読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

なぜ面白いのか

見たもの触れたものを保存しておく場所

「グランドツアー」台本担当リチャード・ポーターによる1-1舞台裏解説

「グランドツアー」公開から19時間後、「グランドツアー」の台本を担当している(以前は「トップギア」の台本を書いていた)リチャード・ポーターさんがTwitter上で番組の実況を行った。撮影裏話もあったりしたのでここにまとめておくことにする。

最初から最後まで1話のネタバレ満載なので、本編を見てからお読みいただきたい。

まだ見ていないというあなた、今すぐここから見るべし。

 

 

リチャード・ポーターについて

このブログではたびたびすにふ氏ことポーターさんのツイートを引用しているため知っている人もいると思うが、まずは改めてポーターさんの紹介を。

この写真の右端がポーターさん。

旧・旧「トップギア」時代(ジェレミーが最初にかかわった頃の)から番組の台本を担当し、数々の名セリフを書いてきた、知る人ぞ知る番組の立役者。

彼の名を一気に有名にしたのは、旧「トップギア」終了後に発売された『And on That Bombshell』という著作である。このタイトルは旧「トップギア」の番組最後にジェレミーがいつも口にしていたシメのセリフだ。

この本はポーターさんが旧・旧「トップギア」の台本担当に応募するところから始まり、その当時すでに「レジェンド」だったジェレミー・クラークソンとの出会いや、リチャード・ハモンド、ジェームズ・メイのオーディションについてなど、番組黎明期の話、その後の大成功の舞台裏、そして2015年に起こったことについて書かれている。番組と出演者三人に対する熱い気持ちがたくさん詰まった感動の名著なので、まだ読んでない人はぜひ手に取ってみてほしい。「トップギア」未公開写真もあるよ!

ポーターさんはジェレミーの番組降板後、仕事から離れていたそうだ。ジェレミーのしたことに対してわだかまりもあったらしい。当事者の一人としてそれを感じるのは当然だとわたしも思う。そして「グランドツアー」とクリス・エヴァンス体制になった新「トップギア」、どちらからも台本を書かないかと声をかけられていたらしい。

結局彼は「グランドツアー」チームに再度加わることにした。この経緯は『And on That Bombshell』のペーパーバック版の加筆部分に書かれていた。「グランドツアー」に誘われたときのことについて、彼はこう書いている。

まるで子供に戻った気分だった。友達みんなが外でおひさまの光を浴びて遊んでいるのを、部屋の中で座って眺めているような気分だ。

Richard Porter, And on That Bombshell: Inside the Madness and Genius of TOP GEAR より、拙訳

 

この本を読んですっかり彼に感情移入してしまったわたしとしては、彼が再び友達とおひさまの光を浴びて遊んでいるのを見るのはとても嬉しいわけである。

それでは彼の番組初回実況ツイート、いってみよう。訳は適当なのであまり真に受けないでね!

 

前フリ~オープニングシークエンス

「グランドツアーっていう番組について聞いたことあるかな。全然話題になってないんだけど。えにうぇい…」(誰かすにふの顔文字つくってください)

「僕はこの新番組の台本を担当してます。今夜実況ツイートをするよ」

「問題は2つのみ。1. これから上映会に行く予定でそこには200人ほど人が来る。2. 僕はさっきからパブにいる」

酔っ払い実況かよ! いいぞどんとこい。

ちなみに上映会とはもちろん「グランドツアー」の上映会のことである。こんなの。

わたしもスクリーンでGTを見たいです!!!

「1. 僕以外の199人にとって迷惑な 2. 酔っ払いの 男の呟きをどうぞお楽しみに」

 

「もうすぐ始まるよー」

放送できないわざとらしい誤字をやめろ!

お前もやめろwwwww

 

さてここからはぜひ本編動画を流しながらお付き合いいただきたい。

「もし君がアメリカ人なら、そう、これがイギリスの夏だ」

最初のシーンについて。わたしもロンドンに行ったことがあるが、本当にずっと雨だった。

「最初にこのシーンを見たとき、目にゴミが入ったよ」

泣いたって言っていいんだよ、すにふ…

リプライ欄にも大量のゴミが目に入った人が多発している。

ちなみにオープニングで流れたのは「I Can See Clearly Now」という曲。「暗い雲は晴れて、これからはおひさまの輝く日になるよ」という感じの歌詞で、これまた番組作成の経緯を知っていると泣けるのでぜひチェックしてみてほしい。

 

「この艦隊にはユーゴ・サーナ(ザスタバ・フロリダ)、トヨタ・ピクニック(イプサム)、サオ・ペンザ(マツダ・ファミリア)、スズキ・イグニスもいるよ。全部でなんと1.7(ミリオン)ポンド」

 

「メイとハモンドと僕的には、オープニングに出てくる中でお気に入りの車はヴェクターだ」

ジェームズ写真撮ってる!

 

話は三人の紹介シーンに移る。

「これは正確じゃないね。ジェームズは『カントリーライフ』誌もクビになってるからね」

ジェームズどんだけあちこち転職してるの? ていうか何そのジェームズ向きじゃないタイトルの雑誌。

「これも正確じゃない。リチャードはラジオ・カンブリアもクビになってるから」

「やっと正確な話になった」

まあジェレミーは厳密に言えば契約を更新しなかっただけで、クビになったわけじゃないからね(棒)。

 

予告モンタージュについて。

鼻栓って英語でこう言うんだな…。ジェレミーがなぜ鼻栓をつけていたのか気になる。

 

テントの中へ

「番組にかかったお金がどこへ消えているかといえば…絨毯である」

確かに何やら豪華な絨毯が敷いてあったけれども。

「あと道路を逆走してるのも償わないとね(カットされたセリフ)」

イギリスとアメリカの車文化の違いを数分でまとめたあのシーン、面白かったし日本人としては普通に勉強になる。

 

マクラーレン vs ポルシェ vs フェラーリ

「リチャードがテレビで汚い言葉を使うことはめったにないよ。彼はラジオで生放送をやってたプロのアナウンサーだからね…」

文の後ろに(棒)が見える!

