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〇〇しないと出られない部屋「ホグワーツ・レガシー」プレイ日記1

先日入学して以来、少しずつ進めてきたホグワーツ・レガシー。

わたしは映画と原作をひととおり履修した程度のシリーズファンではあるが、あの世界観をものすごく忠実に再現した、ファンアイテムとしては非常に良い出来のゲームではないかと思っている。

このゲームは景色の美しさを堪能したくてPS5版を買った。もう大正解。本当にきれい。ロードも速い。

最初はゆっくりペースで進めていたのだが、プレイ時間が20時間をこえたあたりから面白くなってきて、そこから一気に進めてしまい、今30時間を過ぎたところ。

プレイ日記を書き始めるには遅すぎるのではないかという気もするが、ここまでの記録というか、ここまででいちばんびっくりした展開についてメモしておこうかと思う。

 

しかしその前に、一気に引き込まれた要因は何なのかをネタバレなしでメモしておく

もしこれからプレイする人が読んでいるなら、参考になるかもしれない。

 

20時間未満まで

・使える魔法が限られている

オープンワールドで序盤からどこにでも行けるが、使える魔法が限られているためあちこちに存在するギミックの大半は解けない

(自分がヒントを見逃しているせいで解けないのか、使える魔法がまだないから解けないのかがわからない)

・そのため探索のうまみよりも「だめか~」な気分になることの方が多い

・登場人物が多く、この世界に慣れる前に怒涛の情報量で何がなんだかわからない

・結果としてストーリーもいまいち頭に入ってこなかった

(すぐにプレイ日記を書かなかったのはこれも原因である)

 

20時間以降

・使える魔法が増えて戦闘法に幅が増え、面白くなる

・使える魔法が増えて解けるギミックも増え、探索が面白くなる

・ギミック攻略のルール的な部分を理解してギミッククリアまでがスムーズになる

・サブクエストなどに複数回登場するキャラクターは覚えてきて愛着がわく

・話の大筋がようやく理解できてきた

 

という感じ。

20時間というのはわたしがだいぶ寄り道をしながら進めた結果なので、メインクエストを中心に進めていればもっと早い時間でこの段階までこられるはず。

これから進める人は、せっかくのオープンワールドでめちゃくちゃ探索が楽しいゲームだけど、序盤はストーリーを進めて魔法やコンテンツをアンロックしていくのに集中した方がいろいろとスムーズだろうなと思う。

開錠呪文や魔法動物保護がアンロックされるくらいまではあまり寄り道せずに進めちゃっていいのではなかろうか。そのへんから一気に攻略の幅が広がるので。

まあ、ホグワーツ城の作りこみだけでも凄まじいので、歩いているだけで楽しくてついつい寄り道祭りになっちゃうんだけどね。

 

それでは以下、プレイ日記。

最初はマイ主人公の紹介と、最序盤について。

そのあとネタバレ警告を挟んで今やってるところについて書くよ!

 

 

 

 

 

授業風景



マイ主人公はハッフルパフ生のシメオン・フレッチャ

最初にマイ主人公を紹介しておく。

このたびホグワーツの5年生に編入してきたシメオン・フレッチャー Simeon Fletcher くん。イギリスが舞台だし、アングロ・サクソン系の主人公のつもりで見た目と名前を決めた。

いつもキャラメイクは適当にやりがちなのだが、この主人公はなかなかしっかりした印象でかつかわいげもある顔で、気に入っている。癖のあるブルネットがなんともいえず味があるというか、わたしの想像するイギリス人ぽいというか。

このゲームって主人公がガンガンしゃべるしイベント中に顔がしっかり写るので、主人公を好きになれるかは結構大事かもしれない。脳筋系ロールプレイをしようとした場合、話すセリフとのギャップに悩んでしまうかも。まあこのゲームに出てくる人間は基本的に全員魔法使いだし、あんまり脳筋系プレイに走る人はいないと思うが。

 

ちなみにわたしはゲーム開始後すぐに英語音声+日本語字幕にした(映画は全部字幕で見ていたので、舞台がイギリスなのにキャラが日本語を話しているのに違和感爆発だった)。

舞台が19世紀ということで、現代英語からみると全体的にちょっと古い言い回しなのかな? と思うものの、それをさっぴいてもシメオンくんの非常に丁寧な言葉遣いととてつもないコミュ力には目を見張らされる。これから英語圏に留学しようという人は、ホグワーツ・レガシーで教員と話すときの丁寧な言葉遣いを学ぼう!

