なぜ面白いのか

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深夜に食の試練をクリアしレストランを検索する「ファイナルファンタジー14」プレイ日記63

現在、物語はおそらく折り返し地点。

お話的には「えっ、これもうエンディングじゃね?」な展開なのだが、エンディングなわけがないことはIDのレベルで示されている。何しろまだレベル95制限なのだ。

この先どんな感じで終盤へと展開していくのかまだわからないが、とにかくここまでの感想をメモしておこう。

レベル95IDまでのネタバレ注意!

……のつもりで書き始めたのだが、レベル94~95のマップの前半だけで5000字近く書いてしまったので、ここでは前半まで。後半はまた次回に。

 

 

 

キリッ

 

ヤクテル樹海 シュバラール編

暁月までは、序盤のマップの半分は物語後半にならないと入れなくて、風脈も解放されないのでなかなか飛べなかったものだけど、黄金でのこの1マップずつ進んでいく感じ、わたしは好きだな~。1ステージクリアした達成感もあるし。ギャザラー素材も収集しやすいし。

だがレベル92で採れるはずのルテニウム鉱石を終盤マップ(たぶん)に配置したのは解せない。おかげで鍛冶と甲冑はレベルが上げにくいし、ワチュメキメキクエストも金物屋だけ滞っている。なんでこうなったんや。

 

ジャケ写っぽく撮ってみた

さて、やってきたヤクテル樹海。シュバラール族の試練を受けにきた。

「食の試練」と聞いてもしかして? と思ったが、シャブルク・ピビルとかいう伝統料理を作れという試練だった。ハンター試験か??

しかもできた料理は、試練を受ける人が完食しなければならないという。ドスラク人が強い子供を産むための儀式か?? 馬の心臓を生で完食とかそういう食文化なのか!?

恐ろしい想像をしながらも、まずはシュバラール族の食文化について調べていく一行。試練のパターンが理解できている。

友好部族を食おうとするのやめろ

シャブルク・ピビルという料理は、シュバラール族とマムージャ族の戦争終結を象徴するものだったらしい。狩猟をするシュバラール族が猪肉を、マムージャ族は彼らの暮らす日の差さない樹海でも育つバナナの葉をそれぞれ提供して作ったという。

猪肉をバナナの葉で包んで蒸した料理……うまそうだな……。コチニータ・ピビルというのが元ネタっぽいけど、検索してみた限りでは食べられる店が近所にない。各地のメキシコ料理屋は、ぜひとも黄金のレガシーに出てくる料理をアピールして売り出してほしい。商機だぞ商機。ヒカセンがこぞってオフ会するぞ。

で、その戦争を終結させたのもまたグルージャジャだったという話。

外敵(=エオルゼア人)の来襲を示唆することで、多民族の結束を促すという策だったみたい。まあそれ以前に、7人パーティで両陣営を制圧するとかいう暴力オブザ暴力を披露しているわけだが。フルパワーヴァリガルマンダを7人で封印するくらいだしな。ILは700以上あるかもしれない。

こういう話を聞いてると、グルージャジャって超える力でも持ってるんじゃないかという気がしてくる。すごく光の戦士っぽいんだよな。各地でいろいろな民族の悩みを聞いて解決して、時には圧倒的暴力装置として機能して。

ククルカくんもここまでの話の中で、グルージャジャみたいに王になっていてもおかしくなかったと思う。本人に全然その気がなかっただけで。たとえば紅蓮のラストでククルカくんが「アラミゴ王になる!」とか言いだしたら、たぶん実現してたよね? 今や星を救った英雄なのだし、世論にも支持されるはず。あともしククルカくんがアゼムコンロで23人召喚してフルアライアンスでクーデターとか起こしたら、どこの国家元首もお手上げだと思う。

そう考えると、グルージャジャの抱える「英雄の孤独」とか、「強者への渇望」とか、「自分と同じだけの経験をした人なんてそうそういないという絶望=後継者問題」とかも自分のことのように理解できたりする。

