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パンデモニウム天獄編、情緒との死闘「ファイナルファンタジー14」プレイ日記・53

6.4をクリアして、無事寝込んだ。

メインクエストもなかなか衝撃の展開続きではあったが、天獄編の威力よ。

見事にわたしの見たかったもの詰め合わせであった。

ボイス……ボイスをありがとう……。

我々の課金がテミスくんに声帯をつけてくれたんだな。

かつて石田彰誕生日会極WoL会場に参加したわたしがどれほど今回のパッチに喜んだかは文字で表しきれない。

↓当時の参加レポート

ssayu.hatenablog.com

今回は同じくCV石田彰に強い思い入れのあるフレンドさんが初見未予習下限天獄ツアーを企画してくれたおかげで、思う存分情緒を乱しながら進行することができた。参加者のみなさまもそれぞれに古代人強火勢で大変盛り上がった。しかも稀なる強者ぞろいだったので、ギミックも何度かワイプしながらすぐに解いてサクサク攻略であった。

あのときのみなさま、ありがとう!! すごく楽しかった!!!

以下、天獄編の感想とかメインクエストの感想とか。

ネタバレ全開につき注意!

 

 

 

 

 

 

 

天獄編2層パンデモニウムロボ

なんだこの……何?

こんな片翼の天使は嫌なんだが???

パーティ募集文の中で「汚いアレキ」呼ばわりされているのを見て笑ってしまったのだが、ほんとそれな。

建造物+脚+羽というモチーフは近いのに、アレキサンダープライムのデザインとの差別化が素晴らしい。

見た目もバトルギミックも蜘蛛がモチーフなのは、アテナが「パンデモニウム」という場所に対してそういうイメージを持っていたということだろうか。

アテナ本人はパンデモニウムのことを「大監獄」と呼んでいた。

蜘蛛は大きな巣を張って獲物がかかるのを待つ生物なので、いわゆる「監獄」とは少しイメージが違うようにも思うのだが、「入りこんだ者を逃がさない」という意味では合っているかもしれない。アテナにとってこの「監獄」は「蜘蛛の巣」だったということか。監獄の主はさしずめ絡新婦? 戦ってみたら蛾だったわけだが。

しかし実際にはこの「監獄」はアテナ本人を閉じ込めるために創られたものだったという話で、蜘蛛の巣の主こそが蜘蛛の巣に囚われていたという面白い構図。

 

 

天獄編3層転身テミス

もうね、ここまでの展開とこの会場でこっちは瀕死なわけ。

全部見せてくれるって……「君との戦いにふさわしい姿をずっと考えていた」って……。

もしかしてテミスくんは転身した姿をほかの人に見せたことなかったの? それともヒカセンのためだけにデザインしてくれた転身バージョンなの? どっちにしてもこれはヒカセンを「特別な人」だと思っていたからこその転身だ。

 

この光と闇の杖? 槍? の闇側の曲線がすごくゾディアーク

WoL戦のムービーの構図をきっちり入れてくるせいで心にクリダイヒット。

初見パーティを主催してくれた我が友は、あまりのことに開戦前に外周につっこんで死亡、それに続いてほかのメンバーも次々に外周に屍を重ねることとなった(この日のハイライト)。

水底のアーモロートしか見たことなかったわたしは、窓の外に見える陽光降りそそぐアーモロートを見て心がミシミシした。エメトセルクが懐かしく語ってくれた本来のアーモロートはこうだったんだ。

開戦後もWoL戦とセリフをかぶせてくるのでそのたびに心にクリダイヒットである。

でもWoL戦のときと声の感じが全然違うわけ。テミスくん、楽しそう。ウキウキしてる。強いられた戦いとはいえ、星に還る前の最後の時間をヒカセンと過ごせるのが嬉しいのか。

このテミスくんが、ゾディアークになったこともヒカセンとの戦いのこともヒカセンをエルピスに送ったことも「覚えている」テミスくんであるということで、この楽しそうな声の殺傷力がますます高くなってしまう。彼を終わらせたのは「わたし」で、そのことを彼も覚えているはずなのに、その彼が「わたし」にこんな楽しそうな声を聞かせてくれることを「わたし」はどう処理すればいいのか。

今のテミスくんは「エリディブス」としての使命を背負ってここにいるわけではない。古代人の願いを背負っているわけでもないし、「英雄」として「もうひとりの英雄」を倒そうとしているわけでもない。

転身ハーデスの翼に、古代人たちの仮面=友の祈りと明日への望み=逃れられないある種の呪いがびっしりついていたのに比べて、転身テミスの翼の軽やかなことよ。

ギミックは割とわかりやすかったのだが、光と闇で評定するってちょっとナルザルが入っているような。エオルゼア十二神も古代人とのつながりが示唆されているけれども、どういう存在なのかなー。

この構図はアカン

これもWoL戦後ムービーの構図じゃん……。

あのときはエリディブスの前にアシエンのクリスタルを差し出し、その後消えていく彼を見送ったククルカくんだったが、今回はそのまま終わらせることはなかった。

むしろここからが本番だったという。

「アテナの呪縛を受けたまま終わる」ことはなくなり、あとは「テミス」として消えて星に還るだけだと思っていた彼に調停者としての最後の仕事を与え、「エリディブス」として終わらせることができたのは、たぶん彼にとって幸せだったんじゃないかな。テミスからエリディブスへの表情の変化がすごくよかった。

 

窓の外に陽光降り注ぐアーモロート

両脇にあるのはラハブレアの獣印かな?

椅子と椅子の間にあるシンボルに見覚えが

アナイダアカデミアの屋上のマークと同じ

 

天獄編4層テオスアテナ

蝶かと思ったけど蛾だねこれ!!!

