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あの花の上で「ファイナルファンタジー16」プレイ日記5

ここのところ雨がちで湿度が高く体力が奪われがちな上に、16の展開にボコボコにされ、フィジカルもメンタルもよれよれである。早くクリアしたいのだが、用法容量を守って摂取しなければ寝込みかねない。あとせっかくのストーリーだし、初見プレイをじっくりかみしめたい。

そんなわけでスローペースながら進めている。

早くクリアしないとネタバレが怖くてネットが使えないという弊害もあるのだが……。

以下、進行度65%までのネタバレ感想!!

 

初回記事はこちらから。

ssayu.hatenablog.com

 

 

 

比較的上手に撮れた戦闘スクショ

 

 

 

ベアラー蔑視の原因判明

ここまで何度もベアラーがなぜここまで人間扱いされないのかという疑問を書いてきたのだが、ようやくその原因が判明した。

強欲から神に戦いを挑んだ「罰」としてドミナントとベアラーが生まれたという話らしい。どちらも神からの「呪い」扱いなのだとか。

ただ、そう聞いてもいまいち納得できない。一般人が魔法を使うのにクリスタルが必要なのに対して、そういうの無しに魔法が使えるのはどちらかというと「祝福」のように思えるのだが。力を使い果たしたら石化するという部分は「呪い」だと思うが。

プレイヤーが最初に目にしたのが「ドミナントが大公を継ぐ」というロザリアだったので、余計に不思議な感じがする。

とはいえそういう認識が各宗教の枠組みをこえた神話レベルでヴァリスゼアに広まっているのなら、ベアラーの扱いもわからなくはない。

で、この「神」というのがアルテマで、戦いを挑んだのが空の文明の人たちということかな。しかしそうなるとアルテマはどうしてドミナントとベアラーをつくった? という話になるし、空の文明の人たちも本当に「強欲」から戦いを挑んだのか? という疑問もある。結果的に文明が滅んでるし。

 

そういえば、2桁以降のFFシリーズはさまざまな種族(ヴィエラとかバンガとかララフェルとか)が混在する世界が当たり前だったが、ヴァリスゼアにはヒト型の種族しかいない(肌の色にはある程度多様性がある)。

たぶんドミナントとベアラーが「同じ人間なのに」人間扱いされていないという問題をぶれさせないために、今作では種族的多様性がないのだろうと思っている。

見た目は変わらないのに、「魔法が使える」という一点のみで差別されているということを強調したかったのだろう。

 

 

ザンブレク内乱

待ってヴァリスゼアにもロウェナ商会あるの

ザンブレク、あんなに大きな国っぽかったのに、崩壊は一瞬だったな……。

シルヴェストルもアナベラも操られてるのか? と疑ったこともあったが、どうやらそういうことではなく、たぶんプレイヤーの見てないところでオリヴィエくんが言葉巧みに取り入ってたってことかな。となると、アルテマはかなり人心掌握に長けていることになる。

 

ディオンくんの母親は誰なんだろうと思っていたが、この発言から察するに、シルヴェストルの非嫡出子ということか。ゲースロでいうところのジェンドリーみたいな。その子がドミナントだったので、認知したという。

 

ディオンくんが本当にかわいそうでな……。こんなん寝込むやろ……。

父親のことは本来、本当に敬愛してたんだろうな。それがどんどん耄碌していくのを歯がゆく思っていて、その原因も明らかだと思っていて、国と民のためにも自分がなんとかしないといけないと思っちゃったんだな。

その結果が「父殺し」で、民を大量に殺して国を滅ぼすことになるんだから、もうあんまりよ。

先にガルーダの暴走を見せていたからこそのこの展開。物語構築の巧さにも舌を巻いてしまう。

しかしドミナントって常に暴走の危険があるのだから、もっと大事に扱わないとだめでしょ。これを見てると、鉄王国なんかいつ滅んでてもおかしくなかったと思うよ。それだけジルの自制心が強かったということでもあるのだろうけども。

アルテマはずっとこの展開を狙ってたんだな。

やっぱりバハムートをイフリートに食わせるのが目的?

いつからアルテマが入り込んでたんだろうな~。

 

 

アナベラの絶望

アナベラをぶんなぐる展開、もしくはシェイムウォークまだー? とずっと思っていたのだが、そうかー、そう終わるか……。

彼女にとってオリヴィエくんだけが心のよりどころだったんだな。

彼女の主張によれば、フェニックスのドミナントはアナベラ側の血筋由来。それにルサージュの血を取り込んで生まれたのがオリヴィエくん。この子こそ、アナベラ基準で「最も高貴な子」ということになる。ある種の純血主義とか優性思想とか、そういうのをこじらせまくった結果という感じだ。

クライヴくんにとっては「よい故郷」だったロザリアも、アナベラにとっては居心地よくなく、当時の環境も彼女のこじらせに一役買ったのだろう。夫婦間の関係もあまりうまくいってなさそうだったし、たぶんクライヴのパパがアナベラの境遇にフォローを入れることもなかったんじゃないかな。だからといって国を滅ぼしていいとは思わないが。

