なぜ面白いのか

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トワイライトラーニング「レインコード」プレイ日記5

「レインコード」4章クリア!

今回は先が気になって一気に進めてしまった。寝不足である。

楽しみにしていたヴィヴィアの活躍(活躍というか……)が見られてとても満足だ。

不穏なプロローグとともに始まった4章は、当初自分が想像した方向性での不穏さとは別の方向へ進んだけれども、きっちりみんなに不幸をばらまいて、きっちり次なる不穏をまき散らして終わった。

以下、4章のネタバレ感想!

 

初回感想はこちらから!

ssayu.hatenablog.com

 

 

 

Fかと思ったらEだった

 

 

 

 

すべてがFになる』のパロディ

「恐怖 fear」の頭文字もF

これまでの章タイトルもいろいろな作品のパロディだったけど、4章はまた特段にがっつりパロディだった。『キミのすべてが0(零)になる』だっけ。元ネタは言わずと知れた、森博嗣のデビュー作すべてがFになる The Perfect Insiderである。

お~これは懐かしいのがきたね、と思っていたら、Fの文字が書いてあるナイフが出てきてフフってなった。マコトくんの車もドアを開けた状態だとFの文字が書かれてる? と思ったのだが、ドアを閉めるとEの文字だった。なんだろ、ジャガーEタイプがモデルだったりするのかな。似てるといえば似てる気がする。

この手のゲームをやるような人は大抵、森博嗣もひととおり読了しているだろうから改めて書くまでもなさそうだけど、すべてがFになる』も研究所の奥で外部から遮断された部屋にいた博士が死ぬという事件だった。あのトリック、というか犯人の思想は、読んだ当時の自分にはとても刺激的だったなあ。

ただ『すべF』のトリックがあまりにも頭に残っていたので、似たような状況の死体が発見されたのを見て『すべF』式解法ばかりが想像されて、こっちの事件の推理の妨げになった(笑)。

 

 

ヤコウ・フーリオの事件

死に神ちゃんにあるまじき美しさで終わった

この事件、謎迷宮に入った時点ではヨミーが犯人なのか? と思ったんだよね。

ウエスカ博士とのメール相手はヨミーだろうと思ってたし、ヨミーしか鍵を持っていない部屋でファイルが抜き取られたとかいう話があったし、あの状況で謎迷宮に入って戻ってきても、ほかの人が犯人だったら全然状況が変わらないだろうし。もう謎迷宮から帰ってきたらヨミーがぽっくり死んでました! 以外に助かる方法なくない? と思っていた。

しかしながら、ヨミーはここであっさり退場するには早すぎる(まだ中盤だと思うのだが、全何章構成なのかわからないから何とも言えない)気もして、それならこの場にいる超探偵たち(特にフブキ)の探偵特殊能力を詳しく知る人物にしか犯行は不可能では? みたいな感じでナゾトキスタート。

アマたんは上面が平らだし、100kgまでは積載可能という話がやたらと強調されていたので、アマたん操作モード(アマたんの目からの視界しかない)になった時点でこれは上に何か載せてますわと思うのは自然な流れ。しかし生身の人間が乗っていたとは思わなかった。高圧電流はフブキの能力のことを知っていれば何回か死ぬ(最終的には死なない)覚悟で突破できるとしても、毒ガスは突破できなくない? と思っていたので。

その点と、あー本当に死ぬ覚悟だったのか……という部分が自分の中で結びついたときは興奮しちゃったな。ちょっとスーパーダンガンロンパ2の5章犯人を思い出した。個人的にはあっちの方がだいぶ強烈だったが。

 

これまでの犯人と違って、ヤコウ所長は最後の進撃の死に神ちゃんゲームがなかった。

犯人が特定されてから、彼は最後まで何もしゃべらなかった。

だからヤコウ所長がどういう動機で、超探偵たちを利用することにどれくらい躊躇いを感じながら犯行に及んだのか、本当のところはわからない。ヴィヴィアの言うとおり、我々は願望を口にすることしかできない。

ただわたしはこの犯行はまあまあ悪質だと思っている。

超探偵たち、完全に巻き込まれて全滅する可能性が普通にあったよね? もともとのウエスカ博士の計画通りならユーマくんたちが毒ガスで死ぬことになるし、保安部に捕まる可能性がかなり高いし、そうなったらヨミーが問答無用で処刑しようとするのは目に見えてるし、アマテラス社の最高責任者がユーマくんを助ける方向で動いてくれるなんて見込みは犯行時点のヤコウ所長は知りえなかったはず。つまり超探偵が全滅する可能性が高いのをわかっててやったってことだよね。いくらなんでもひどくない??