グルージャジャもこないだわたしが書いたようなことを言っていたらしい。

以前わたしが書いたのはこう。

ここまで描かれてきたのは「無知の知」、そして学ぼうする姿勢、「知る」ということ、他者理解の重要さである。

無知は無理解であり、無関心であり、無共感であり、偏見や差別の温床である。ウクラマトはそれを裏返し、優しい言葉で表現する。

「知る」ことによって対象への関心や共感が高まり、「好き」になる。それを実感し、もっと好きになりたいと意欲をみせるウクラマト。いい子だな、と素直に思う。

他者理解と持続可能なグローバルパートナーシップ「ファイナルファンタジー14」プレイ日記60 - なぜ面白いのか

 

グルージャジャも結局、こういう意図を持って試練を設定していたみたい。ますますもってヒカセンっぽい。そして、テーマに非常に現代性がある。

彼らは訪れた戦場跡地で新鮮なバナナの葉を発見し、それを使って正しいシャブルク・ピビルを作ったのだった。

今思うと、バナナは樹海の南側、マムージャの暮らす方でしか手に入らないものだ。最初から、マムージャとの友好関係に注目しないとクリアできない試練だったんだな。

 

しかしこの試練、圧倒的にゾラージャ&バクージャジャの方が有利じゃね? バクージャジャがサクっと実家にテレポしてバナナの葉をもらってくればよかったんじゃね? トライヨラで暮らしていたゾラージャ兄さんがどれくらいあの地のマムージャに受け入れられるかは疑問だが、バクージャジャにとっては実家なのだから。

でもマムークに安全にたどりつくための道は、バクージャジャが塞いでいったのだった。王への道を自分で閉じてしまっていたんだなあ。いやでもテレポは使えると思うが……まさかエーテライト交感していなかったとかそんなことある?

ただ我が友の見解はまったく逆で、シュバラール族の味覚に最も合わせられるのはウクラマトなのだから、ウクラマトチームの方が圧倒的に有利だと思ったとのこと。

なるほど、たしかにワチュメキメキでも各種族ごとに味覚や体によいものが異なるという話があった。シュバラール族の求めるものはシュバラール族の肉体をよく知る者の方が理解に至りやすいよな。

 

 

ウクラマトが王女になった理由

調理師レベル差分か!?

よく言われます

美食ハンターククルカくんが手を貸したおかげもあり、シャブルク・ピビルはいい感じに完成した。

試練の開催規定により、ウクラマトがシャブルク・ピビルを本当にひとりで完食したので、「王になるならうまいものはみんなで分け合えよ!!」と画面の前で暴れていたのはわたしである。深夜に腹の減るイベントだよ。わたしも食べてみたい!!!!!

こうして試練は無事ウクラマト&コーナペアの勝利に終わった。

マムージャ族のふたりが、シャブルク・ピビルのマムージャ要素を欠いたことで試練失敗とみなされるのは、なかなか皮肉がきいていた。

で、そこまではIDも大きなバトルもなくスムーズだったのだけど、ここから話がきなくさくなる。

ヤクテル樹海はウクラマトの出生地だから、実の親の話も出てくるであろうと期待はしていた。で、実際に出てきた。

ウクラマトは、シュバラール族族長さんの娘さんだった。それ自体は「でしょうね」という話なのだが、 どうも彼女は小さい頃に暗殺未遂事件にあっていたらしい。

シュバラール族の女性は稀だから、シュバラール族の数を減らすために女性を殺そうとしたんだな(というかシュバラール族の結婚と出産ってどうなってるんだろ。そんなに女性が少ないのに、一夫一婦制で事足りるの?)。

それで「族長の娘」は死んだことにして、ラマチはグルージャジャに預けられたらしい。グルージャジャもそんな子を引き取って「王女」として育てるというのもすごい話だ。

でも仮にククルカくんがこの先どこかでめちゃくちゃ冥界に視界のきく子を発見して、その子が親元で育つことができない事情があったりしたら、自分の子供として引き取って育てるだろうなとかは想像する。

暗殺未遂事件の犯人はマムーク側に逃げていったという。マムージャの中にシュバラール族の滅亡を願っている人がいるということか。今もいるんだろうか。ゾラージャお兄ちゃんだったりしないだろうな。いやゾラージャだったらマムークの方には向かわないか。

クルルがゾラージャを見て言ったこのセリフも気になってるんだよね。ゾラージャはウクラマトに対してガチ殺意を持っていそうな。

 

