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ケセリックの過去を知り試練を受ける回「バルダーズゲート3」プレイ日記15

いろんなカスタム主人公を見たけど
リュヒテュちゃんがいちばんかわいいと思う(真顔)

ようやくムーンライズタワーに入れるようになったが、今日はそちらには行かず、別のクエストをこなしている。しかし寄り道のサブクエストだと思っていたら、完全にこれメインクエストのノリだね? みたいな雰囲気になり愕然としているところである。

相変わらずこの世界の用語やお約束事が理解できているとは言い難いまま進んでいるが、しかしこのわからなさが、異世界感をマシマシにしてくれてとても楽しい

ここのところ記憶喪失系主人公で周囲の人がイチから丁寧に説明してくれるゲームを立て続けにやって食傷気味だったからなおさら。記憶喪失系主人公ってゲーム開発者にとっては便利なのだろうけど、さすがに量産されすぎていてもはや「クリエイター」のすることではないよなという目で見てしまう。

もちろん世界観がわからない状態だと何をしたらいいかわからないままゲームを投げてしまう人もいるだろうし、説明する部分としない部分の匙加減というのは非常に難しいのだろうけど、それをやってこその「クリエイター」だよなって、このゲームをやりながら考えている。

「わからなさ」を楽しませてくれる作品、わたしは好きだよ! わからないまま感想を書くのは難しいけどな!

では以下、わからないままがんばって書くネタバレ感想!

初回記事はこちらから。

ssayu.hatenablog.com

 

み、みかん

 

イソベル・ソーム……?

前回ムーンライズタワーで脱獄ミッションを成功させ、さらわれたティーフリングたちが帰ってきた。このままムーンライズタワー本丸(?)に突撃しようかとも思ったが、メインクエストが進むと寄り道できなくなるかもしれないので、先にラファエルの依頼をこなすことにした。

完全に寄り道クエストのつもりでダンジョンに乗り込んだのだが、なんだか様子がおかしい。

ロディア・ソーム……? 妻にして母……? ケセリック・ソームの妻??? そのお墓??

ケセリックの日記

「メロディアのことがあったのに彼女がいなくなる」ってことは、「彼女」とは娘さん? 行方不明になったの?

これもケセリックの日記

えっ、娘さん死んでたの??? これケセリックがセルーネイ信仰からシャーに鞍替えした理由を説明するものなわけ? いやシャーどころかマークールとやらを信仰しているみたい。マークールってどこかで見た名前だけど死を司る神だっけ?

ケセリックは娘さんを復活させるために闇落ちしたってこと?

これただの寄り道クエストじゃないな??????(理解)

今までにも何回か死者の復活を試みた人やらその形跡やらを見たけど(エセルおばさんのクエストとか)、おどろおどろしいアンデッドがこれだけはびこる世界でそんなことをやったらどうなるかわかりそうなもんじゃないか。いやアンデッドがこれだけはびこる世界だからこそ「うまくやればちゃんと生き返る」と希望を持ってしまうのか?

……と思ってたのだけど、(肝心な部分のスクショを撮ってなかったのだが)どこかの碑文か本の中に書いてあったんだよね、「イソベル・ソーム」って。

(240129追記:イソベルの名前が入ったからっぽの墓があったんだった。そらもうびっくりよ。「は!?」って大声出したのを思い出した)

死者がきっちり復活しとるやんけ!!!!!!

大成功やないの!!!! うまくやればちゃんと生き返るんじゃないの!!!

わたしエセルおばさんのクエストの最後、どうせろくなことにならんやろと思ってメイリーナの夫の杖を折ってしまったんだけど、もしかして本当に復活が可能だったのか……? いやそもそもケセリックは100年前に死んで蘇ってるんだからそういうのアリな世界だったんだっけ?

あのセルーネイの巫女? がケセリックの娘で、ケセリックに生き返らせてもらってたってことか! だけどどう考えても激ヤバな方法で復活させたものだから、イソベルは父親と相容れることなくセルーネイ信仰を続けて父親の勢力と敵対したってことか?

うわーーーーマジか!!!