 

このときの表情を見るに、(「彼らならアマたんを使って博士のところまで行くというアイデアにたどり着く」という信頼だけではなく)「彼らならなんとか切り抜ける」という信頼はあったのだろうと思う。しかし、だよ!

「ひとりの研究員を犠牲にして自分の立場を死守したウエスカ博士」を殺すのに、「5人の部下を騙して犠牲にする」ことを選択するのは、本当に胸をはれることだったんだろうか。それだけ怨恨が深かったということなのだろうけども。

5人の部下もヤコウ自身も探偵だったのだから、探偵として犯罪者の罪を告発するという形で復讐を遂げるという可能性は考えられなかったのかなあ。それが可能だと思えるところまでは、超探偵たちを信頼できなかったってことだよね。

というかヤコウ所長、ユーマくんたちがここまで探偵活動をしているところを見てないもんね。「彼らならなんとか切り抜ける」と思えるほどの信頼をいったいどこで得たのかいまいちわからない。プレイヤーが見ていないところで、さらなる絆イベント的なものが進行してたのかな。

ちなみにわたしは節穴プレイヤーなので、ヤコウ所長との絆イベントはまだ3つしか見ていない。これって今後見つけたとしても本人の死後に思い出を振り返ることになるのか。なかなか悲しいな……。

あと「レインコード」の初回感想を読み直すと、次はヤコウが死ぬのではないかと疑心暗鬼になっている旨が綴られており、趣き深い。

今作もキャラクターとの個人的なエピソードを重ねる要素があるようだが、まだ次の殺人事件が発生してもいないのにヤコウとのエピソードがもう2つ解放されたのを見て、次は彼が死ぬのでは……と不安になるのであった。疑心暗鬼がすぎる(早めにお亡くなりになる人とはさっさと仲を深めなければいけないので……)。

叶い?田舎?明かない?カナイ区に到着「レインコード」プレイ日記1 - なぜ面白いのか

 

そういえば、わたしは1章で謎迷宮のルールを理解したときの感想にこう書いていた。

犯人がその場でぽっくり逝くという設定がこの先どう活きてくるのかが気になっている。

たとえば「死なせたくない犯人」が出てくるとか。

事件の謎は解けたが、事件以外のところで大事な情報を持っているとみられる人が死んじゃって話を聞けなくなるとか。

ナイトメアラーニング「レインコード」プレイ日記2 - なぜ面白いのか

 

クルミちゃんが出てきたとき、この「死なせたくない犯人」の役がクルミちゃんではないかと思ってたんだよね。ヤコウ所長だったか……。

 

 

ヴィヴィア・トワイライト

黄昏の名を持つ彼がいったいどんな能力を持っているのかについてはずっと興味があった。幽体離脱か~。それなら死に神ちゃんが視えるわけだね。

彼が口にする「いつか死にたい」というのは、完全な幽体になって世俗のしがらみから解放されたいとかそういう意味なのかな。幼い頃から幽体を感知できた彼の死生観が非常に独特なものになるのはまあ、理解できる。

謎迷宮に事件の記憶を持ち込むし、謎迷宮の記憶を現実世界に持ち帰るし、やはりフブキを上回る相当のチートキャラだった。ユーマくんの秘密を共有する初めての相手ということになるのか。

ヴィヴィアはユーマくんのことを「どっち側」の人なのか判じかねているようだった。その「どっち側」というのは、単にユーマくんが「覚悟」を持つ人なのかという意味なんだろうか。それとももっと何かほかに意味のある言葉なんだろうか。今回の事件でユーマくんはひとまずヴィヴィアの信頼を勝ち取ったようだが、この先もこの信頼関係が続いてほしいものである。

 

ヴィヴィアも彼なりにヤコウ所長や超探偵たちのことを大切に思っていたこともわかった。だからこそユーマくんの前に立ちふさがることになったわけだが。

彼はプレイヤーには知覚できないところで幽体離脱してヤコウ所長(ほかの超探偵たちのことも?)のことを探っていたわけだけど、その上でやっぱりヤコウのことを好きだと感じていたんだな。