で、やっと「安寧の地」を手に入れた彼女が授かったのがオリヴィエくん。

ドミナントではないけれど誰よりも「高貴な血」を持っている。体も病弱ではなさそう。「理想的な子供」を手に入れた彼女は、現状肯定のために過去を否定する。それがベアラー虐殺につながったのだと思われる。

ロザリアにあった何もかもを否定したかったのかな。ロザリアではベアラーはそこまで虐待されていないようだったし。

ベアラーの「呪われた血」を否定することで、自分とオリヴィエの「高貴な血」を肯定できると思ったのかな。

 

そこまでの拠り所になっていたオリヴィエくんが砕け散ったわけで、

死体が残らないのは人間ではない→高貴な人間どころか、石化して残るベアラー以下では?→自分が産んだ子がそんな存在だった→自分の血もヤバいのでは?→アイデンティティ崩壊

という心理状況だったのかな。

この説明を見て、そういうストーリーを想像した。

彼女にとって、差し伸べられたジョシュアの手を取る=ロザリア時代の価値観に戻ることはもう無理だったんだろうな。

 

 

バハムート戦

今回は偵察に行くだけだから! という話だったが、それを信じるプレイヤーはいまい。よし、偵察だけなら安心だな!(棒)という気持ちで乗り込んだ。そうしたら案の定である。まさか内戦が始まるとは思わなかったが。

 

バハムートといえば、シリーズの中でも最強の召喚獣の一体。これが出てくるともう後半戦という感じがする。

その名に恥じない強さであり、美しさだった。

こちらとしてはジョシュアと再会するなり大ピンチになってるし、ディオンくんを殺したくないし、目の前はエモい映像でいっぱいだし、心をどこに持っていったらいいかわからない!

 

本当にきれい

このバトルフィールドもエモすぎて無理。

これ、ディオンくんの精神が生みだしたものだったんだな。

あの花はどんな意味があるのかさんざん邪推したが、結局この舞台に至るための道筋だったか。

 

えっ合体!?

ドミナントって合体できるの!? そんなのあり???

また分離できるの? 思考はどっちベースなの??? とアワアワしたが、ちゃんと分離できたし精神は混じっていないみたいだ。

そんなことより軽率に宇宙に行ってしまうし、ゼタフレアとかいう令和最新版の攻撃は出るし、見どころの多いバトルであった。相手がバハムートだけあって強いし、長い戦いだった……。

 

やっとちゃんと再会できた兄弟。もうどこにも行くな。

隠れ家に着いてからは意識不明らしいが、目覚めたらちゃんと情報共有してくれるだろうか。頼むよ。

ジョシュアがアナベラに手を差し伸べたとき、わたしはアナベラに攻撃できねーかなーと思いながら□ボタンを押していたので、この子は優しいなあとしみじみした。

ジョシュアにとってはアナベラはいい母親だったから、とかいうこととは関係なく、たぶん彼は目の前にいる人はみんな助けるんだろうな。

 

 

アルテマの意図

アルテマの言うことがまだいまいちわからない。

個としての人が持っているのが「自我」で、人と人の間をつないでいるのが「思念」。

アルテマはその「思念の鎖」を断ち切ろうとしている。

「思念の鎖」がない状態が人の「あるべき姿」だということか?

創世とか言いだしたし、やっぱりアルテマは神なのか。

ジョシュアがアルテマを封じたと思っていたのに普通に行動しているし、どうなってるんだ。封じたのは一部だけだったとか?

 

ともかくこれ以降、空が灰色になってフォトスポットが壊滅

各地にアカシアが出没するようになるし、治安は悪化。そもそも各国の行政が機能してないし、魔法はろくに使えなくなるし、この世の終わりみたいな雰囲気だ。

 

ここで「無」が出てくるのか。

FFシリーズにおいては「闇」は必ずしも悪いものではなく、「光」と対になる存在でどちらも必要なもの。「無」は悪であるという価値観が共通して見られる。

自我を持たない「無」の状態が人のあるべき姿だというのがアルテマの主張なのか?

なんかふと思ったんだけど、誰がドミナントになるのかをアルテマが決めてたりするんだろうか。本当に血筋だけで決まるのかなー。

 

全裸中年男性が母親の姿をした神のふとももに頬ずりとかいうなかなかな映像。

なんで全裸になった?

たぶんシドが言ってた「アルテマのせいでおかしくなった『奴』」というのがバルナバスのことなんだな。

シドさんももう少しウォールード事情について情報共有しておいてほしかったな!

 

さて、これで現在機能している行政機関はウォールードのみ。

ここが世俗世界におけるラスボス的存在になるのかな。

バルナバスはお母様の幻影につられておかしくなっちゃったように見えるが、ハールバルズくんはどういう意図でアルテマに従ってるのかが気になる。

バルナバスもこのまま順当にいけばクライヴくんにオーディンを食われてしまうことになり、それに伴って十中八九死亡ということになりそうだが、そのへん納得済みなんだろうか。それならちゃっちゃと食われに来てほしいところだ。

 

この情報も気になるんだよな。

ていうかなんか配置がおかしくない? 風の大陸北部に目で、灰の大陸南部に角?? バラバラ死体か??

 

いろいろ気になるところはあるものの、まだ全然見通しがつかない。

よし、続きを見てくるか!!

 

 

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