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己を信じ、貫け「オクトパストラベラー2」4章感想

各キャラ怒涛の最終章、いや本当に怒涛。

そして前作同様、盛り上がりながらも肝心な部分でクソデカ謎を残していく。ひとりクリアするごとに「はあああああああ何それ!!?!?!」と叫んでしまう。

いよいよ続きが気になって夜も眠れない。

アグネア→オズバルド→ヒカリの3章と、

ソローネ→テメノス→キャスティ→オーシュットの順で、最終章ネタバレレポ!

 

 

 

 

 

ど、ドルシネアランド

マスコミはそういうストーリーも好きだと思うがな…

アグネアの話は「アグネアが成長する話ではない」ということがわたしにもわかってきた。このシリーズにおいて踊子=バッファーなので、物語としてもバッファーを中心においたものということのようだ。

もちろんアグネア自身も旅の中でさまざまな人と出会うことでバッファーとしての経験を積んで成長はしているということ(=それがあの章の終わりに挿入される歌詞の選択になるのだろう)だとは思うのだけど。

ドルシネアはサイの町の裏通りに捨てられてそこで育ったらしい。彼女がそこでろくな保護も社会保障も教育も受けられずに育ったということであれば、この町そのものを恨むのもわからなくはない。

現在この町には子供たちを保護して育てる老夫婦がいるようだが、ドルシネアが幼い頃にはそんな人はいなかったのかもしれない。だとしたらかなり悲惨な幼少期を過ごしたはず(たぶんテメノスが教皇に拾われるまでの生活もそれに近かったんじゃないかと想像している)。

「この町の誰も私に慈悲をみせてくれなかったのに」「私がこの町に慈悲を恵んでやる必要がどこにある?」

そのへんが本音だったんじゃないかな。

その気持ちはわかるよ。

でもいくらなんでも「ドルシネアランド」はないんじゃない??? もうちょっとなんかいい名前あるでしょ。

これって見ようによっては貧しい出身地に私財を投じて開発してくれる人なわけで、必ずしも悪役ムーブではない気もするんだけどな。もちろん立ち退きに協力してもらった人にはそれなりの保障は必要だし、その開発は地域の持続的な発展につながるものでなければならないけど。そのへんの専門知識のある人にサポートしてもらったらいいのでは。

ともかくこの章ではドルシネアとアグネアの母親との関係が明らかになり、アグネアもドルシネアとの対決姿勢を見せた。どんな感じでオチをつけることになるのか、そしてこの話はほかのキャラのストーリーとどんなつながりがあるのか? まだ見えてこない。

 

 

こいつぁいい悪役だァ!!!!(涎を拭く絵文字)

「オクトパストラベラー2」にはさまざまな方向性のヴィランズが登場し、どいつもこいつもいい感じの胸糞を見せてくれるゲームだ。しかしその中でもハーヴェイについては、全世界のヴィラン愛好家が歓喜したに違いない。まさにヴィラン界の綺羅星スタンディングオベーションされるべき。話が進むにつれて「ウヘヘ…」と笑いが漏れてしまったぜ。

ただここまでの悪役ムーブ、何か意図があるのでは? という気もする。

オズバルドが必要な実験、とな。オズバルドをすごく怒らせることが必要だったりするのかな。

ハーヴェイは「第7の根源」であるところの「暗黒」を求めている。これを書いている時点ですでに4人の最終章をクリアしているわけだが、ほかのストーリーを見るに、「暗黒」というのは物質ではなく負の感情から生まれるものだったりするのでは。

なのでハーヴェイが狙っているのはオズバルドの闇堕ち?

オズバルドの妻が「光の一族」出身だったとは初耳だ。特殊な血を持っているという話だが、そこがどう絡んでくるのかはまだ謎だ。「光の一族」というのもよくわからないが、聖火教会やアルパテスと関係があったりするんだろうか。

「焼死体は別人である」というのはミステリィのお約束ではあるが、妻子が生きていたとはね。リタは悲惨な死に方をしていそうだが、エレナはどうなるか。キャスティとのパーティチャットを見ているとエレナの記憶は取り戻せそうな気もするのだが。

すぐにオズバルドの最終章に飛び込みたい気もしているのだが、期待が高まっているので最後の最後にとっておこうかと思っている。

 

 

呪われた血の謎

この国は腐ってますわ! ちゃちゃっと潰しましょ!!!

ストーリーの進展的にはライ・メイを仲間にできたかな? という話だったわけだが、むしろ過去のエピソードが重要だった章である。

「炎を消せ」「夜を呼べ」、これって「暗黒」でしょ? カゲくんは暗黒パワーを使ってるんでしょ??? ていうかヒカリくんは戦闘中に「陰の力」をばんばん使いまくってるんだけど大丈夫か???