蛾にしても蝶にしても Psychē(プシューケー)だし、この言葉はギリシャ語だと「心」とか「魂」を意味する。そのまんま「心理学 psychology」の語源になってたりするあれ。ギリシャ神話モチーフのゲームだと蝶が出てくるのはお約束みたいなもの。

蛾の方はよくわかるのだけど、あのフリーメイソンみたいな目のマークは何だったんだろう?

これ。ジョブHUDっぽくもある

絶対4層ボスのギミックに関係してくるでしょ! と心構えをしていたのだが、出てこなかったな? 零式で出てくるのだろうか。

初見未予習下限チャレンジチームの記念撮影
アテナに群がるかーくんたち

クリア後の空にも目が並んでいる。こんなに意味深なのに意味がわからない! 気になる!

 

いい顔するわあ

ちょっと笑っちゃった。

これ完全にハイデリンにもあてはまるよね。

もともとハイデリンのやったことは視点を少し変えれば邪悪大魔王になると思っていたので、ほとんど同じことをするアテナを邪悪大魔王として登場させて描き分けたのは面白い演出。

アテナの望む世界が当時実現していたとしたら、終末を迎えたときにどうなっていたんだろう。いや、アテナの創る「完全な生命」はほかの星に答えを探し求めたりしないだろうから、終末自体が起こらないのかも。

でもアテナもまた、古代人たちのことを「未完で未熟」だと考えていたのは興味深い。この考えって当時どれくらい一般的だったんだろう。ヘルメスは人のことを「完璧」だとは思ってなかっただろうけど、ハーデスは「自分たち」の存在を「未完で未熟」だとは捉えていなかった気がする。ヴェーネスは思ってたんじゃないかな。

いずれにしても、アテナが新世界の神になったとしても、新たな生命に forge ahead とは言ってくれそうにない。

 

ヴェーネスもまた研究者であり、探究者であった。

jp.finalfantasyxiv.com

しかし彼女は、生命の真理の一端を掴んだ後に旅に出た。個別事例の収集にとりかかったということだと思われる。

彼女は「証明」をしようとは考えなかったのだろうか。

演繹的に導き出した「真理」の「証明」のために事例収集が必要だったということだろうか。そこで得られた知見は、世界を割るときの役に立ったのだろうか。

この事件は当然十四人委員会に持ち帰って報告されたものと思われるが、ヴェーネスにも情報共有されたのだろうか。彼女がアテナのことを知った上で「ハイデリン」になったのかどうかは、興味がある。知っていたとしたら、たぶん自分とアテナがやろうとしたことは同じだと、ヴェーネスならわかっていたはず。その上で「アテナにならない」ように意図した部分があったかもしれない。

 

パンデモニウム全体をとおして、古代人のあり方について少し理解が深まった気がする。

古代は、エメトセルクが言うほどの理想郷ではなかった。

不完全な人間は多いし、衝突もあるし、トラブルもあるし、コンプレックスもある。

そういうものがあったとしても「星をよくする」という大義名分の上で必要なものなら許容されてきたということなのだろう。でも私欲は恥ずべきもので、アテナの望み(聖石によって増幅されたもの)は「星をよくする」という目的から逸脱しすぎていたということかな。

まだまだ語りたいことはあるけども、今日はここまで。

 

 

ゴルベーザはそっちだったか

メインクエストはゼロの成長を温かい目で見守る旅になりつつある。

この話がどこへ向かおうとしているのかは次のパッチを楽しみに待つとして、今回ウワー! となったのは「ゴルベーザ」の正体。

この剣が

こっちか!

信頼する仲間だった「ゴルベーザ」が倒れて、彼のかわりに「世界を救う英雄ゴルベーザ」になったのか!!

だからゴルベーザのメモリアが残っていて、彼はその記憶を残してたってことか。

この剣士の持っていた両手剣が、「今のゴルベーザ」の両手剣のベースになったのかな。

この剣に

つまり「ゴルベーザの執念」というのは「世界の救済への執念」というよりも「友への執念」という方が近いのかな。

「帰りたい」がキーワードになってたりもするし、ちょいちょいエメトセルクを思い出してダメージを受けている。

6.5の討滅戦では何と戦うんだろう?

ウヌクアルハイとサイエラのクエストの続きはある?

 

Shall we disrobe as well?

ゼロの情緒はどこへ向かう?

わたしの情緒はここで砕け散った。

 

ssayu.hatenablog.com

↑この記事で語ったとおり、わたしは時々夜空を見上げては、もういない友のことを思い出していた。「わたし」だけではなくて「ククルカくん」もやっぱり、夜空を見上げて想うのはゼノスなのだと、そのシンクロでめちゃくちゃ泣いてしまった。

ゼノスはククルカくんのことを「信じて」いたのだろうか。

それまでの人生の中で誰も与えてくれなかった高揚を与えてくれる、という意味ではたしかに「信じて」いただろう。たぶんククルカくんにとっても同じ意味でゼノスは「信じられる」相手だったのだと思う。だからククルカくんはあの宇宙の果てにとどまって、彼と戦うことを選んだ(ということにわたしの中ではなっている)。

でもそんなゼノスとゼロは、もちろん全然違う種類の「信頼」を得ていて、ゼロはゼノスとは全然違う種類の「友」だ。もう「友」を失いたくないし、ゼロには幸せな結末を迎えてほしい。

頼むよ……。

 

 

 

ちなみに最近になってついにPS5を入手して(6.4はPS5で遊んでいる)、FF16を予約できた!! 吉田Pの新作だしすごく期待している。

わたしは買うと決めたゲームはその時点で一切の情報を遮断するので、トレイラーも見ていないし登場人物も世界観も知らない。

少しの間14はお休みして、16世界にひたる予定!

 

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