FF16の体験版が出た。
FF16のPが吉田Pになるという話を聞いた時点で、FF16は発売日に買ってプレイすることが決定した。
わたしは買うと決めたゲームは一切の前情報を遮断するため、吉田Pほかスタッフさんたちによるあらゆる配信やトレイラーの類いを(視聴者数という形で応援できなくてごめんね、でも予約はしたから……! と思いながら)見ていない。
最大の問題はPS5が手に入らないということだったが、先日ようやく買うことができ、憂いなく発売日を待つばかりとなった。
わたしはFF14プレイヤーで、吉田P/DのP/Dとしての仕事には本当に信頼をおいている。
もちろん時間的・経済的制約がある以上、常に100%吉田Pの理想となるものが作れるわけではないだろうとは思っているけれど、彼が「イイ!」と考えるものに対しては、大抵わたしも「イイ!」と感じる……と、一方的に思っている。これはクリエイターに対する最大の信頼のおき方である。
だから吉田PがPを務めて、彼がイチから携わり、おそらくはスクエニの社運がかかるくらいの予算をつぎこみ、自信をもって世に出す作品はきっと面白いだろうと期待していた。
面白いといいな、と思っていたし、あのスタッフたち(FF14スタッフが多くかかわっている)がつくるものならきっと面白いだろうと思っていた。
そしたらあなたね、急に体験版だったいうからね、爆速で帰宅してダウンロードしたわけよ。
なんちゅうものを平日の夕方にお出ししてくれるのか。
もうね、クリアして即「自分、寝込みいいすか?」と呟いておふとんに倒れこんだわ!!!!!!!!!
無料でお出ししていい情緒崩壊量じゃないでしょ?????????
トレイラーやら前情報でどれくらいこういうオープニングが示唆されていたのかわからないけども、わたし何も知らずにいきなりこれよ????? 無理なんだが?????
その日のうちにクリアできたらFF14にログインして遊ぼうかな~とか思っていたけど、何も手につくわけもなく、しかし興奮で眠れず今日のコンディションは最悪だったわ!!!!
もうね、面白いとか面白くないとかいう話じゃないんだよ。
こんなもの見せられたら、絶対に最速で続きを見る以外の選択肢はないじゃん。壁に頭を打ちつけてのたうちまわるほど好きなやつだよ。なんで発売日が明日じゃないの????(錯乱)
リアルタイムでこのゲームを追うことができてわたしはラッキーだよ、本当に。
スクエニ第三事業部の仕事ぶりをFF16よりも前から知っていたこともラッキーだったよ。
ひとつのドラマとして、きっと面白い。
そしてゲームとしてもきっと面白い。
そんな予感というか確信をひしひしと抱かせる体験版だった。
なんちゅうものを出してくれたんや、本当に……。
音楽に関しては、祖堅さんと彼のチームがかかわっているという時点で何も心配していなかったのだけど、めっちゃくちゃよかった。
わたしはプレリュードのアレンジが流れてくるだけで涙ぐむちょろいファンだよ。
ボス曲のアレンジは、そうきたか!? って意表を突かれた。
戦闘中の曲と効果音の盛り上がり方、どうなってるの??? どういう技術???
それから曲の入りやつなぎ、効果音のひとつひとつまで本当に丁寧。これだよ……。
もしこれを読んでいる人の中に、「ゲームオブスローンズ」を見て面白いと思ったことがあり、FF16の体験版をまだやっていないという人が万一いたら、今すぐハードごと買ってやってほしい。
ゲースロでなくてもHBO制作のドラマを追っていたという人も今すぐやってほしい。
きっと「FOR YOU」なゲームだから。
ノリもテンションも展開も画面のつくりもグロレベルも、爆予算の洋ドラ級。
あえて「洋画」ではなく「洋ドラ」と言ったのは、映画よりもじっくりと時間をかけて人物像や人間関係を描写する部分が、長編ドラマに近いと感じたから。
あと犬がお好きな方も今すぐハードごと買ってやってほしい。
この続きは内容ネタバレを含むスクショがあるので、未プレイの方は回れ右推奨。
体験版のお気に入りシーン
指先から炎を出して煙草に着火するとか中二が過ぎるんだよ、最高か。
この直前にはクリスタル? から飲み水を出すようなシーンもあった。この世界で魔法が広く日常的に使われていることを伝えるにあたって、なんて効果的な見せ方なんだ。
CERO Dだからか、喫煙シーンは割とあったね?