そんな「秘密の会話」は盗み聞きされるのが世のお約束。きっちりバクージャジャの手下に聞かれていて、フンムルクを人質にとられてしまった。

よし!!! これでやっとバクージャジャと対決できるぞ!!! と思ったのだけど。

後方腕組煽り屋ククルカくん

このバトルにククルカくんは不参加。ウクラマトを操作して戦うことに。できればククルカくんでぶん殴りたかったのだけど、まあバクージャジャとの因縁があるのはラマチだしな……。不承不承譲って、後方腕組に徹することにした。

コザマル・カではバクージャジャに歯が立たなかったウクラマトも、ここまでのIDでレベリングしたためか、いい感じに接戦になった。AoEを踏んでしまってじり貧になるかと思ったのだけど、タンクLBで耐えたのは熱かったな~。

バクージャジャはだいぶへし折られて、マムークの方に逃げ帰っていった。自分で道を塞いでたのに……。

バクージャジャがラマチの出生の秘密をペラペラしゃべってしまったが、ふたりとも「なかったこと」にして関係性を保った。

フンムルクは今のラマチの生き方を支持し、守ろうとしている。ラマチもフンムルクが親なのだと察しつつも、彼が自分を守り、王になるのを応援してくれていることを理解したんだな。

 

一方その頃コーナくん陣営。

コーナくんもこの旅でいろいろと聞いて感じて考えて、成長したみたい。

しかし「人々が守り続けてきたものや、これからも受け継いでいこうとしているもの」について研究する学問領域だっていくらでもあるわけで、これを「大学でお勉強だけしていてもだめ」みたいな描写として入れるのにはちょっと抵抗がある。お勉強だけしていてもだめなのではなくて、シャーレアン魔法大学のカリキュラムがだめなんだぞ。「実学だけを修めて教養がないのはだめ」「学問で得たものを自身の生き方に反映させられないのはだめ」というならわかる。

相変わらずこのふたりはよいパパたちである。このふたりがコーナくんについてくれてよかったな。ヤ・シュトラ姐さんにボコボコに説教されるコーナくんを見てみたかった気もあるが(種族的な意味でも)、そういえばヤ・シュトラ姐さんは今どこで何してるんだろ。

 

 

サブクエストあれこれ

かわええ

今まで事業に対して非協力的だったモブリンが、ジュース一発でやる気を出してくれた。実は店主のシェーロジャさんは、かつて呪術医を目指していたらしい。それで各種族の体質に詳しいのだな。でもなぜ呪術医への道をあきらめたんだろ。この後はシェーロジャさんの過去にフォーカスしていくことになるのかも。

 

シュバラール族がどうやってバナナを入手しているかについても語られた。そんなにおおっぴらに取引しているわけではなかったのか。この件についてはマムージャ側からも語られていて、面白かった。

 

これはね、割と深刻な悩みだと思うよ。生まれ育った土地の食文化が、その人の体質と合わないというケースってありえるから。そしてそういう場合、マジで食べられるものがなくて困るだろうから。

たとえば小麦やニンニクや、それこそとうもろこしとかにアレルギーがある人だったら、特定の食文化においては生存すら困難になりかねない。脂が多いものを消化しづらい人だってたくさんいるよね。

うちの親はいくつになっても「好きな食べ物:とんかつ」な人なんだけど、それは人類としてまあまあのレアケースだと思う。

モロコシ粥を食って力をつけたらええんじゃ。体質に合ったものを食って健康を保つのがいちばんじゃて。

 

このキャラの名前が思い出せなくて、友と「モモタローくん?」「キンタローくんじゃなかった?」と言い合った結果、今スクショを見直してチャタローくんだと判明した。

この子絶対、このあとマムーク側のサブクエストを終わらせたら再登場するよね(パターンに慣れたヒカセン)。

 

そういうわけでここからヤクテル樹海の後半に突入するはずだったのだが、ここまでで5000字近くかけてしまったということは、後半まで書くと10000字をぶっちぎりそうだ。続きはまた次回にして、本日はここまで! わたしはゲームの続きがしたいのだ!

 

ssayu.hatenablog.com

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バナナの葉ってAmazonさんで通販できるの……