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シャレスの抱擁で抱擁以上のことをされる回「バルダーズゲート3」プレイ日記20

顔がいい

前回バルダーズ・ゲートに到着するや否や都会の厳しさを教えられたリュヒテュちゃんたちご一行。

今回はさらに一歩都市の中へと入り込み、さらなる都会の厳しさを教えられることになる。都会コワイ。もうチオンター川のほとりでひっそりと生きたい……。でもチオンター川で沐浴をしたら入る前よりも汚れてしまうらしいから、汚染水域に住むのも怖い。平穏に生きられる場所はないのか。なさそう。

今日はそんな感じで都市をうろうろした記録である。

初回記事はこちらから。

ssayu.hatenablog.com

 

この世界にも遺伝子組み換え食品みたいな問題があるのね

 

イエナちゃんが初めて過ごす野営地での夜

前回野営地で預かることになった孤児のイエナちゃん。およそ保護者には適さない人間が揃った寄生虫同盟(そもそも脳に寄生虫を飼っている時点で保護者には適さない)は、果たして彼女を適切に保護することができるのだろうか。

そんな不安を抱えつつも、殺人事件の犯人やギルドの連中と殺りあったせいで血まみれになり、ガス化により竜渡りに不法侵入し、ファストトラベルポイントをひとりで解放し、野営地に帰ってきた。どう考えても児童の保護者には適さない行動である。

彼女が笑顔で食事の支度をしようとしてくれるのに罪悪感を覚えながら眠りについたところ、深夜にとんでもない闖入者が現れた。

不適切な闖入者

児童への教育に悪すぎる!!!!!

お前何時だと思っとるんや!!!!! 登場時間をわきまえろ!!!!

しかも一言ひとことがクソデカボイス!!!! 子供が眠れないでしょ!!!

しかもこの期に及んでヴラーキスは、オルフェウスを消せば昇格させてドラゴンの司令官にしてやるとか言いだした。お前、クレシュで会ったときにどうやって決別したかもう忘れたんか!? いやあのときは一方的にアストラル界への入口を開いて「邪魔者を消してこい」としか言われなかったんだっけ?

とにかくレイゼルは断固拒否である。もうがっつり覚悟を決めているし、ヴォスの話も聞いたしな。

ヴラーキスはガチ切れしてわめいた後に消えていったが、最初から最後まで教育に悪すぎる。もう来るなよ!!!

 

一方、最も子供とうまくやっていけそうなカーラックママの心臓が不調っぽい。おい大丈夫か。そういえばいつ爆発してもおかしくない状態だったっけ。

でも彼女はとにかくバルダーズ・ゲートを守ることを優先したいみたい。バルダーズ・ゲートを守ろうと街にとどまった結果、街中で心臓が爆発して街が壊滅、みたいなことにはならないだろうか。

この言い方を見ると、バルダーズ・ゲートを守った後はもう一度地獄に戻ることを考えている?

 

へー、ジャヘイラってよその政治問題からは距離をおくタイプなんだ、まあもともとドルイドだし地元の自然を大事にするタイプってことなのかな~とか思ってたら。

即座に教育によくないセリフが出てきた

でもこれに関してはわたしもまったく同意見なので、まあいいかな。イエナちゃんもそう思うよね?(教育によくない)

 

あ~~これは教育によくない環境ですな

わたしも真っ先に覚えたギス語は「ツク」と「ツクヴァ」だったしな(攻撃をミスると「ツクヴァ!」と叫んでしまう)。やっぱり外国語って悪態から覚えるよね。Scheiße! とか Merde! とか。

 

寝ようとすると、今度は皇帝からのアプローチが。エルダーブレインを抑えこむのに苦労しているみたい。しかもステルメイン公爵の死にだいぶショックを受けている。

ステルメイン公爵(皇帝いわく「ベリンヌ」)って、皇帝とどれくらいの仲だったんだろうな。あんなフード一枚かぶっただけで素顔が全部隠せるとは思えないから、皇帝がマインドフレイヤーだってことはある程度気づいた上で付き合っていたのだろうけど。皇帝は彼女に対して個人的な好意もあったんだろうなという話しぶりに感じた。

でもゴータシュ卿が皇帝の存在に気づいて対処した時点で、彼と組んでいたステルメイン公爵の方にも何らかの「対処」があるだろうというのは当然予想されることで、「彼女が死ぬとは思ってなかった」というのはだいぶ見込みが甘かったのでは。

しかし皇帝が深く悲しんでいるのはわかったので、一応お悔やみを申し上げた。そしたらこれである。

それとこれとは別問題だろ!