で、ク家の呪われた血というのはルミナ家(オズバルドの妻の家系)の血の反対だったりするのかな? ヒカリくんは純血ではないそうだから、その血の性質も半分だけ受け継がれていて、だから「陰の力」をある程度制御できているのかな。ていうかク家のほかの人たちは近親相姦してるのか??

「黒血剣」なる魔剣が出てきたが、これはテメノスの回想でロイが持っていた「黒血弓」と同種のものと考えていいだろう。ひょっとして全武器種が用意されているのか。

この武器も暗黒パワーを扱うものだったりするのかな?

 

プリズンブレイクの専門家であるところのオズバルド先生だが、ここではポンコツっぷりを見せてくれた。

 

ロストシードの謎

さてここからいよいよ最終章。

いや待ってこれどういうこと????

いちばん最初にクリアした最終章がソローネのものだったのだが、いちばん謎だったのもソローネのものだった。

前回記事でソローネの父親について「ここにきてポッと出のキャラを出すかなあ」と書いていたのだが、ここにきてポッと出のキャラを出してくるとはね

しかもなんだあの唐突な神話級キャラ!!? 盗賊団の話を追っていたと思ったら急に神話めいた話になったんだが????

何なんだあのクロードって!?

なんでマリエッタはセブという人がいながらあんなのと子供をつくろうと思った????

黒蛇盗賊団は全員クロードの子供たち??? ファーザーとマザーが持っていたあの鍵はクロードから渡されたものなのか? そうだとしたら彼らもクロードの存在と目的は承知していた? だったらマリエッタがクロードと子供をつくったことについてセブが怒ったのはなぜ??? そこのところをマザーがごまかして伝えたってこと?

うーんわからん! 急に話のジャンルが変わりすぎじゃね??? というのがいちばんの感想なのだが、それまでの路線のままだとほかのキャラのストーリーと交わらないもんなあ。

 

もうやだ何なのこの町。

「器」ってどういうこと?? この人たちもクロードの子供か、クロードと子供をつくった人たち???

この話はたしかマザーもしてたよね? あのときは急に何を言いだすのかと思ったが、マザーはどこまで知ってたの???

あとこの話の「王子と王女」って誰のこと??? クロードがその王子なのかもしれないけど、じゃあ王女はどこに行った??? も~~~何もかもわからん!!!! はよ説明してくれ!!!!!!!

頭の中をクエスチョンマークが飛び交うものの、全員分の話をクリアしなければ続きも真相も見られないだろう。もうクリアしていくしかない。

ただちょっと待ってほしい。

これはどういうことよおおおおおお!!!!

キャスティまでクロードと子供つくってたら寝込むんだが??????

 

 

真実は炎の中に

お断りするときの画像です

クリックくんを失ったテメノスがカルディナと対決するときにどんなテンションになるのかと思っていたのだが、あくまで「これが仕事なもんで」というクールなポーズ。でもね、それはやっぱりカルディナの挑発に乗らないための「ポーズ」だと思うよ。そのポーズを崩さないところこそが、テメノスの強さなのだろう。

この章ではカルディナ視点から「闇堕ち」の様子が語られた。やっぱり「暗黒」を呼ぶのは憎しみの感情じゃないかな~。

このくだりで気になったのは、「仇敵の足取りを追い……炎の信徒となり……」のところ。「仇敵」というのは月影教の教祖のことかな? どうして月影教の教祖を追うために聖火教会に入らないといけなかったんだ? 単に権力を握るため? いや夜の儀式のページを探すためだっけ?

それから「ヤツの力は人知を超えている」とも言っていた。月影教の教祖というのがダーケスト関係者かご本人だったりするのかな。でもそうだとしたら、暗黒の力に暗黒の力で対抗してたことにならない? 同属性って効くの? カルディナ的には「力がほしい」という部分が重要であって、必要な力を与えてくれるもの=カル族にとっての禁忌=暗黒の力だったということかな。

大事なシーンで黒塗りされているテメノス

「暗黒」は偏在する!

もし「暗黒」が今わたしの想像しているような、感情由来のものだとしたら、偏在するというのもわからなくはない。

それからダーケストが欲深い人間に「呪い」をかけ、欲のない「獣人」に変えたという話まで出てきた。なんだそれ。じゃあオーシュットはもともと凄まじく欲深い人間だったのか?? オーシュットたちの祖先の話なのか? 

