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サイラス&オルベリクのエンディングに到達!「オクトパストラベラー」4章-1 感想

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毎日暑いから、ついフロストランドの画像を貼ってしまうんだなあ。

この像、左側だけ首がとれててちょっと怖い。

そしてこの像はきちんと左右対称になっているだけに、前回記事でも触れたがほかに一部左右対称でない像があるのがやはり気になる。

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光のあたり方でだいぶ印象が違うけど、同じ像かな?

 

さていよいよ4章に突入した。

現在サイラス→オルベリクとクリアしたところ。

主人公サイラス先生をはずせるようになったのだが、サイラス先生はメインアタッカーなので彼がはずれると戦力がガタ落ちである。結局はずせない。

以下、二人分の4章感想。

ネタバレ注意。

 

 

サイラス先生の見据える未来

サイラス先生のシナリオの途中から思っていたのだが、彼は「学者」の設定よりも「教師」の設定が活きている。今までのRPGの学者キャラには少し珍しいキャラづけではないだろうか。

知の独占を図るラスボスと、知の共有を目指すサイラス先生の立場の違いがそのまま彼のシナリオの味付けになり、うまく成功したように思う。

政治家は十年単位でものを考え、学者は百年単位で考える。

これはわたしの師匠の言葉だが、サイラス先生もこのタイプの学者なのだろう。

「自分がいなくなったあと」の世界のために、人類の到達点を一歩でも先へ進め、知を未来につなぐ。そういう学者としてのあり方がかなり誠実に描かれており、彼には好感を持った。 

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サイラス先生だが断る

さてわたしは以前体験版感想でルシアのことを「あやしさ特盛」と書いていたのだが、大方の予想通りこっちが黒幕であった。ドット絵だとよくわからないのだが、この人いったい何歳なのか。サイラス先生より上なのか。

ルシア戦は非常にきつかった。サイラス先生のラスボスなのだから魔法戦になるだろうと思って用意していったら、まさかの第一形態が肉弾戦。しかも即死攻撃やら気絶攻撃まで仕掛けられてパーティがガタガタに。

即死と気絶防止のアクセサリをつけ、物理防御を上げ、ジョブとアビリティを見直して再戦したところ無事勝利! 作戦次第でどうにかなる難易度でよかった!

 

そしてあの遺跡に残された本の数々、ルシア一人で収集したものではないだろう。サイラス先生も言ったとおり、連綿と受け継がれてきた秘密の書庫に違いない。つまりルシアは単独犯ではなく、もっと巨大な何かが背後にありそうな気がする。

サイラス先生、書物の現代語訳に没頭するのも結構なのだが、そのへんに謎が残っている気がするぞ。大丈夫か。ひょっとしてこれはクリア後要素というやつなのか。

 

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エンディングの一幕。

生徒が増えている! 生徒たちの服装から察するに身分の高い子供たちだけでなく庶民の生徒も増えたようだ。

そして、うん? スサンナ・グロトフ?

 

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この人では……?

この人、「占い師」としての特殊能力はないが、洞察力と知識はたいそうなものだった。『輝ける知識』の著者であり学者? ありえるのでは?

もともと学者だが人嫌いだった彼女が、イヴォン学長みたいなのが幅をきかせている学園に愛想を尽かし、スティルスノウに引っ込んで「占い師」として生計をたてるようになった的な。

このへんもハンイットのシナリオをクリアしたら語られるかもしれない。ちょっと期待しとこ。

 

エンディングの演出は本当によかった。これはプレイヤー一人一人によって違うものを見ることになるのだろう。いろいろな思い出がよみがえった。

ああ、サイラス先生とどめさしすぎだなあ……誘惑して連れてきた人がとどめさしちゃったことも多かったなあ……後半はアーフェンの斧とオルベリクの剣がとどめをさすことも増えたなあ……みたいな。

 

オルベリクと手に入れた新たな日常

サイラス先生の次に気に入っていたオルベリク。彼のシナリオはなかなかに少年漫画的な王道展開。たとえ登場人物が35歳だろうと、少年漫画的展開はいいものだ。

エンディングで、エアハルトと二人でワインを傾けるオルベリクがとてもよかった。

かつてホルンブルグ王が健在だった頃は、あれが日常の風景だったのだろう。そしてオルベリクにとって、またエアハルトにとっても、もう二度とあんなふうに楽しく酒を酌み交わす日は来ないと思っていただろう。

それが、オルベリクにはともに旅する仲間ができ、エアハルトにもウェルスプリングに守るべき人々、慕ってくれる人々ができた。

以前とまったく同じように……とはいかなくても、二人があんなふうにまたゆっくりと酒を酌み交わせるようになれて、なんだかほっとした。これからはオルベリクはコブルストン、エアハルトはウェルスプリングでそれぞれの道を生きていくのだろうが、まあファストトラベルで「今から飲みにいこうぜ~」って毎晩のようにやっててもいいんじゃないですかね。

 

ところでホルンブルグ滅亡の黒幕ヴェルナーが意外にも「ただの悪い人」で、あまりドロドロした陰謀が出てくる感じではなかった。ホルンブルグを滅ぼしたあと、自分が新しく建国でもしたのかと思えば、一地方の領主を嵌めてその地位を簒奪とか、割としょぼいことをしているし。

ルシア戦で久々に全滅してしまったのでヴェルナー戦も一度全滅して様子を見てからのつもりで臨んだら、今度は普通に勝ってしまった。物理攻撃が多かったから、反撃をつけていればもっと楽に勝てたかも。

 

しかしホルンブルグ滅亡の背後にも、何かの事情がまだ残されていそうだ。

サイラス先生の章からクリアしたので余計にわかりやすいわけだが、どうやらこの世界には何か危険なものが封じられているらしい。ホルンブルグはそれ絡みで滅ぼされたようだ。

これはほかのキャラのシナリオも最終的にそこのところに集約しそうな気がする。

プリムロゼの追う黒曜会やオフィーリアに絡んでくる新興宗教、ハンイットが探している赤目もその危険なものと関係がありそうだ。テリオンの探す竜石は、その危険なものを封じるとか逆に封印を解くとか、なんかそういう機能があったり? アーフェンとトレサのシナリオがここにどう絡んでくるのかはまださっぱり見えないが。

 

とりあえず二人分のシナリオをクリアして、まだまだ先が楽しみになってきたところだが、ここらで噂の上級職にそろそろ挑んでみようかと思う。まだ入っていないダンジョンや祠がたくさんあるので、探索がとても楽しみだ。

 

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