なぜ面白いのか

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旅はまだ続く「グランドツアー」3-14感想

今週のラストにはガチ泣きした。

わたしはトップギア時代を入れると三人の番組を追い始めてからもう10年以上がたつ。その間にいいことも悪いこともあったけど、いつも三人の笑い声に励まされてきたことを思い出せた。

トップギアのおかげで英語を勉強し、番組のロケ地が見たくてベトナムやロンドンや鋸山を旅行し、三人のライブにも行った。トップギアのゲストがきっかけで映画やドラマを見るようになり、トップギアがきっかけで日常的に文章を書くようになり、今ではこんなブログまで書いている。

三人がわたしの世界をどれほど広げてくれたかもはやわからないほどだし、割と本気でわたしの人生に大きな影響を与えてくれた。もちろん現在もそれは続いている。三人にどれだけ感謝してもしきれない。

きっとそんな人はわたしだけではない。世界中にたくさんいると思う。あの場にいたゲストだけではなく、あのシーンを見た誰もがこの十数年を思い、涙した。

三人ともありがとう。そしてこれからも楽しい旅を続けてほしい。

 

 

 

誕生日おめでとうジェレミー

4月11日はジェレミーの誕生日だった。

去年の誕生日は収録で散々なめにあったジェレミーだが、今年は心穏やかに過ごせていたらいいな。

たくさんのバースデーメッセージがきたみたい。

ANYWAY!

 

フォードコルティナ

前置きで言いたいことは大体言ってしまった感があるが、今回のドキュメンタリー仕立てのストーリーも素晴らしかったのできちんと感想を残しておきたい。

長年番組を追ってきて、フォードモンデオが大衆車として大きな人気を持っていることは知っていた。だがイギリスにおいてそんなにも重要なアイコンだったとは知らなかった。

少年ジェレミーや少年ジェームズがモンデオに目を輝かせたエピソードを語るのが、わたしにはなんだか新鮮だった。ジェレミーのご両親はパディントンベアを作るビジネスを成功させてフォードコルティナ1600Eを手に入れたわけか。ジェームズの父親が買ったのはフォードコルティナMk3 GXLモデル。初めて見るレブカウンターに性欲が刺激されてしまう少年ジェームズ。一方少年リチャードよ……。少年を非行に走らせたのは、酒でも煙草でもなくオースティンアレグロエステートであった。

バーミンガムという土地柄を考えると仕方がないのかもしれない。ブリティッシュレイランドのお膝元だし、確かリチャードの祖父はレイランドの工場で働いていたはず。

日本に比べて階級社会が今も色濃く残るイギリスだが、先祖代々受け継がれてそうそう変わることのないはずの「階級」が、車というはっきり目に見えるものによって多少なりともシャッフルされたのだとしたら興味深い。三人の語る車による階級格差の話は、おそらく日本人の我々が想像するよりもずっと現実的で、実生活に影響のあるレベルのものだったのだろう。

だからこそのリチャードのぐれっぷりであり、あの破壊活動である(たぶん)。

(゚∀゚) <(事故の)コツをつかんだ

(゚∀゚) <事故で食っていこう

こんなジョークが言えるようになってよかったね……。

 

フォードシエラRSコスワース

(`゚Д゚) <こっぜぇ

だな! 覚えてるぞ!

2つ目のどこにもつながれてないインジェクターが必要になるのはレースをするとき。あーーファミリーカーでよくやるやつね、はいはい。

工場の壁に映像が映るあの演出は面白い。まるでプロジェクションマッピングみたいだ。

しかし盗んだフォードで走り出す泥棒たちへの対策は、セキュリティ機能の改善であるべきではなかったのだろうか。ほかの車の5.5倍も盗まれるって相当だぞ。そんなことが売り上げに影響するのも悲しい話なのだが。

 

フォードモンデオ

三人がそろって好きだという唯一の車。一台の車に三人で乗り込む姿がまた見られて嬉しい。

VWどぎんぐは前シーズンのえんばらしんぐな場面を思い出すからやめろwww

言われてみると90年代半ばには、車高が高めのMPVをよく見た気がする。エスティマとかオデッセイとか、なんかそんな名前も覚えている気がする(まだ車に興味を持つ前の話なので記憶があやふやである)。トヨタピクニックは日本名でイプサムらしい。

リンカン大聖堂で行われたフォードモンデオのための葬儀は、心を打つものだった。モンデオに特に思い入れのないわたしでもぐっときたのだから、たくさんの思い出をともにした人たちはなおさらだろう。

よく教会があんなイベントを許可したものだと思ったが、どうやら全面協力してくれていたみたいだ。

コーラス隊がすごくいいなと思っていたのだが、あの衣装とこのツイートを見るに、コーラス隊も全面協力か! 火曜の午後に!

リンカンシャーにあるというリンカン大聖堂、割と本気で行ってみたくなった。こうしてまた聖地が増えるのである。

 

さようならテント

テントでの収録がなくなるということは、カンバセーションストリートもなくなるのだろうか。リチャードのタイトルコールもアイキャッチも楽しみにしていたわたしとしては寂しい限りだ。ボツ案も見せてくれないかな。

そしてアビーはどうなるのだろうか。S3でアビーが三人の旅に少しだけ顔を出したことがあったが、できればあんな形でまた参加してほしい。

クリスマスツリーが燃えたりUSAコールがあったりいろいろな思い出のあるあのテントとお別れするのはとても寂しい。

ジェレミーの涙にもぐっときた。きっとジェレミーは毎回、観客とのやりとりを楽しみながら収録していたのだろうし、あのテントに誰よりも思い入れがあるのだろう。

あの最後のモンタージュについてはもうわたしから何かを言う必要はないかと思うが、ひとつだけ、BBCにはお礼を言いたい。映像を提供してくれてありがとう。トップギアが終わったときは世界の終わりのように悲しかったが、あれから4年がたってこんな映像を見られることになるとは思っていなかった。世界にはまだまだ希望があって、見るべきものもたくさんある。誇張なくそう感じた。

さて、テントでの収録は終わったが、三人の旅はまだまだ続く。Amazon とはS5までの契約を結んでいるはずだ。

長い休暇をとってアジアを旅したジェレミー、もしかしたらS4のロケ地探しもかねていたのかもしれない。前にトップギアSPでベトナムを訪れてからもう10年がたち、あの国の車事情もかなり変化しつつある。また行ってもいいと思うな!(ベトナムSP大好きでベトナムに二度旅行したしまた行きたいと思っている)

また三人の楽しい旅が見られるのを楽しみに、S4を待つことにしよう!

 

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