エンディングで一気に裁判までいったのには驚いた。結構時間がたってない? ヒカリくんとかだいぶ待たせちゃってるけど大丈夫か。

それからミントさんは何なんだ。思わせぶりに髪飾りを外したそうだが何か意味があるのか。彼女を暴くと「せめてもの償い」とかいうからよほどヤバい事実を隠しているのかと思っていたが、ここまで何も出てきていない。気になるじゃないの!!!

ヒカリくんはいい子だな。

仲間からそう言ってもらえると、テメノスもちょっとは救われるのでは。というか救われてほしい。

 

あと最後にこれ!!

この回想シーンでようやく思い出したのだが、これって1のプリムロゼのところの家訓じゃないか! 「己を信じ、貫け」だったよね。セルフオマージュなのかな。

 

 

名探偵の助手はつらいよ

で、ここでテメノスとソローネのクロスストーリーが出てきたのでやってみることに。

このふたりのコンビがすごくいいよね。異端審問官と盗賊というおよそ交わりそうにないふたりが、名探偵と助手として事件を追っている。ふたりとも本当の親の顔を知らずに育ち、しかし育ての親の違いがふたりの人生を分けた。たぶん彼らはそのことを多少意識していて、そのことがふたりの距離を縮めた一因になったのではないかな。

さて出オチ死となってしまったアルパテス。誰が籠から出た小鳥を殺したか。

「明日を望む者へ」という手紙が残されていたが、「盗めないもの」の問いに「明日」と答えたのはソローネだ。あの鏡は何なのか。

聖火神エルフリックは人と交わり、アルパテスという妻と子をなしたそうだが、なんかそれってちょっとクロードの話を思い出してしまう。クロードもすごく長生きして人間と子をなしているというから(クロードが人間なのかどうかもよくわからない)。

このへんの話はたぶん全部エンディング後に収束していくのだろうから、今は保留。

 

 

頼むから屋根の下に入ってくれ

この演出は熱かったな~! バトルシステムとメインシナリオがこんなふうに結びつくとは! まあこの間、というかこの前後のイベントシーン全部においてわたしは「頼むから早く屋根の下に入ってくれ!!!」と思ってたんだが……。いくら特効薬が作れるといっても、あんなもんできるだけ浴びない方がいいでしょ。

今までに人を助けてきた旅がそのままキャスティを救う薬になる展開もよかったな。人を癒す「薬師」だからこそのストーリーだ。もうひとりのヒーラーであるところのテメノスが完全に連続殺人事件を追う探偵ものになったから、ヒーラーの物語はキャスティに全振りしたんだな。

テメノスの物語はすごく面白かったけど、基本的に人をぶん殴って情報を吐かせて推理していく話でまったくヒーラーのすることじゃなかったもんな。被害者もテメノスが到着した時点で全員死んでるからヒーラーなのに誰も救えなかったし……。

マレーヤを薬で眠らせる演出もよかったな。今作は全体的にシステムとシナリオがうまく結びついていて、うまいなーと思うことが多い。

さてここまでのボス戦で最も苦戦したトルーソーだが、彼をそそのかしたのが月影教の教祖だったりするのかな? 彼が降らせた雨も「暗黒」の雨だったりするんだろうか。

 

 

聖火!?

トト・ハハ島の「緋月の夜」で訪れる災いというのも「暗黒」であった。怒涛の暗黒ラッシュである。

選ばれなかった「マヒナ」があそこでボスとして登場するようだ。わたしのマヒナはフクロウなので、ボスはキツネだった。あのキツネは長い間虐待されていたようだが、誰が何のためにそんなことを? それも闇堕ちさせて「暗黒」を呼ぶためか?

そして海に落ちたオーシュットのもとに現れた青い炎は何だったのか。

あれは聖火教の聖火? カル族の壁画にもあった青い炎?

何なんですか聖火神エルフリックさん!!!!!! このままだとトト・ハハ島にオーシュットを教祖とする新興宗教が誕生してしまうぞ!! 異端審問官のテメノスさん、青い炎をご覧になった感想をお願いします!!!

どいつもこいつもクソデカ謎を残したまま終わりおって!!

早く続きを見たい!!

 

 

本日の闇深案件

どこもかしこも暗黒まみれで闇深のオンパレードなのだが、今日の一枚はこれ。「継ぎ子」って何?? どうしてそのせいで傷跡が?? 今の「継ぎ子」はあのままにしてて大丈夫なの?

ナ・ナシの里は本当に通り道状態で深いストーリーが語られないままだったので、何もわからないままである。欲のない獣人たちの里にさえ闇深案件があったことにプレイヤーが絶望して暗黒堕ちしそうになっているので本日の案件はこれってことで。

 

 

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