まあでも入口を見ただけでも、ケセリックは先祖の墓を掘り返して骨でトーテムつくってたりするし、どう考えても先祖の骨だけではない数の骨があちこちに散らばってるし、娘を復活させるのにものすごい犠牲を払ってるもんね。簡単にパパありがとう! とは思えないよね。

そもそもセルーネイとシャーってその信者も敵対しているものらしいから、復活してみたら父親が敵対勢力に改宗していたわけで、そこも受け入れられなかったのかも。

じゃあ今のケセリックは何のためにアブソリュート教団の幹部をやってるんだろ? 娘復活という彼の望みは一応かなっているはずなんだけど?

  • シャーに祈って忘却や虚無による救いを求める→無理
  • マークールに何とかしてもらって娘を蘇らせる→成功
  • 娘と幸せに暮らす→無理

この流れでさらに改宗して別の宗教団体の幹部になることある?? それともアブソリュート教団はマークール系の宗派ってこと? アブソリュート教団ならケセリックと娘が幸せに暮らせる未来をつくれる?

あ、脳みそに寄生虫を住まわせたら精神支配できるから、イソベルをトゥルーソウルにしてしまえばケセリックの望みがかなうってこと? そういうことなの??

わーーここにきて、謎の宗教団体の幹部の背景が語られるとはね!

しかし前から疑問だったのだけど、アブソリュート教団ってどうやってあのイカ寄生虫を入手してるんだろ? あれを植えられた人は基本的にイカに変異してしまうはずなんだけど、教団側も変異を抑える方法を知ってるってことかなあ。あるいは教団とイカが癒着してるとか?

以前の記事で現状勢力ってこうなってるのかな? とまとめて、

そうなるとわたしとしては、アブソリュート教団とマインドフレイヤーの関係はどうなっているのかが気になるのだけど、ここは協力関係ではないのか。

と書いていたのだけど、やっぱり何か協力関係があるのかもしれない。

うーん、まだ予想がつかないけど、ケセリックや教団との対決が俄然楽しみになってきた。この話、いったいどこに着地するんだ!

 

 

シャーの試練場……?

で、ラファエルに始末しろと言われた敵はいったいどこにいるんだよ! と霊廟の奥に進んでみると、今度はこれ。

シャーの??? 試練??? 場???

ちょっと待って、これ単純な討伐クエストだったはずでは????

いったいどういうこと? わたしラファエルに言われなかったらここを素通りしてたかもしれないんだけど、ラファエルは我々にシャーの試練を受けさせたかったの? それってラファエルに何か得があること? ラファエルの敵とシャーってどういう関係なの??? あとなんでソーム家の霊廟とシャーの試練場が一棟になってるの???

何もかもわからん!

でもシャドウハートはめっちゃ興奮してる! ここは「闇の司法官」とやらになることを認められるための試練会場だったみたい。別に闇の司法官になりたいわけではまったくないけど、シャドウハートが完全にやる気になっているから、もう付き合うしかない空気である。

最近の闇の司法官はなっとらん!

で、試練どんとこいのつもりで奥に進んでいくと、またケセリックの関係者が現れた。なんかもう麻痺しつつあるんだけど、どうしてこの世界の人って登場と同時に死体損壊したがるの??

テーブルに骨と肉が

彼、バルタザールは「ソーム将軍の執政」と名乗った。ここで何か重要な任務についているらしい。アブソリュート教団の幹部がシャーの試練場に何の用があるんだよ。もうケセリックの娘さんも生き返ってるのに。

何か取ってこいということでここに派遣されたみたいだけど、だったらこんなところで死体損壊してないでさっさと取りにいきなさいよ。それともこの人には行けない場所にあるってことか?

いいこと聞いちゃった!

オオオオオオイ! そんな重要アイテム!!! 絶対回収しなきゃだわ!!

これをこっちが回収できたら、ケセリックが大幅弱体するってことでしょ?

ついでにこのバルタザールというのもどうせろくなやつじゃないから殺ってしまおうかと思ったけど、アイテム回収の依頼を達成したらいいものをくれるかもしれない。ひとまずクエストジャーナルに従ってここを探索しようじゃないの。

ということで試練場を進んでいくと、ファストトラベルポイントを発見。ここまでに要らない武器とか線香とかをだいぶ拾ってかばんが重くなっていたので、一度帰ることにした。

 

 

死体安置所への寄り道

荷物を売るついでにジャヘイラのところに顔を出したら、直球すぎる質問が。

どうもジャヘイラは知っていたみたい。イソベルがケセリックの娘だということも、一度死んで蘇ったことも。その上で、イソベルのことを信用しているらしい。

それはそう

でもこれから倒すべき相手の情報は何でも知っておきたいから、ケセリックについて知ってることは共有しておいてくれよな~!

