本日は、huluでS3の配信が始まった「ゲームオブスローンズ Game of Thrones」について。
現在S3の前半を見ているところだが、現時点での覚書を残しておくべく書いてみる。
まだ完結まで見ていないため考察らしいことはしない。大きなネタバレはないが、多少内容に触れるので情報を一切遮断したい方はブラウザバック推奨。
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こんな人におすすめ
- 歴史・大河ドラマが好き
- 中世ファンタジー的な世界観が好き
- 創作言語に触れたい
- じっくり展開される群像劇が好き
- ニッチな性癖を持っている
こんな人は注意
- エロ・グロシーンが苦手
(時代設定が中世風なのであれでもかなりマイルドだと思うが、それでも現代人にはかなり刺激が強い)
(グロのヴァリエーションは内臓系、流血系、切断系、燃焼系などなど幅広い)
(エロの方もあらゆるニッチな性癖に対応しているのではないかと思われるほどヴァリエーションが幅広い)
わたしが見たきっかけ
「ブレイキングバッド」について調べていた頃、しばしば「ゲームオブスローンズ」と賞を争ったなどという記事を目撃したため、「ブレイキングバッド」に張り合えるほどの作品が存在するのならぜひ見なくてはならないと考えた。
なぜ面白いのか
BrBaとは方向性が異なるため単純な比較はできないが、確かに負けず劣らずよく練られたドラマだった。
ここではひとまず、現在までの見どころを二つに絞ってまとめてみる。
1. 深い歴史的考察に基いたシナリオ
この物語はファンタジー世界を舞台にしてはいるが、ファンタジー大作として知られる「ロードオブザリング」や「ハリー・ポッター」などとはノリが違う。
これはむしろ歴史ドラマで、日本でいうところの大河ドラマがいちばん近い。
さまざまな登場人物が歴史に翻弄されつつ、自分の運命を足取りおぼつかない状態で(本当に誰一人おぼつかない)どうにか進んでいくのをひたすら見守っていくドラマだ。
しかもこれは架空の歴史であるため、当然ながら「史実とかいうネタバレ」は存在しない。
さらに原作の小説すら未完なので現在地球上のどこにも最終回のネタバレは存在しない(S2まで見た時点で原作を買おうかと調べてみたところ、未完だと知って絶望した。早く完成させてほしい。買うから)。
たとえば『銀河英雄伝説』などが好きな方は楽しめるのではないだろうか(銀英伝よりエログロが7割以上増しだが)。
S3前半の時点ではまだ接点のないキャラ同士も多いが、これから彼らがどう交わっていくのか楽しみだ。
2. 想像を絶する予算を投入したロケ、セット、衣装や小物
ドラマでここまでやった作品を初めて見たレベル(「ROME」も制作費がすごいようだがこちらはまだ見ていない)。
雪山から砂漠の地までさまざまな土地が舞台になっているため、ロケ地も世界中で行われているとか。
向こうのドラマの予算はどうなってんだ。
さらに毎度毎度、キャラの着ている衣装が凝っている。
わたしはキングスランディングでの衣装が好きで、特にサーセイやサンサの袖の裾が広がったドレスや、リトルフィンガーのしゅっとした服がお気に入り。
服装からその土地の気候や風土、習慣などが想像できて、そういう意味でもかなりリアル。
また衣装や小物のように目に見えるものではないが、ドラマ内世界の標準語は英語であるものの、「ドスラク語」や「ヴァリリア語」のような架空言語を言語学者に創作してもらっており、出演者は必要に応じてこれらの言葉で台詞を言う(下に英語字幕が出る)。
特にデナーリスの言語のマスターぶりは素晴らしい。S3でのあのシーンは胸がすっとしたしすごく興奮した。
わたしのお気に入りキャラ
リトルフィンガー、ティリオン
デナーリス、ブライエニー
最近サンサとアリアの株が上昇中
というところ。我ながら好みがわかりやすい。
ティリオンかわいいよティリオン。
そして早くリトルフィンガーの全力が見たい。…見られる前に死んだりしないよね?
膨大な登場人物がいるため覚えるだけでも一苦労だが(顔と役柄は覚えたが名前が覚えられないキャラがまだたくさんいる)、お気に入りのキャラも見つかるかもしれない。
ただし誰をお気に入りになったとしても彼または彼女は基本的に不幸になるか、死ぬか、不幸になり尽くしてから死ぬので、入れ込み過ぎるとつらいかもしれない。
そういえば
元「トップギア Top Gear」のジェレミー・クラークソンがamazonでの新番組のために、ゲームオブスローンズのロケ地でロケをしたようで。
ジェレミーもゲームオブスローンズを見ているようだ。
カリーシ(「ドスラク語」で「女王」を意味する。デナーリスのこと)がお気に入りですかジェレミー。
ジャック・バウアーの台詞も暗誦していたというし、結構アメドラも見ているのか(ジェレミーが「24」好きだと知ったのが、わたしがアメドラに足を踏み入れた直接のきっかけだった)。
ちょうどわたしが今見ていたアスタポアという地(ロケ地はモロッコだとか)に彼らがいるので、この写真に興奮してしまった。
穢れなき軍団が行軍したこの場所に車が停まっているというのがなんともシュール。
わざとらしく「そういえば」などと書いたが、まだS3が途中なのにこのブログ記事を書くことにしたのはジェレミーのツイートのせいである。