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商人欲求に従ってみた「オクトパストラベラー」2章感想・3

8人分の2章をひととおりやってみた!

しかし8人分の2章をクリアしたとは言ってない!

オーシュットやキャスティは2章が複数の町にわたっており、2か所目は推奨レベルが高めである。現在我がパーティはテメノスがレベル32で、ほかの7人はレベル23~24くらい。2章全部に手を出すには若干心もとない感じだ。

一方、オズバルドやアグネアの3章はレベル20あればいけそうである。

できれば全員分の2章を終わらせてから3章にとりかかりたかったのだが、これは先に彼らの3章を終わらせてから残りの2章にとりかかった方がスムーズに攻略できそうだ。

そんなわけで現在、オズバルド先生の3章までクリアしたところ。

このあとも素直に推奨レベル順にやっていこうかなと思っている。

では以下、ヒカリ→キャスティ→パルテティオ→(ここから3章)オズバルドのネタバレあり! 前作のネタバレも言及しているので注意!

 

 

 

 

 

一文無しかと思ったら国家予算を築いていた

モンテワイズの闘技場を見て、そういえば前作でも剣士オルベリクのシナリオで闘技場的な場所で戦ったな~と思い出していたら、割とすぐに闘技場で戦うことになった。

しかし、

前回記事の「本日の闇深案件」でこのスクショを引用してからの、

これである。

お ま え も か と思ったとしても仕方ないではないか。

しかしヒカリくんが素直に信じたあたり、カザンもカザンでもともとそれくらいはやりかねないキャラだったのかな。

このシーンで幽遊白書の左京さんを思い出した人は少なからずいたはずだ。侵入者が勝つ方に66兆2000憶円

1章のときから思ってたんだけど、この作品は悪役の演技がゲームではあまり見ないレベルで濃くて良いね。セリフ自体も割とどぎつくて、このセリフは凡百のシナリオライターには書けませんわと思わせてくれるものがちらほらある。ファーザーの「パンに血を塗りたくなる」発言もしみじみと味わい深かった。よほどのヴィラン愛好家が書いているのだろうか。

イイセリフダナー

もちろんヒカリくんはサクっと勝ち、カザンは30億リーフとかいう国家予算規模の現ナマをせしめ、ともに戦ってくれるという剣闘士たちも仲間になった。

軍師サマがどんな作戦を披露してくれるのかと思ったら初手から軍資金ゲットとは、やるな! いいですよねえ! お・か・ね!

カザンは最後の賭けの場面で「先の配当金と私財全てを合わせ……」と言っていたから、やっぱり「すっからかん」とやらは最初から嘘で、全部この結末のための筋書きだったようだ。「お前もか」と思ってすみませんでした(いや教会から派遣されたあのろくでなしと出会ったタイミングが悪かったよタイミングが~)!!

以降、このカザンの指示で動いていくことになるようだ。

カザンの名は「火山」なのだろうか。わたしはなんとなく「崋山」もしくは「華山」をイメージしていたので、さっきからこの記事を書くなかで「火山」と変換されるのを見て「もしかしてこっち?」と考えこんでしまった。公式から発表があるまではわたしの中では崋山でいこう。

 

 

まずゴミを片づけようかしら

キャスティ2章!

ソローネとのすれ違いコントには笑わせてもらった。

わたしも最初にキャスティが「掃除する」と言い始めた時点で「お? 抹殺か?」と思ってしまったからね。完全にソローネの世界観に慣れ親しんでしまっている。

キャスティの2章も前後編の二段構えのようで、ここではあまり話が進まなかった。わかったことは、キャスティはエイル薬師団の団長だったっぽいことくらいか。いや結構重要な情報だな。

そして過去の回想を見るに、エイル薬師団は♰暗黒薬師団♰という感じの団体ではなく、ちゃんと人を救うことを旨としていたようだ。安心した。その構成員のひとりが♰暗黒薬師♰に目覚めてしまったんだな。

やはりあの無人の村は、その事件で滅んだもののようだ。何かイベントが起こらないかと思ってキャスティをその村に連れていってみたのだが、何も起こらなかった。まだフラグが立ってないのかな?

キャスティのシナリオは、いつの時点であの人無き村を訪れたのかによって印象がかわりそうだ。人無き村は、東大陸から始めた場合は最初期の段階で訪れることができる。しかし2章終了時点でまだあの村を訪れたことがない人もいるだろう。

無人の村を先に見て「ここで何があったの!?」と震えあがってから答え合わせが始まるのと、先にどんな事件があったかが提示されてからその場所を見ることになるのとでは、同じシーンも意味が変わってくる。面白い経験だなあ。

 

今回の事件も治療が必要な人を助けて原因を叩きのめすという前回と同じ流れだったけども、今回はプロの戦闘員が手も足も出なかった魔物に薬師が余裕で挑む構図が面白かった。

この世界、一見一般人のような顔をした薬師や踊子が強すぎるんだよな。キャスティに5万リーフの斧を持たせているので、毒撃断が強い強い。「(魔物に)ちょっと休んでもらう」とか言ってたけど、あんなダメージくらったら鱗の欠片も残らんだろ。同じくそのへんの一般住民を4倍ファイアで燃やしつくすオズバルド先生もそろそろ指名手配されるべきだと思う。

あとはキャスティの痣が気になるところ。薬品でできた腫瘍……?