皇帝が自分のことを美しい姿だと感じていることについては全然文句はないけど、そのこととわたしがその姿になりたいかどうかは別問題なのだ。人外萌えもある程度理解できるけど、残念ながらマインドフレイヤーのビジュアルはわたしの好感センサー外なのだ(わたしって許容範囲が狭かったんだな……)。

どうすればこの気持ちをマイルドに伝えられるだろうか。わたしは苦悶の表情で皇帝の提案を断ることしかできなかった。

 

憂鬱な目覚めの後、イエナちゃんのいないところで、唯一彼女のことを気遣ってくれたのはハルシンだった。

めちゃくちゃいいこと言ってる

本当にそうだよね。文明の進歩の度合いって、その社会における最弱の立場の人がどのような生活を送っているかによって測られるものだよ。社会学の基本中の基本だ。

それでいうとバルダーズ・ゲートはたしかにまだまだだし、現代日本だって大差ない(もちろん今バルダーズ・ゲートがおかれているような戦時下や大災害の直後において、最弱の立場の人の生活が適切に守られたことなんて地球の歴史上でも一度もないけど)。

 

とにかくそういうわけでイエナちゃんが野営地で迎えた最初の夜は最悪の形で明けたわけだが、彼女は翌朝も平然と笑って食事の支度をしようとしていた。肝が据わりすぎている

いや、母親が戻らなくなってからこれまでリヴィントンで一人過ごすなか、もっと恐ろしい夜を迎えたこともあったに違いない。そういう経験をしていれば、食糧の心配をしなくてもよくて(なにしろあらゆる場所で略奪を重ね、大量の食糧を抱えている)屋根の下で眠れる環境なら多少の非教育的言動には目をつぶれるのかもしれない。

 

 

非教育的な施設、シャレスの抱擁

さて竜渡りに着いた一行だが、いきなり燃える拳に呼び止められた。な、何ですか!? 不法侵入とかしてませんけど!?

治安最悪発言

なんだこの教育に悪い警備員は……。

出会いがしらに首を持ってこいってどんな未開の地の依頼??(菌類でさえ最初の依頼を終えてから改めて首をとってきてほしいと段階をふんだのに)大都会の警備員にはふさわしくなさすぎるだろ! おとといきやがれ!! と断ってしまった。

だが今このイベントの一連のスクショを見直していると、これってグリムフォージやムーンライズタワーで会ったノームたちが計画しているテロ関連のクエストだったのでは? リーダーというのはウールブレンのことなのでは?

だったらリーダーの首を獲るかどうかはともかく、情報を得るためにこのクエストは受けておいた方がよかったかもしれない。今から戻っても受注できるかな?

 

いきなり声をかけられて焦ったが、我々が目指すのはシャレスの抱擁という名の酒場である。ヴォスとの待ち合わせの場所だ。幸いにも竜渡りに入ってすぐのところにあった。

そういう感じのお店ね

ヴォスってそういう趣味の人だったの??? あまりにもキャラにそぐわなくない??? 

わたしの混乱をよそに、マムゼルは話を続ける。大人気のお仕置きメニューは、現在担当者が不在で注文できないらしい。しかもその担当者「厳格な司書」フィオンは行方不明になっているらしい。了解、その事件も我々が解決しようじゃないの。

すごい店である

さらにこの酒場……というか娼館にはラファエルまで滞在しているらしい。みんなバルダーズ・ゲートに集まりすぎでは。

事件の調査とラファエルの捜索を始めるべく適当に娼館を歩いていると、客と娼婦がこれから行為を始めようとしているところに乱入してしまった。

あっ……ごめんなさい!!! 邪魔するつもりはなかったんです!! すぐ帰るから!!!

なにィ!!!?!!?!?

お前もアブソリュート信者かよ!! しかもすでに幼生を与えられていたらしく、目の前で変異しおった。こいつ、これからセックスしようと娼館に来たのに、その前に幼生を脳に入れてたのかよ。どういうプレイをしようとしてたんだよ!!

このゲームでは他人のセックスを見てしまうと戦闘になるというお約束があるのか(そりゃそうか……)、マインドフレイヤーと戦闘になってしまった。ナオイズを巻き込まないように気を付けつつも、1対多の戦闘だし楽勝ではあった。

それではここでナオイズの感想をどうぞ。

まさかのマインドフレイヤ萌え属性の人だった

わたしよりストライクゾーンが広いなんて……うらやましい……

 

さて次に訪れた部屋がラファエルの私室だった。この人娼館内に自分の部屋を持ってるの? さすがデヴィル。

そしてその部屋には思いがけない人もいた。

ええええー!!! まさかの!!! ヴォスとラファエルに面識があったとは知らなかった!! さすがデヴィル、顔が広いな~!

