ここのところずっと、気づくとあの短調のプレリュードが頭を回っている。
いいよねあの曲。
この物語の前奏曲として、劇中曲として、そして間奏曲として、あれ以上のものは考えられない。重苦しくて、悲劇的で、しかし人の営みを紡ぎ続けるのだという意思も強く感じられる。
だが起きた瞬間からあれが頭を回り始めると、必然的に非常に重苦しい気持ちで朝の支度を始めることになる。あの曲のテンポに合わせて朝食をとり、着替えをするところを想像してほしい。朝の精神状態に合った最適なBGMと言えよう(仕事は嫌いではないが、朝起きることと通勤することは嫌いである)。
そんなわたしの日記はどうでもよくて、以下進行度77%までのネタバレ感想。
バルナバスとアルテマの意図
物語が一気に進展した。
バルナバスとようやくご対面して、彼らの目的もわかった。
人間を自我から解放するという言葉の意味も。
作中における「自我のない状態」といえば、アカシアもしくは暴走した召喚獣くらいだったから、そのどちらかに落ち着くというのは納得できる。
で、まさに彼らのその目的と、クライヴたちの目的はぶつかりあう。
なるほどそこに帰結するのかと膝を打った。これは良い対立構造。
しかしそうなると、バルナバスはいったい何者なのか。いったい何視点でものを言っているのか。
ここにきてウォールード建国の経緯が明かされ、実はバルナバスがウォールードを建国した上に、建国してから40年間不老だという話まで明らかになった。
しかもバルナバスはヴァリスゼアの外大陸からやってきたらしい。外大陸についてもハルポクラテスから聞いたことがあるが、国交なんてもちろんないし、外に大陸があるらしい程度のことしか情報が入ってないところだよね?
バルナバス、何者??? 外大陸から来たっていうのも本当か??
オーク族やアカシアを従えているようにも見えるし、魔法生物も生みだし放題のようだし、本当に人間なのかどうかもあやしい。母親は存在していたようだが。
クライヴに対してこんなこと言ってるけど、バルナバス自身はその負荷を感じてるの???
40年間オーディンの力を使って(近年は戦争三昧は控えていたようだけど)石化は進んでないの??? そう思って全裸中年男性のスクショを見直してきたが、暗くてよくわからなかった。露骨に石化しているところはなさそうに見えたけども、どうなんだろう。
ウォールード建国以前にアルテマと出会って協力関係になったため、不老その他不思議パワーをいろいろ授かったとかだろうか。それともバルナバスもまた特殊な力を持って生まれた人なんだろうか。
彼がなぜ人間から自我を奪うことが救済になると思っているのかもわからない。そんなに忘れたいことがあるんだろうか。母親関係のこと?
スレイプニル・ハールバルズ
お前、馬だったんか!!!?
今ウィキペディア先生で確認したら、スレイプニルはオーディンとともにフェンリルに飲まれたらしいけども、もしかしてトルガルに食われるのか?? 最近グルメらしいトルガル、消化不良を起こさないだろうか。
いや増えるんかい!!!
コピペしたみたいな増え方しやがって!!!!
正確に数えたわけではないけど、神話のスレイプニルは8本脚らしいからこっちのスレイプニルも8人に増えるのか?
もうね、この戦闘のときはバイロンおじさんとガブがこのあと死ぬのではないかという心配で手が震えたよ!! 一緒にエンタープライズに乗れてよかったよ!!!
そのあとの ENTERPRISE ESCAPED という文字にちょっと笑った。戦闘後に ENEMIES SLAIN 以外の文字が出ることが結構あって、毎回凝ってるなーと思っている。
ついに結ばれた
いやいや、FFシリーズでこんなシーンを見ることになるとは。CERO D にした甲斐があった(?)。そうね、海底から逃げ出してきたんだからまず服を脱いで乾かさないといけないね……。
ここまでずっと、いつどんなシチュエーションでシヴァを食うことになるのかと心配していたのだが、クライヴくん自らいったか。
でもこのままジルがシヴァの力を持ち続けていても「ミュトスの贄」として利用しようとバルナバスが狙ってくるのは目に見えているし、そうでなくても力を使うたびに石化が進むし、クライヴがここで決断するのは正解だったのかも。
この一連のシーン、背中合わせから始まって、ジルがクライヴの方を向く→クライヴがジルの方を向く流れが、会話の流れとうまくかみあっててよかったな。相当脚本を練って、姿勢を変えるタイミングや言葉の選び方について詰めまくったに違いない。カメラワークもめっちゃがんばってた。
これはどういう意味だろう。
この文脈においては、自分が本当に人なのかどうかすらわからなくなっているクライヴの不安を軽くするために言ったことだとわかる。
でもこの先何かが起こって、ジルがクライヴの「自我」を取り戻すみたいな展開があるのかなーと思わせる発言だ。
一夜あけて、完全に二人の距離感が変わってる!!!!!!
いやもう……ゲームってこんなことまで表現できるようになったんだな……。
そして、すべてを見ていたトルガル……いい子だね……おやつあげようね……。
このあとヴィヴィアンによる主要人物関係図の中でクライヴとジルが「恋人」になっているのを見て、ヴィヴィアンにモロバレやないか!! と顔を覆った。
そういえば白黒の人がずいぶん増えた人物関係図の中で、タイラー卿がまだフルカラーで載っているのだが、彼もどこかで生きてるんだろうか? とずっと気になっている。
ディオンくんが気の毒すぎる
わたしはてっきり前回のバハムート戦でディオンくんを殺してしまったとばかり思っていて、ジョシュアくんがディオンくんを担いでいくのを見て埋葬するのかな? と思い込んでいたのだが、生きてたのね!!!!
なんて残酷なことを……。彼に滅んだザンブレクを見せるなんて……。
彼には罪を一緒に背負ってくれる人はいるんだろうか。ていうかあの従者というか彼氏は無事なんだろうか。
これでやっとディオンくんと共闘できるようになるのかな。でももうバハムートの力はないのだろうし。エーテルをたくさん得られれば、フーゴのようにもう一度顕現できたりする?
あの薬売りの少女がおでんの串のように物語をつなぐ役割を果たしていて、とてもいい。この先何か別の役割がなかったとしても、すごく印象的なキャラクターになっている。洋ドラ的な手法だなと思って見ている。
さて、そんな感じでいよいよ灰の大陸に向かうことになった。
が、そのタイミングで現れる大量のサブクエスト。
ここまでどのサブクエストもメインでやれと言いたくなるくらい重要なものばかりだったので、全部終わらせてから先に進む予定である。
とりあえず、カンタンーー!!!! お前、「家族」を大事にしていつかうまいワインを飲ませてくれよ……!
マーサが保護していたベアラーたちをイーストプールに移住させる一連のクエストもよかったな。保護から自立につなげる支援は現代社会においてもとても難しい問題だけど、ここでは外敵というわかりやすい要因によって無理やり自立に至った。
あの廃墟がこれから再建されていくところまで見られたらいいなあ。
キャラクターの深堀りクエストはどれもいい味になっている。オーガストはブラックソーンのことを好きすぎると思う。ふたりが飲んでるところを一度くらい見たいものである。