このセリフ、なんかフラグ管理間違ってない? マーカスならもう上階で死んでるけど。

イソベル本人にも尋ねてみたところ、このお返事。まあこれ以上つっこんで聞けないよね。

この感じだと、ケセリックが娘とまた家族になろうと思ったら寄生虫の力を借りないと無理だろうなあ。

 

さて一度試練場から出たわたしは、先日罪人を罰するクエストで訪れた酒場の近くにお宝マークがあることに気づいた。酒場にいたアンデッドから何か情報を聞いたんだったかな?

というわけで寄り道をすることにした。マークの場所にはお金と錬金素材が落ちていたのだが、そこからさらに南下すると、ギスヤンキの一団に襲われた。ときどきギスヤンキの死体が落ちてるのは見てたけど、彼らは今まさにここに来てるのか! 遺物の捜索でレイゼルはお尋ね者になっちゃったってこと?

その戦闘現場からファストトラベルポイントが見えたので近づいてみると、なんと「バルダーズ・ゲートへの道」と書いてあるじゃないの。なんと……なんと!! やっとバルダーズ・ゲートへ行けるの!? もう「俺たちのバルダーズ・ゲートはこれからだ!」エンドまで想像してたくらいだったんだけど! 

いやでも今ここで行ってもだめでしょ。まずはムーンライズタワーが先だしその前にシャーの試練でしょ。というわけでバルダーズ・ゲート訪問はお預け! 引き返して探索!

その少し北だったかな、「死体安置所」とかいうどう考えてもグロ展開が待っていそうな入口が見えて、気は進まないものの入ってみた。

中には死体とともに記録が残っていた。

これは100年前にケセリックが死んでこの地が影に呪われたときの記録か。だいぶキツい……。この記録を残した人は最後の生き残りだったみたいだけど、結局ここにハーパーの死体があるってことは誰にも会えないまま死んでしまったんだな。

死体安置所でアンデッドに襲われるというそりゃそうだよねな展開もあり、最奥の研究施設で血液の研究をしていた痕跡も発見し、酸の沼に大量の死体が投げ込まれているのを見てグエーとなったりした。

わざわざガス化して降りるんじゃなかったという気持ちの一枚

これ、治療院に併設されてた施設ってことなんだろうか。ここで誰が何をやってたんだよ。ケセリック本人がここで何かしていたというよりは、治療院絡みで何かの実験をしていたみたいだけど、これも死者の復活の研究の一環だったりするんだろうか。

 

 

アスタリオンの過去

さて野営地で休もうとすると、アスタリオンが「!」を出している。先日ムーンライズタワーの血液マニアに吸血してほしいと頼まれたのを断ったのは、自分らしくないと思っているらしい。

吸血行為はアスタリオンにとって喜びだと思っていたのだけど、そうでもないのか。いや喜びだったとしても、アスタリオンにも好みってものがあるよな。

薄々そうなんだろうなと思ってたけど、やっぱりアスタリオンって相当性的に搾取されていたみたい。顔のいいエルフ、男性も女性も誘うのに使われてたんだろうなあ。

I don't need using me, being used. って言ってたっけな。

リュヒテュちゃんの影響で、アスタリオンが支配から脱却して自分の尊厳を取り戻しつつあるってことだよね。それは本当によかった。

よかったんだけど、今までのやたらと性的な言動も全部、彼が生きるためにそうしなければならずにやってきたことだということがわかり、えっちなヴァンパイアだなあと思って見ていたことが非常に申し訳なくなり、しかし次の周回では(たぶん今のセーブデータではフラグが立たないままここまで来てしまったみたいなので)アスタリオンとロマンスしたい気持ちもあり、とてつもない二律背反に悩んでいる。

ロマンスはしたいけど、アスタリオンがしたくないことはしなくていい……。二周目のことはともかく、今目の前にいるアスタリオンはリュヒテュちゃんの手でなんとか幸せな結末を迎えさせたい……。

 

 

忍び足の試練

さてシャーの試練場に戻っていよいよ試練である。

最初に挑んだ忍び足の試練だが、「忍び足」というからにはわたしの苦手なスニーキングミッションだと身構えて乗り込んでみたものの、誰もいない。いちばん奥の扉に意味深な像があるのに、何もない。

どういうことだと思ったら、これ試練を始めるには入口で血を捧げないといけないのね。それをすませると、敵が2匹ポップして見回りを始めた。だが入口にいた死体が不可視化の巻物を持っていたので、あ~これを使えってことね! と察して不可視状態で全スルーしてやった。血を捧げる前に鍵も取ってすべての扉を開けてまわっていたので、何の苦労もなくクリアしてしまった。シャーの試練も大したことねーな!