体験版で最高だったシーンはここ。
「少年が大人になるための通過儀礼」としての(ある種の性的な)場面なわけだけど、もう本当に最高。
一瞬ごとに変わる表情の見せ方、声優さんの熱演、どれをとっても最高としか言えない。
顔に「赤」を浴びることで、少年は炎を纏い不死鳥となる。赤は炎の色であり、血の色でもある。
しかし「不死鳥」が惨殺されるというあまりの理不尽。
ジョシュアの慟哭もクライヴの慟哭も胸に突き刺さる。
早く……早く続きをやらせてくれ……。
「絶対に殺してやる」はあんまり国産RPGの主人公が言うセリフじゃないよね。でもこれがこの物語における主人公とプレイヤーのモチベーションになり、ひいてはこの作品の「色」を決定づけるセリフになるんだろうな。
クライヴはベアラーに対してあまり荒く扱うなとは言っていたけど、ベアラー、すなわち奴隷制度の存在自体には疑問をもっていないように見えた。
自身がベアラーとなった(あの頬の入れ墨がベアラーの印ってことだよね?)今、どう考えているんだろう。
それからクライヴの父親は、なぜあの女性と結婚したんだろう。恋愛感情があるようには見えなかったのだけど、政略結婚的なやつだったんだろうか。それとも何かがきっかけで変わってしまったんだろうか。たとえばクライヴにフェニックスが宿らなかったこととかで。
今のところこのふたつが気になっているところ。
もちろんほかにも気になるところはいろいろあるのだが、それはまた製品版をプレイしながら。
さて、この先は「ゲームオブスローンズ」ファンによるFF16体験版の感想。
ゲースロ未視聴の方はここで回れ右でお願いします。
ゲームオブスローンズファンによるFF16感想
無料で楽しめるレッドウェディングをお出しするとかいう人の心がない行為、人道的に許されるのか。
もうね、途中からいつキャスタミアの雨が流れるんですか???? と思いながらコントローラーを握ってたよ!!!!!
たしかに回想に入る前にクライヴくんは「また守れなかった……」とか言ってて、それで出てきたのが愛らしい弟くんと、ネッド・スタークみたいな父親だったので、あーこれは死ぬんだろうなとその時点で覚悟を決めてたよ。
でもその覚悟すら、モルボルの息みたいな爆風で吹き飛ばされたからね。
めっちゃ洋ドラで見たシーン。このあとどうなるかまで手にとるようにわかった。
手にとるようにわかっていたのに、「紅蓮の炎」だの「悠久の風」だの、FFシリーズワードを入れてくるじゃないの!!!
この先は本当にずっと、レッドウェディングを見たときと同じ顔で画面を見つめてたからね。レッドウェディングは虐殺場面の時間自体はそこまで長くなかったけど、こっちは1時間くらい顔面蒼白タイムが続いたからね。しかもその間自分でクライヴとジョシュアを(ここが本当に人の心がない)操作しないといけなかったからね。
いや寝込むわ!!!!!!
体験版の内容をゲースロでたとえると、S1のウィンターフェルで1-9(ネッド処刑)と3-9(レッドウェディング)が同時発生してネッドとブランとホーダーが惨殺される感じだね。一般民間人が耐えられる情緒崩壊量じゃないでしょ。
わたしはゲースロ1-1がブラン視点で始まって、1-1の最後にブランが塔から墜ちるシーンを見た瞬間に「ああこれは傑作だ、絶対に最後まで追わねばならない」と思ったけど、今回も同じだった。というか、受けた衝撃の度合いでいうなら1-1の比ではなかった(1-1+1-9+3-9だよ!!!)。
第三開発事業部に限らずスクエニのいろんなクリエイターたちがこれまでにも「ゲームオブスローンズ」を意識しているという発言をしているし、実際のところ2010年代以降、ハイファンタジーというジャンルをつくる人が「ゲームオブスローンズ」を意識せずにすますことはできないと思うのだけど、これどれくらいゲースロ1-1を意識した導入だったのかなー。
クライヴはジョン・スノウ的な立場だし、ジョシュアはブラン+ロブ的立場だし、父上はネッドだし、トルガルはゴーストだし、あのお姫様はシオン的立場なのかな? さすがにリークにはならないと思うが。
あーいろんな方向から楽しみ……。
ゲースロ最終章のときも暁月のときも連日情緒を崩壊させながら楽しんだものだけど、今回はどうなってしまうんだ……。
いいぜ、来いよ!!!!!!!!!!!! 準備はできてる!!!!!!!!!!!(準備ができてるとは言ってない)(爆発四散の構え)