 

ハッフルパフ寮はこんな感じ。自然に囲まれた曲線的なお部屋で落ち着く。でもあまり寮には帰らないんだよな! 今のところ寮に帰るのは棚のトークンを納めるときくらい。どの寮所属でも同じストーリーになるように、寮で発生するイベントとかはないのかも。

むしろ所属寮が影響するのは、服装の方

マップのあちこちで装備を拾うことができて、中には制服のヴァリエーション(高級そうなマントだったり、監督生の制服だったり、ネクタイやベストの柄が少し違うのだったり)もあるのだが、それが全部ハッフルパフ仕様。紋章や柄や裏地が黄色いの。

これは杖を買いに行ったとき

映画を見ていると、この制服姿が本当にテンション上がる。

好きな色がある人は、それに合わせて寮を選ぶとお気に入りの色の制服になっていいかも(逆に言うと、今のところ寮がいちばん大きく影響してるのはその部分くらい)。

しかし、特に序盤は次々と新しい装備を拾って更新していくことになるので、場合によっては妙な格好になることも。

しかも目を閉じてしまった

しかしそこは魔法界、装備の性能はそのまま外見だけを変える(FF14でいうところのミラプリ機能)くらいはお手の物で、やろうと思えば常に制服でプレイすることもできるのだが、装備更新が頻繁に発生するのでわたしは大体いつもトンチキな格好になっている。

授業に出席するときは制服をミラプリしようと思うのだけど、うっかり忘れてそのまま行きがち。どう考えてもクラスで浮きまくっている気がするが、生徒たちはそっとしておいてくれる。優しい。

ただしパジャマだけは例外で、パジャマ姿でホグワーツ城をうろついていると、生徒からは「そのパジャマいいわね」と言われるし、先生からは「そんな格好で出歩く生徒がいるとは嘆かわしい」とか反応される。

マントの下にパジャマ

やたら強いパジャマだったから仕方ない。

 

これはお気に入りの帽子

 

人種的多様性のあるホグワーツ

このゲームをやっていて気になったのが、19世紀のイギリスが舞台の割に、人種的多様性が原作以上だな? というところ。このゲームは2023年のもので、原作や映画が作られた時代から数十年進んでいるのだし、ゲームが世界中で売られるようになった現代において、それぞれの国のプレイヤーが共感できる背景を持ったキャラクターを登場させるのはマーケティング上も重要なことだ。

それはよくわかるのだが、19世紀の時点でこれだけ国際交流が盛んなのに、1990年代のホグワーツはどうしちゃったのという逆転現象が起こってしまう。原作も後半になるとアジア人のキャラが出てきたりしたけど、ホグワーツ・レガシーほどではない。

あれかな、二度の世界大戦や冷戦は、魔法界にも影を落としたってことかな。ファンタスティックビーストシリーズでそのへんが描かれたりしないかな。

ホグワーツ・レガシーではいろいろな出身のキャラクターがいろいろな訛りの英語を話すので、それも楽しいところ。

 

 

さて、ネタバレなしの感想はここまで。

以下、突然30時間プレイ後のストーリーに触れるので、未プレイの方はここでバックをお願いします。

 

 

 

ネコを撫でられるのはよいゲーム

 

 

 

 

〇〇しないと出られない部屋 by サラザール・スリザリン

メモしておきたいというのはこの話。

もうね、「は???」って声が出たね。

こんなえっちな話を公式がやるのかよ!!!!!

いやまあ、こんな悲劇的な手紙を読みながらそんなことを考えているプレイヤーはあまりいなかったかもしれないが。

でも「仲間にクルーシオをかけないと出られない部屋」のトラップって、いわゆる「〇〇しないと出られない部屋」の文脈だよね……。

これものすごいヴァリエーションが考えられるというか、いくらでもネタが作れそうなのだけど、偉大なるサラザール・スリザリンは1つしか用意していなかった。無能。いや1つあればあとは想像の翼がはばたいてくれるので大丈夫。

そうだよね、この世界の魔法って空間的制約がほとんどないから、なんぼでも「〇〇しないと出られない部屋」を作れてしまうんだね……。

 

いやはや、最初から閲覧できる呪文リストの中にクルーシオアバダ・ケダブラのような、どう考えても生徒が軽率に使っていいものではないものが含まれてるな……とは思ってたんだよ。いったいどういう経緯でこれを教わるのかと思ってたんだよ。

まさかセバスチャンくん、きみから教わるとはな。

なにこの究極の三択??? そんな心の準備はできてなかったが? あとそのふざけた帽子は何なんだよ(装備更新したばかりでミラプリしてなかった)。

ちなみにおそらく大半のプレイヤーと同じだと思うが、わたしも真ん中を選んだ。

 

やる気満々のセバスチャンくん。

ちなみにこのシーンの直前にオミニスくんから「クルーシオを成功させるには相手に苦痛を与えようと心から思っていなくてはならない」的な解説が入る。

セバスチャンくん的には「やらなければ脱出できないのなら、手段としてやるしかない」と割り切っていた模様。これ、「君にかける」を選んでいたら主人公もセバスチャンくんに躊躇なくクルーシオをかけるんだろうか。

クルーシオをかけられたシメオンくん

もうちょいセバスチャンくんの葛藤があったり、やった後に大丈夫だったか心配されたりしてほしかったけど、ここは分岐ポイントだし、そもそもメインクエストではないし、そんなに作りこめなかったのかな。まあいいわ、脳内補完するので。

発売当初からセバスチャンくんの人気がやけに高いのは知っていたのだけど、いろいろな意味で話題になる理由がわかってきた。妹さん、治せるといいな。

 

あとこのエピソードで理解したのは「〇〇しないと出られない部屋」にひとりで入ってしまった場合の悲惨さだな……。オミニスくんも、オミニスくんのおばさんも気の毒でならない。せめてオミニスくんには何かの救いがあってほしい。

 

 

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