ヴォスってこの店と結びつくようなキャラじゃなくね? と思ってたけど、ラファエルがこの店を指定していたなら仕方ないね! この格好であの受付の人に話しかけて案内してもらったと思うとちょっと面白い。

ヴォスはラファエルとの交渉を我々に任せ、階下に行ってしまった。この感じだと一方的に不利な契約を悪魔と結んでしまいそうだったから我々に任せてもらったのは彼の魂にとって正解だったかもしれない。

ラファエルはオルフェウスを解放するために必要なハンマーを提供しようと言いだした。なるほど、それがほしくてヴォスはここに来たわけか。たしかにオルフェウスのことはいつか解放したいと思っていた。だけどお高いんでしょう?

うわあああああああああ。

それは無理でしょさすがに。そんなもんデヴィルに渡したら、結局アブソリュート教団による支配と変わらない事態になるでしょ。ラファエルはあくまで九層地獄を支配するためだけにエルダーブレインを使うと言っているけど、そんな言葉が信用できるとは思えない。

例の冠についてのラファエルの解説をまとめると、まず作成者はネザリル帝国のカーサスという人。作られたのは数百年前。ネザリルは空中都市だったが、カーサスが原因で地上に墜ちて滅んだ。そのどさくさの中で、アーチデヴィルのメフィストフェレスが王冠を盗んだ。アブソリュート教幹部三人組がメフィストフェレスの宝物庫を襲撃し、冠を手に入れてエルダーブレインを支配下に置いた。これがアブソリュート教団の始まりである。

……という話で合ってる? この世界の歴史に明るくなくて、ネザリル帝国というのがいまいちつかめない。FF14でいうアラグ帝国みたいな感じだったのかな。

ちなみにメフィストフェレスという名前は前にも出てきていて、カザドールと契約した悪魔のことである。アスタリオンの背中の傷痕絡みで名前が出たやつだ。ティアマトといいメフィストフェレスといい、ちょいちょい名前が出てくる悪魔たちが不気味である。

 

事情を完全に理解できているとは言い難いが、とにかくその来歴が何であれ、冠を悪魔に渡すのはやめておいた方がいいというのが人類代表リュヒテュちゃんの考えである。ハンマーだけもらっておいて、冠を手に入れた後にとんずらするのがベストではないかという考えもよぎったが、悪魔との取引でそんなことが本当に可能なのかわからないしな。それよりもあれよ。別の策があるわけよ。

我々がラファエルのおうちに忍び込んでハンマーをもらってしまえばいいのでは? アブソリュート教団幹部がやってたのと同じことだけども。

レイゼルとヴォスは「もっと簡単な方法で王子を救出できたのに」と不満顔ではあったが、一応納得してくれた。ほかの仲間たちは基本的に悪魔との取引には反対の態度で、リュヒテュちゃんの決断を支持してくれた。

アスタリオンもここは賛成

ただ、どう考えても我々がハンマーを狙って忍び込むであろうことはラファエルだってわかっているだろうし(メフィストフェレスの宝物庫に忍び込んだ連中の話を出したってことはそういうことだよね?)、そう簡単にはいかないはず。

まあトラブルになったら全員殺せばいいか(教育によくない発言)。

あと、ラファエルの部屋を捜索した結果(本人がいる目の前で手紙や本を開くのは我ながらどうかと思うが)、気になる手紙が出てきた。

フレイム・ポーティアって誰???? これから出てくる人かな? 燃える拳の上層部の人のようだけど、定命の者と不老不死の者の両方から好かれてるって、いったい何をしてそうなったんだ。

ラファエルは彼女を昇進させようと画策しているようだけど、それってラファエルにとってどんな得があるんだろう。わくわく陰謀ランド、期待させてくれるじゃないの。

この理屈ももっともらしいんだけどね

 

「厳格な司書」フィオン

さて続けて行方不明になった娼婦の手がかりを探して、彼女の部屋「エルミンスターの書斎」を調べることにした。なぜ娼館の一室にそんな名前がついているのかは、部屋を訪れると理解できた。ここはエロ本図書館である。開く本開く本、どれもエロ本である。すごいコレクションだ。これは「厳格な司書」の二つ名も納得ですわ。でもエルミンスターの風評被害がやばくないかこれ。

……と思ったらエルミンスターのエロ本まであるやん。

エロ本音読の刑とか厳しすぎるでしょ。まあでも受付の人の説明と合わせて考えると、そういうプレイなんだろうなこれも。

部屋中をひっくり返してすべてのエロ本に目を通し、犬の首輪だのあやしい衣装だのを収集した末に、我々はフィオンの日記を発見した。

はは~ん、これは気づいてはいけないことに気づいてしまって消されたね?