もしこれを読んでいる人の中にこれから忍び足の試練を受ける人がいたら、血を捧げる前に全部の扉を開け、入口の死体から巻物を回収するのをおすすめする。ゴールにはひとりだけたどり着けばいいから巻物はひとつあればよい。

初めて役に立つ攻略記事を書いてしまったな……。

 

 

ユーギル・オルソンを倒す

試練をおおかたクリアして、次にどこへ行けばいいのかとうろうろしていると、FFシリーズでいうクァールみたいな獣がいるのが見えた。追いかけてみると逃げるので、そのままついていく。しかし広い部屋に出たところでダイスチェックが入り、敵が急襲しようとしていることに気づいた。あの獣はこちらを誘いだすためのものだった!?

慌ててバフを撒き戦闘準備をして臨むと、どうやらこいつがラファエルの依頼の対象デヴィルだったらしい。

カーラックの知り合いだったのか! 「敵に回さないほうがいい」って、今からこいつを討伐しようとしてるんだが。

オルソンの方もカーラックが地獄にいたことがわかるらしい。しかもラファエルと会っていたこともにおいでわかるらしい。鼻の機能すごくない? そんな人がこんな死体まみれの場所にいるのってきつくない?

やっぱりこのデヴィルもただラファエルに敵対しているというわけではなさそう。むしろこの人も悪魔の被害者だった?

なんでそんな無茶な契約を結んでしまったんだよ。サインする前に契約内容をよく確認しろよ。

どうもオルソンは、ラファエルとの契約に従ってシャーの試練に来た人たちを片っ端から殺していたらしい。たぶん周囲にある死体の山はこいつがやったやつだな。オルソンはラファエルの被害者かもしれないが、こいつはこいつで邪悪すぎる。

じゃあどうしてラファエルは闇の司法官候補を始末したがったんだ? という別の疑問がわいてくるが、それは語ってくれなかった。

その契約に穴がないか確認させてくれ! と頼むと、オルソンは契約内容の歌をうたってくれた。その歌に引っかかりを感じたアスタリオン、謎の理屈で「観客を始末しろ」と提案する。

すると、素直にその言葉を聞いて部下たちに「互いに殺し合え」と命令するまさかの行動に出るオルソン。敵がだいぶ減ったぞオイ。

さらにまだそこの獣がいるじゃんと言ってみると、あのクァールもどきまでオルソンが自分の手で始末してしまった。

さらにさらに「まだ歌が聞こえる」と言うオルソンに、じゃあ自分が死ねば全部解決じゃん! というむちゃくちゃな提案をするアスタリオン。さすがにここはダイスチェックに失敗したが、こっちにはインスピレーションポイントが4もあるんだよ。ダイス3回目で成功したよ。

こうしてオルソンは自分の腹を自分で刺し、死んだ。

討伐クエストに来てこんな超展開ってある???? しばらく笑いが止まらなかった。

しかしこれ、デヴィルだのデーモンだのって、今いる物質世界で死んだとしても地獄に戻るだけってことなのかな? で、物質世界で死ねば契約も終了になるから、オルソンもそこまで嫌がらずにすんなり「じゃあいっちょ死んでみるか!」と思ったのかな。

いやあデヴィルの考えはわからん。自分の命も他人の命も軽すぎる。いのちだいじに。

ちなみにこれでクエストは完了のはずだが、ラファエルは一向に現れない。クエスト報告するような指示もない。デーモンは気まぐれなのか。早くアスタリオンの傷の解読を頼みたいのだが。

アスタリオン自身が、ラファエルはいつどこで声をかけてくるかわからないものだと納得しているようだったから、ここは気長に待つことにした。

しかしこれ、今更ながら本当にオルソンを死なせてしまってよかったのかな。オルソンはオルソンで危険人物がすぎるけど、ラファエルにどういう意図があってこんなことをさせたのかがわからないから不気味である。

 

 

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