死に神ちゃんは幽体離脱したユーマくんのことを知覚した上で会話できていたけど、幽体離脱したヴィヴィアのことは視えないのだろうか? たしか幽体離脱状態のヴィヴィアとは会話はしてなかったはず。

これまでヴィヴィアが幽体離脱してうろうろしていたところに死に神ちゃんが出会っていたなら、さすがに彼の能力のことも気づいていただろうから、死に神ちゃんにはヴィヴィアの幽体は視えないということでいいのかな。

つまりヴィヴィアはユーマくんが知らないうちに、プレイヤーにも死に神ちゃんにも気づかれずにユーマくんを観察できるってことなんだよな。うーん、警戒対象。

 

 

ユーマとマコトと見習いくん

いや~、ヴィヴィア以上の警戒対象はマコトくんだな。こわいな~!

前回の記事「アマテラス社って世襲?」という疑問を書いたのだが、どうもそういうわけではないみたいだ。マコトくんは3年前にアマテラス社と仕事をして、そこで功績をあげて最高責任者にまでなったらしい。

意外とカナイ歴が短いよそ者だった。その割にはカナイ区愛を強調してくるじゃないの。どうしてそこまでカナイ区に思い入れを持つようになったんだろう。何か目的があってカナイ区にいるようだけど。

世界探偵機構のナンバー1が前アマテラス社長だったらどうしようかと思ったが、そんなことはなかったぜ。

 

わたしはマコトくんの仮面の下の素顔はユーマくんと同じ顔だとすっかり思いこんでいるので、このへんのセリフは深読みしてしまう。

アマテラス社の社員もマコトくんの素顔を知らないんだろうか? ヨミーに「仮面野郎」みたいに呼ばれていたので、社内でも素顔が知られていない可能性もあるな。

 

今見直すとこれは毒ガス室を通るヤコウ所長なんだな

それからわたしは、4章の不穏さや「過去は、未来に復讐する」という言葉や、ヴィヴィアがしきりに真実を知ることへの警告をしてくるのを見て、てっきりこの章はユーマくんの過去や出自を知るエピソードになると思っていた。そこはまだ引っ張るんだな。

どうなんだろうな、ユーマくん。本当に人間なんだろうか。前の章をクリアしてから、人工的に作られた青魔道士(FF脳)なのではないかとずっと疑惑の目で見ているのだが。

 

カナイ区でラーメン屋を始めたモブ顔のフードの男(属性が多いな)は「料理が得意」だと明らかになった。

ということは、あのモブ顔の男こそが本物の探偵見習い「ユーマ・ココヘッド」ということかな? 

じゃあわたしが操作している「ユーマくん」は何者なんだということになるのだが。

0章では死に神ちゃんと契約したばかりだから接続が弱かったという話が出ていた気がする。つまりユーマくんがあの遺失物保管室にいたのは、死に神ちゃんと契約した直後。そのときに「ユーマ・ココヘッド」宛の書類と彼の切符を持っていたということに。

このときの記憶が本当に「ユーマくん」のものだとしたら、死に神ちゃんと契約する以前の彼も探偵見習いであることには違いないようだ。でもそれ以上のことはまだわからない。

 

で、あの爆発とあの煙は何だったの???

ナンバー1も出オチ野郎だったってこと?

ナンバー1がやたらと真実を徹底的に明らかにするのだとか力説するのを見て「なんでそこまでカナイ区の謎を重視しているのにこの人が直接来ないんだよ」と思っていたら爆発してしまった。彼がマコトくんの父親だとしたらここであっさり退場するとも思えないのだが、このゲームは出オチ要員が多いしな(疑心暗鬼)。

同時に超探偵たちも、マコトくんにもらったプレゼントから出てきた煙で眠らされてしまった。もうこれマコトくんが世界探偵機構も爆破してるでしょ。壮大な親子喧嘩でしょこれ(今後父親側が喧嘩を続けられる状態かどうかは不明だが)。

マコトくん、何をしたいのかなあ。

こうなってくると超探偵たちをカナイ区に集めたこともマコトくんの意図だったのではないかという疑惑もあるのだけど、そのへんは今後の展開に期待ということで。

面白くなってまいりました!!

 

 

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