「あの男」とはラファエルか? それともトゥルーソウルか。

結局、フィオンは死体で発見された。しかもとんでもないリストが発見されてしまった。

ヒエ

おててコレクター!? アブソリュート教団による殺人に仕立てる!?

バラバラピエロ事件も神父殺人事件も全部一連の事件だったの!? しかも教団ではない別の勢力が!? いやベハルってたしかオーリンを選んだ神だったよね。これはオーリン絡みの事件だったのか?

これまだ生存してる人に早く警告してあげた方がいいんじゃないか。

 

 

ハーパーの隠れ家

バルダーズ・ゲートにあると聞かされていたハーパーの隠れ家となっている宿屋にも来てみた。ジャヘイラを連れていくと何かイベントがあるかなと思っていたら、ここも大変なことになっていた。

周囲にハーパーがたくさんいる状況で、この若手ハーパーは不審な態度。えっどうした? と思っていたら。

あっ……(察し)

これはよい符丁だった。わたしも意味を察して、ジャヘイラの合図を待って奇襲に成功した。

結局、ここのハーパーたちもオーリンのドッペルゲンガーだった。しかもこの若手くん以外全員。これ組織そのものがほとんど壊滅してない? これではもう燃える拳もハーパーも頼りにできない。

なるほどね

ジャヘイラはゲラルダスが事態を察していながら危険を招いたことを責めたが(ここの宿屋の関係者とか、ハーパーには無関係だったのにいつ巻き込まれてもおかしくなかったわけだし)、リュヒテュちゃんの説得により、彼が望むならハーパーを続けることを認めてくれた。

彼がどう生きるかは彼自身が決めるべきことだよな、というのがリュヒテュちゃんの立場。たとえそれで彼が命を落とすことになったとしても。

この名前は聞き覚えがある! 前作に出てきた人だよね。ジャヘイラは教団と関わり始めた最初期にこのミンスクという人を見殺しにしてしまったらしく、救出の機会を狙っていたとか。了解、その人も助けにいこうじゃないの。もう助けにいく人リストがだいぶ長くなっているが、ひとり増えたところで誤差でしょ。

 

 

お礼の乱交

フィオンの事件の顛末を娼館に報告にいくと、お礼として伝説の双子のドラウからサービスを受けられることになった。

なにそれ知らん……やって見せて……

せっかくなので両方お願いします

両方指名するには、こちらからもふたり出す必要があるらしい。双子的にはアスタリオンが気になるみたい。するとアスタリオンからも乗り気なコメントが。

そうだったの!? わたしもアスタリオンのことが気になっていたのに、全然脈なしっぽかったし今ではウィルと付き合ってるんだけど!?

!?

!!!?!?!?

ドルイドの文化もドラウの文化もすげーな。二周目はドラウになるべきだろうか。

もはやわたしは黙って導かれるままである。プレイ中は真っ暗にするのがこのふたりのやり方らしく、画面は暗転したがすごいことが起こっていたのは間違いないようだ。

「自然」をつければ何を言ってもいいと思ってない?

ナレーターによるアスタリオン評

名言まみれでスクショを撮る手が止まらない

そんな……。

アスタリオン、自分から乗り気なコメントを出しておいて、やっぱり望んでないんじゃん……。こういう行為が本当は好きではないのに、そうしなければ生きていけなかったから、しかもこういう行為が天才的にうまかったものだから、そうせざるを得なかったってことだよね。その一端を身をもって味わって、リュヒテュちゃんは何を思っただろうか。

いずれにしてもこの流れ、ウィルには絶対内緒な

 

事後。

事後、全員下着姿になっているのに笑う。

ハルシンに感想を尋ねてみると、とても楽しかったしまたやりたいようだった。よかったね。でもその後すごい過去を告白されてこっちが凍りついた。

客と捕虜と配偶者の間

どこから突っ込んだらいいん!?!!??! 夫婦公認だったのかよ……。

唯一イエナちゃんの教育環境に貢献してくれそうだったハルシンが、実は最も教育に悪いかもしれない。ヤバいものから好意を寄せられすぎだし、基本的には性行為大好きだし、命の危険がある状態に陥りすぎである。

でもまあまだ生きてるし、とハルシンは前向きだった。それはそうなんだけど、ゴブリン野営地では我々が来なかったらあそこで死んでなかった?

 

都会の酸いも甘いも味わいすぎの最初の二日間。この先どうなってしまうのか。

何があろうとも絶対に教育に悪い展開が待っていることは間違いなさそうである。

ごめんよイエナちゃん。

 

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