルージャジャの設定した状況に合致していることに自分でびっくりして、フレイくんのことを思い出して、またうるうるしている。

シナリオを書いた人がどこまで意図してこうなったのかわからないけど(わたしは意図して重ねたのではないかと思っているが。フレイくんのセリフってすごく印象的だったし)、いずれにしてもグルージャジャのメンタルってやっぱりヒカセンにすごく近かったんじゃないか。

 

は~、それにしてもトライヨラのあちこちが破壊されて、空がどんよりしてしまった。

そしてその中でもトライヨラのあちこちで一心不乱に製作活動に励むヒカセンたち。今までは活気があるな~と思って見ていた光景が、急に復興に勤しむ冒険者の姿に見えてきた。うう……今、あなたの目の前に広がっているのはどのトライヨラなんだい!!

 

 

ワチュメキメキギャザラー編

さて、幸いにもトライヨラがこんなことになる前に、ワチュメキメキクエストのギャザラー編だけクリアできた。最初にレベル100になったのは採掘である。

いやいい話だったね!

体力がメキメキとかいうパワーワード

どうやらエオルゼアヴィエラ族とトラル大陸のシャトナ族では、文化も生活習慣もだいぶ異なるようだ。

基本的には一夫多妻制で、女性は各地に分散して暮らしていて、男性がそこを順番に回るってことなのかな? そういう感じで種を保存しつつ、女性同士のトラブルも避けるってこと? すごい文化だけど、男性が少ない種族ならわからんでもない。むしろ女性が少ないシュバラール族の方が大変そうだ。

まだ空が明るい……

そして明かされる衝撃の過去。

なんだそれは。

さんじゅうにさい

そして明かされるウヴロの年齢。すんごい年上(シューニェは80歳くらい)への不敬な態度にあわてふためくウヴロ。

ドゲザかわいいね

カルチャーギャップに困惑するシューニェ。

シューニェは家族がなぜ一度に失われたのか原因がわからず、前に進むことができずにいた。話を聞くと、原因は隕石ではないかと思われた。で、その証拠を探してくることに。

イイ……。

同棲生活……順調……。

記念撮影

マムークの隕石跡で見つかった結晶は、シューニェの集落で見つかった結晶と同じものだった。それはクリスタル=星に還りきらなかったエーテルが結晶化したもの。

もしかしたら、シューニェの家族のエーテルもここに残っているのかも。

とにかくこのギャザラークエスト、セリフのパワーがすごいのよ。すっごい詩的なの。全部スクショしちゃう勢い。やりながらまさに暗黒騎士クエストを思い出していたくらい。

このセリフまわし……シューニェくんさあ、フレイくんの生まれかわりじゃない????(※80年前だとフレイくんはまだ死んでないっていうか生まれてない可能性の方が高い)(言わんとすることを察してください)

ともに旅立ちエンドだ!!!!!!!!!

急に店じまいする気はないし、旅費を蓄えるためにもまだしばらく店は続けるようだけど。いやあ、ワチュメキメキからこのおふたりがいなくなるのは、商業的にも大きな損失な気がしますからな。

家族を失った人が、新しい家族と出会う物語だったわけだな。

旅の楽しみを見失った人が、再び旅立つ物語でもあった。

でもこれメインストーリーが現在のところまで進んでから見ると、本当に隕石ってことでいいの? とちょっと不安になってしまうな……。例の飛空艇の活動で壊滅したりしてない?

いやセノーテの結晶と同じものが見つかっているのだから隕石は隕石なのだろうけど、そもそもその隕石も例の飛空艇と関係があったりしない?

うーん、まだいろいろ不明だし、保留にしておこう。

そういうわけで、わたしは灰色の空のトライヨラに戻るとするか……。

 

 

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