 

 

新技術と権利問題

パルテティオの話はやはり、資本家による搾取の問題になってきた。そこに、世界にイノベーションをもたらす新技術が絡んでくる。

蒸気機関を一社独占ね~。

この世界って知的財産権が保証されるような文化的水準なんだろうか。なんか勝手にあちこちで作ってしまっても問題ないような気がするんだけども。それとも勝手に作ったら突然巨大化するわんこを派遣されてしまうんだろうか。

戦闘前

戦闘中

巨大化はシリーズのお約束とはいえ、これはさすがに笑うでしょ。ガーネットちゃんお薬でもやってんのか。

さてパルテティオがロックから蒸気機関の権利を買うには800憶リーフが必要とのこと。さっきカザンが30億リーフを獲得したところだが、これを入れても全然足りない。というかこの30億リーフはクーデター用の軍資金なので商売につぎこんではならない。いやこの30憶をパルテティオに投資することで、後からさらなる利益が生まれる可能性も……いかがですかな、カザン殿。

 

パルテティオは新技術によってみんなが幸せになる世界を夢見ているようだが、新技術によって職を失う人がいる問題についてはこのシナリオで触れたりしないのだろうか。

もちろん長期的にみれば、新技術の誕生によって新たなビジネス、新たなサービスが生まれ、そこに新しい雇用が生まれることになるのだが、短期的にみれば長年誇りをもってやってきた仕事が意味をなさなくなり、働けなくなる人がたくさん出るのは間違いない。彼はそのへんの可能性を考えてるんだろうか。

ともあれ、いきなりロックをぶっとばして終了にはならず、商人らしく商売で決着をつけるというのは面白い流れ。なんだろ、他国でパトロンでも見つけて敵対的買収をしかけるとかそういうあれになるんだろうか。

 

たぶんテメノスくんは思いついてしまったら言わずにはいられないタイプ。

 

 

オズバルド先生の愛憎劇

さて上で書いたように、ここからはオズバルド先生の3章だ。

1章の裁判では異議あり!!」と叫びたかったが、なぜあんないい加減な裁判になったのかがようやくわかった。駆けつけた衛兵たちがそもそも買収されてたんだな。

この章でも演技の濃い悪役が登場してわたしは大満足だ。

今時珍しいほどのすがすがしいセリフ

わたしは前作で「復讐は何も生まない」などという結論には至らずきっちり命を奪う形で復讐をやりとげたのを割と高く評価していた(一方で同じように復讐を考えていただろう彼が和解に至ったのもよかったのだけど)。

だから今作でもオズバルド先生はきっちりやりとげてくれると信頼している。

3章の時点で「復讐は無である」と主張する未亡人が登場した。それはそれでひとつの価値観であり、彼女の生き方は尊重されるべきだ。しかしわたしはオズバルド先生に思いとどまってほしくない。ぜひ究極魔法を完成させてハーヴェイを消し炭にしてほしい。

そのハーヴェイだが、オズバルドが脱獄して自分を追うことを想定していたようだ。どういうことだろう。オズバルドの矢印を自分だけに向けたいとかそういうあれ??? ハーヴェイからオズバルドに向けた愛憎の矢印が悲劇を生んだのかい???

いや究極魔法の完成のためにオズバルドに憎まれること、もしくはオズバルドがハーヴェイを憎むことが必要だったり? たぶんこの5年間でまだ究極魔法は完成してないんだよね? まだ話が見えてこないが、ここは素直にハーヴェイを追って次の町に行こうじゃないの。

 

全プレイヤーが同じようにつっこんだはず

えっ???? 「いきなり問答無用でぶん殴ればいい」って話ですか????

 

 

クロスストーリー

最初にクリアしたテメノスとソローネのクロスストーリーは大変よかったが、ほかの全員分の前編をひととおり見たことになるのかな。

テメノスとソローネのシナリオでは、教皇に保護されていたアルパテスと出会い、鏡を受け取った。

アグネアとヒカリは琵琶弾きのヨミと出会い、月夜に「心の灯火」という曲を弾いてもらった。

オーシュットとキャスティはドゥオルドゥオルと再戦することになった。アグネアのせいで森の生物が荒れとるやんけ!! と焦ったが、「黒き魔物」がいたせいだと判明。よかった、アグネアのせいじゃなかったのね。

オズバルド先生とパルテティオは望遠鏡の開発にかかわることになったようだ。

どのシナリオも「前編」というだけあって、いかにもまだ続きがありそうな話である。

これはひょっとしてクリア後要素に絡んできたりするやつなのかな……? 現時点ではそれぞれに関連はなさそうだけども、いずれ物語の全貌が見えてくるのを楽しみにしておこう。

 

 

本日の闇深案件

これはよい闇深

もうね、何なの???

スクエニは社内で闇深コンペでもやって、上位入賞者から順番に実装していったの???

毎日毎日違った角度から提供される良質な闇深に頭を抱える毎日だよ!!!

いいぞもっとやれ!! それでこそオクトパストラベラーだ!!!

 

ssayu.hatenablog.com

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