ファン「ただしサンクトペテルブルクで自転車に乗っているときは除く」

22-1のこと。あの回、DVDではなぜかピー音が入ってなくて、リチャードが「ふぁっくゆー」と言っているのが丸聞こえという超絶レア回だったりする。

「彼(ハモンド)が実際にもらしちゃってそのせいでタイヤがスピンしたってこと、みんなわかってますね」

(゚∀゚) <何てこと言うの!

この回、poo が come out しすぎである。

「ジェームズは頭のおかしい運転をするのは紳士的じゃないって思ってるフリをしてるけど、実はそういうの大好きなんだよ。ときどきね」

知ってた。

「CADデータを使ったこのCGはメーカーに作ってもらったんだ」

あの車の中身が透けるCGは確かにすごかった。

「このシーンを撮ってたときの様子→ディレクター『撮れたよ、みんな来て~…みんな~…みんな~…』」

走り回るのが楽しくてみんな戻ってこなかったんだね。

「で、30分後に誰かがトラックの真ん中に立ってみんなを戻ってこさせたわけ」

命がけの撮影ですなあ。

 

カンバセーション・ストリート

「タイトルバックをいくつか作ったよ。今後見せていく予定」

あの妙にオシャレなタイトルバック、本当に毎回かわるのか。「ニュースコーナー」と言えないのをネタにしていく手法、本当に笑える。

「今後のカンバセーション・ストリートはジェームズをいじる以外の話もしていくよ。まあそのネタもまたやるんだけどね」

ジェームズがスピード違反で捕まったときの話はここでまとめてあるのでどうぞ。

【更新】「グランドツアー」11月18日公開決定! - なぜ面白いのか

 

エボラドローム

「このトラックがどこにあるかって? スウィンドンの近くだよ」

「トラックの場所についてはネット上で特定されてるんじゃないかな。変電所を探せばいいわけだから」

もちろんもう記事が出ていた。

jalopnik.com

スウィンドン地方でガーデンセンターとかドッグサロンとかオーガニック売春宿とかやってる人、Your Name Here コーナーのスポンサー係までご連絡ください」

オーガニック売春宿 #とは

 

セレブリティ・ブレインクラッシュ

「『セレブの写真を用意して、その頭を爆発させてくれる?』ってお願いしたらこうなった」

あのB級臭、たまらないんだけど。

「そのときはいいアイデアだと思ったんだ」

J`・ω・) <自動車番組でヘンリー8世の頭が爆発するとはね

ヘンリー8世最近ドラマ化されているし、時事ネタだったようだ。ブラッド・ピットの頭から煙が…というのはマリファナの噂絡みだろうか?

「アメリカ人でいっぱいの部屋でみんなが U! S! A! って叫んでるところに居合わせたことある? すっごい怖いよ」

「みんなセレブリティブレインクラッシュゲームを見るべきだよ。すごいんだからね」

出演者がみんな死んで永遠にプレイされないゲームのような気がするんだが…

 

ホーリートリニティ」企画に戻る

ロン・デニスがローンチコントロールをセットするときに起こるのはこういうことなんだ。ひょっとしたら彼が解任された理由はそれかも」

ジェレミーのマクラーレン、発車の操作が難しそうだったからな。

ロン・デニスマクラーレングループの元CEOで、つい先日解任されたばかり。

「グランドツアーには禁止用語のヒエラルキーがあるのに気づいたかな。14歳以下の子は親と一緒に見てね」

poo や shit は言えるけど fuck にはピーが入りますよということ。BBC時代は shit もだめだったから、若干緩んだ模様。

z**h***g***l***x がわからないけどたぶん知らない方がいい。

「こんな洗練された車がこんな低レベルの結論に我慢していることに驚嘆の念を禁じ得ない」

(`゚Д゚) <車は関係なく、すべては靴次第である

「ジェロームダンブロシオ。素敵な人だし、素敵なカスタードだ」

ベルギーのレーシングドライバーさん。「カスタード」は甘党の彼の愛称らしい。

嘘字幕へのマジレスが。ダンブロシオにとってもマクラーレンP1は運転が難しかったようだ。

「GTで最初に撮影したのはこのシーンだって言ったっけ? こんな感じで撮影が始まって、それから番組を作りだしたんだ」

「つまりみんながここで見ているのおは、三人の無職が仕事に戻るシーンだ」

「この撮影が終わったあと、三人とも職安に戻って仕事を見つけた証拠を提出しないといけなかったんだよ」

2015年夏の彼らは、世界一忙しい無職だったかもしれない。

「ジェローム・制汗剤」

日本語にしたら全然わからんぞ!

(`゚Д゚) <back to the tent!

「この時点ではテントはなかったんだよ。ジェレミーの脳内以外にはね」

このときすでにテント構想があったのか!

「番組は以上。これがグランドツアーでした。気に入ってくれたら、来週も見てね」

 

上映会も終わり、三人がスピーチしているところ。

 

台本担当リチャード・ポーターさんによる番組実況はこれにて閉幕。すにふのツイートを追っていると、公式アカウントや三人とも絡んでいることがあって面白いのでおススメ。

リチャード・ポーターさん、これからも楽しい番組作り、がんばってください!

 

ssayu.hatenablog.com